在来生物界のモンスターの発生には大別して2つの系統が存在する。物質そのものに起源を求めることができる自然発生のものと、起源を辿ると神話・伝説に深い関わりを持つ外的発生の2種類だ。両者共に魔界との接触に端を発する邪悪な力の介入に少なからぬ影響を受けて現在に至っている。それぞれの系統ごとに、進化の流れと各類への分化の過程を辿ったのが在来生物進化系統図だ。

自然発生、世界と共に生まれ進化してきた者達
自然界に存在する物質が何かのきっかけで化学変化を起こし、自己再生能力を持つに至ったもの。変化のきっかけは落雷等の自然現象と考えられている為、自然発生と呼ばれている。だが外的発生と同様、超越者の介入によって生命を獲得した可能性もある。その場合は自然発生でなく、物質起源と呼ぶのが正しい。

分岐進化1、活性元素(物質を構成する元素自体に、生命力が宿ったもの。成立の経緯は、いまだ完全に解明されていない。)からスライム類(スライム等)、気体生物類(ヒートギズモ、ガスト等)、鉱山生物類(爆弾岩、溶岩魔人等)と、生物・鉱物の中間的種族に進化。地水火風の四大元素そのものが生命を得た存在で、他の生物とは異質な存在。外部からエネルギーを摂取することがあまり無く、基本的に自身の持つエネルギーに頼って活動している。

分岐進化2、原始有機体(恐らくは原初の海中で炭素・水素等の物質が化合した結果生成された、生命の素ともいうべき物質。)から3つの進化ルートができた。
ルート1、まず植物類菌類目(お化けキノコ等)から植物類樹木・草木目(ガップリン、マンイーター等)と独自の体細胞を持つ種族に進化。体細胞の周囲に、セルロースを主成分とする強固な細胞壁を持っている。骨格が無くても大きな体を維持できる強靭さを獲得した種族。葉緑体による光合成で炭水化物を体内生成できる生物の殆どが此処に属する。

ルート2、海獣類(クラーゴン、たまて貝等)や虫類ナメクジ目(大ナメクジなど)から虫類みみず(大みみず等)、そこから甲殻類(軍隊ガニ、おおさそり等)や虫類昆虫目(人面蝶、アイアンアント等)、虫類多足類(鎧ムカデ等)と外骨格で体を支える種族に進化。進化の初期段階で、脊椎動物と分化した種族。脊椎に代表される骨格の代わりに体表をキチン質の外骨格で形成することで進化を続けた。数と分布の広さの両面で、脊椎動物と世界を2分する大勢力となっている。

ルート3、魚類(エビルアングラー、突撃魚など)から両生類(フロッガー等)、爬虫類(リザードフライ等)竜類恐竜・翼竜・海竜目(コドラ、プテラノドン、深海竜等)や鳥類(大がらす、暴れうしどり等)に獣類(キラーパンサー、ドラキー等)、そしてヒューマノイド類獣人目(リカント、ホークマン、リザードマン等)と適応力に富む種族に進化。脊椎で体を支える構造を獲得したことにより、様々な環境へ進出する機会を手にした種族。外骨格生物よりも体構造を変化させやすく、バラエティに富んだ進化を遂げて世界の汎ゆる地域に棲息している。

外的発生、天の意志により生まれた者達
神が住まう場所である天界に起源を持つ生命体。身体を構成する元素や組織・器官の構造等が地上に暮らす自然発生の生物と意図的に似せて作られており、無理なく生態系の構成要素となっている。だが外的発生の生物が現れたことは、他の生物に少なからぬ影響も与えた。翼竜や獣人等はその産物である。3つの生物に進化していった。

分岐進化1、原生人間(天界で生み出された人類。天空人は原生人間の直接の子孫にあたる。)からヒューマノイド類人間目(エリミネーター、魔法使い等)に進化、しかし邪悪な存在の干渉により一部は獣人目に進化。

分岐進化2、妖精(人間よりも精神エネルギーが強く、より霊的存在に近い生命体。)からヒューマノイド類亜人目(アローインプ、大木槌等)に進化、一部はこれまた獣人目に進化。

分岐進化3、エンシェントドラゴン(人の知恵と妖精の魔力、両者を凌ぐ体力を持つ神に近い存在。)から竜類ドラゴン目(キースドラゴン、グレイトドラゴン等)に進化、一部は恐竜・翼竜・海竜目に進化。

どの分岐点でも同じ天の高みを目指す種族に進化。天界や神の力に起源を持つが、地上に降り、様々な面で退行と堕落を見せている。ヒューマノイド類は己の知恵に驕り、竜類は神性を喪失し獣同然に退化した者さえいるのだ。