ハイティンク&ロンドン交響楽団演奏会
3月7日(木)&9日(土)
ベルナルト・ハイティンク指揮のロンドン交響楽団演奏会に行ってきました。
会場は両日ともサントリーホールで、マリア・ジョアン・ピリスの演奏によるピアノ・コンチェルト
もある豪華版です。
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190617/14/ultra-nishiyan/1a/c0/j/o0732102414468867593.jpg?caw=800)
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190617/14/ultra-nishiyan/db/3c/j/o0724102414468867604.jpg?caw=800)
7日(木)は、ベートーヴェンの第2ピアノコンチェルトとブルックナーの第9交響曲。
9日(土)は、ブリテンのオペラ「ピーター・グライムズ」から4つの海の間奏曲、
モーツァルトの17番のピアノコンチェルト、ベートーヴェンの第7シンフォニーでした。
ピリスのピアノコンチェルトは、両曲とも素晴らしかったですが、やはりモーツァルトの
方が聴きごたえはありましたかね? それにしても彼女は小柄な方でした。
ブルックナーは可もなく不可もないといったところ・・・・13年前にギュンター・ヴァントと
北ドイツ放送響局楽団による演奏を聴きましたが、単純な比較はできませんが、ステージ
から発するオーラが違うような気がしました。
一番感心したのはブリテンの4つの海の間奏曲。実は初めて聴いた曲でしたが、オペラの
6つの間奏曲から選曲されたもので、精妙な筆致で「夜明け」「日曜日の朝」「月明かり」「嵐」
の4つの場面を表現しています。
ベートーヴェンのシンフォニーは、特にティンパニの迫力が物凄かった! CDでは味わえ
ない、実演ならではの感動ですね。
インバル=都響 新マーラー・ツィクルス⑤
1月19日(土)晴れ
昨年からシリーズで開催されているインバルと都響によるマーラーの交響曲演奏会、
その5回目、第5番を聴いてきました。
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190617/14/ultra-nishiyan/63/9a/j/o0721102414468867545.jpg?caw=800)
曲目は、前半にイリス・フェルミリオンのメゾソプラノによる リュッケルトの詩による5つの
歌、後半に第5交響曲でした。
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190617/14/ultra-nishiyan/e7/d9/j/o0725102414468867567.jpg?caw=800)
リュッケルトの詩による5つの歌・・・・・あまりCDでも聴いたことはなかったのですが、
Wikiで調べていますと結構面白い事実がありますね。
手許にあるCDでも、クレンペラー&クリスタ・ルートヴィヒ盤では3曲抜粋、バルビローリ
&ジャネット・ベーカー盤では5曲ですが、演奏順が今回のインバルとは異なっている。
マーラーのスコアには演奏順は示されていないことから、いろいろな解釈があるので
しょうかね? この日の演奏では、「私はこの世から消えている Ich bin der Welt abhanden
gekommen」が最後に演奏されましたが、これは後半の第5交響曲の有名なアダージェット
の旋律が用いられていることから、ブリッジ的な役割を意識してのことと理解。
演奏は、相変わらずインバルと都響は絶好調で、感動的でした。
日本のオーケストラで、あれだけの音量と技量があるのはたいしたものだと思います。
ツィクルスも今回で前半が終了して、後半の第6番からは今年の11月以降再開です。
こちらも非常に楽しみですね。
マウリツィオ・ポリーニ -ポリーニ・パースペクティブ2012-
11月13日(火)曇り
サントリーホールにて開催中の「ポリーニ・パースペクティブ2012」から、現代イタリアの作曲家
シャリーノの謝肉祭第10番から第12番の3曲と、ベートーヴェンの最後の3つのピアノ・ソナタの
演奏会に行ってきました。
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190617/14/ultra-nishiyan/2a/d0/j/o0636102414468867476.jpg?caw=800)
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190617/14/ultra-nishiyan/ab/0e/j/o2132306014468867506.jpg?caw=800)
前半のシャリーノの曲は、今年のルツェルン・フェスティバル委嘱作品で、もちろん今夜が日本
初演。第10番「震えるままに」と第12番「弦のない琴」は、古代中国のテキストによる声楽アンサン
ブルが楽しめる。
なお、ピアノ・パートは、マウリツィオ・ポリーニの息子のダニエレ・ポリーニが担当しており、
演奏終了後、作曲者と指揮者に次いで拍手が多かったのは、そのためだったのかと理解。
休憩後、今夜のハイライト、ベートーヴェンの最後の3つのピアノ・ソナタ。
ポリーニの生演奏も初体験で、非常に期待しておりました。
特に32番のソナタ、第2楽章のアリエッタの主題と変奏・・・・聴きようによってはJazzの響き
にも似た特徴ある音楽、その演奏表現に関心がありました。
ポリーニのタッチは、力強く、時には柔らかく、表情豊かな音色には感服しましたが、概して
テンポが速いため、表面的な、「のっぺり」した印象は拭えませんでした。もう少し丁寧な、落ち
ついたテンポで表現してほしかったです。