モンスターは人々を襲う害敵である反面、人々の生活に欠かせない大切な資源でもある。 肉は食事に、毛皮は衣服に、骨や角、皮は武器や防具に形を変え人々の生活に役立っている。


山野では獣類や鳥類、海では魚類や海獣類等は貴重な蛋白源。地方により周辺に棲むモンスターが異なり、郷土料理として各家庭で親しまれている。世界中を旅する冒険者にとっては旅の楽しみの一つなのだ。

モンスターを使った様々な料理
モンスターの肉は一般家庭に取って欠かせない主品。臭みを消すため、黒胡椒等のスパイスを用いる。
左: ファーラットの肉を使ったホワイトシチュー。
真ん中下: 小麦粉を使ったパン。
真ん中上: 肉厚で魚の様な身のキメラの蒲焼き。
 右: 豪傑態のステーキ。臭み消しにスパイスを使う。

食事と並んで人々の生活に欠かせない衣服。保温効果に優れた毛皮のコート、綿毛を使った毛糸や織物等、原料は殆どモンスター。毛皮や毛織物は産業として発展し、町の一大特産品となっている。以前は直接町に行かなければ手に入らなかった物も、世界を渡り歩く商人のお陰で、離れた町でも買える様になり、お洒落に煩い人々の楽しみになっている。

毛皮
イエティやビックアイ等、寒冷地に棲むモンスターの毛皮は毛足が長く、手触り・保温性共に最高。両モンスターとも力が強いので専門の猟師が狩りをし、でも採り過ぎない様に配慮している。ファーラット等の毛足が短い者は、毛を刈りこみ、毛織物に利用する。

ファーラットの毛皮
魔物使いが連れてきた個体の毛だけを刈り取って使う。毛が太く敷物に適している。

イエティの毛皮
真っ白な毛皮のコートは、お洒落で特に女性の憧れの服。寒い地方の家庭の必需品。

ビックアイの毛皮
イエティよりも毛足が長く、これもコートの原料になる。高地の村々の特産品。

ダックスビルの毛皮
ファーラットと同じく織物の原料にされる。 長い尾はそのまま襟巻としても使える。

毛糸
代表的な毛糸の原料は、滑らかな繊毛であるキメラの首の毛。毛糸作りは町単位で行われ、刈り取った毛を紡いで糸にする者と機織りをする者に分業化されている。この毛糸作りは親から子へ、代々技法を受け継がれるのである。
真ん中の女性が弓で毛を叩いて解した物を、右の女性が紡いでいく。

キメラ
キメラは捨てる部分がないモンスター。羽は道具、毛は糸、そして肉は食用にされる。

道具
比較的弱いモンスターしかいない地方でも、絶対手に入るのがモンスターの皮。皮の鎧や皮の盾等の防具のほか、水を入れる袋などにも加工され、生活に欠かせない道具になっている。また、モンスターの羽や角には、そのモンスターが持つ魔力が宿っており、死後その魔力を利用した道具が作られる様になった。

使った者が一度行ったことがある町へ一瞬で飛べる 「キメラの翼」は、羽を使った代表的な道具。特に呪文を使うモンスターの羽は魔力を封じこめやすく、魔法使いや賢者が、特別な効果を持つ道具を次々と作り出した。普通の羽は帽子や兜などの飾り、祭祀などの冠飾りとして一般の人々に使われている。
風の帽子は、キメラの羽根の一番大きくて美しい部分を使う。代々王族に伝わる宝。

ルーラと同じ効果を持つキメラの翼
金属の土台に、キメラの羽を1本1本丁寧に付ける。完成後、魔法使いの呪文を封じる。

美しいガンコ鳥の尾羽根
扇の様に広がった尾羽根は見た目が華やかで、お洒落に好んで使用される。

魔力を秘めたウルトラキメイラの翼
キメラとウルトラキメイラの羽は同じ。翼全体を使い、ルーラの呪文をかけ、キメラの翼にする。

装飾品になるヘルコンドルの羽
両翼や尾羽根は、山の中に落ちている場合が多い。獣類等が、巣の材料にも使う。

ピッキーの頭の飾り羽根
頭の長い冠羽根が、飾り用にされる。冠羽根は生え変わらず、入手しにくい。

食肉を採った後に残る皮を鞣し、加工した物が革製品。軽くて丈夫なので、衣類や袋に加工され一般に広く愛用されている。

皮の帽子
頭を守る防具として、最も安価な物。 防具屋に限らず、道具屋で売っている場合も多い。

角・牙
大型の獣類モンスターの大きな角や牙は、彫刻細工を施すのに最適な材料。角の中を刳り貫いてジョッキにしたり、ナイフに合わせて細工物の柄を作ったりと、芸術的な道具になる。レジェンドホーンの角の様に、煎じて飲むと病気を治す薬効効果がある物もあり、角や牙を求めて旅する商人も少なくない。

頑丈な沈黙の羊の角
黒光りする大きな角は、直径10cm、長さ40cmと大きい。酒を入れるジョッキに加工する。

薬にもなる貴重なレジェンドホーンの角
レジェンドホーンは人間を嫌うため、角は滅多に手に入らず、冒険者が持ち帰る物を使う。

高い魔力を持つピクシーの角
妖精に近い力を持つピクシーの角は、かなり魔力が高い。ナイフ等の武器に加工される。

ナイフの原料に使われるトドマンの牙
海に近い町では、海獣の牙を銛の鏃に使う。骨は釣り針として再利用している。
固いモンスターの角を細工するには、熟練した腕が必要。完成品は商人が買い取って売る。

強いモンスターから強い武器が生まれる
硬い鱗を持つドラゴンに、どんな強力な魔法も受けつけないはぐれメタル。人々の生活を脅かす強いモンスター達に勝つ為、逆に彼等の特性を利用した新たな武器が生み出された。

熱に強いドラゴンの鱗を使った強力な武器
ドラゴンの鱗は非常に硬く、熱にとても強いため、防具の材料として珍重される。ドラゴンは地上世界では滅多に見ることができず、遭遇しても倒すことが難しい。加工も手間が掛かる為、かなり高価なのだ。

青緑色に輝くドラゴンの鱗
1枚1枚の鱗の大きさは、全長5cm程。鱗自体はかなり薄いが、不用意に触ると手を怪我する程鋭い。

ドラゴンメイル
軽いミスリル銀の鎧にドラゴンの鱗を張り付け、 防御力を強化している。

極めて硬い金属・はぐれメタル
はぐれメタルは、死んだ後に金属の塊になる。金属は非常に硬く、武器や防具に利用される。 しかし、はぐれメタル一匹から取れる金属はほんの僅かで、1本の剣を作るには、数百匹のはぐれメタルが必要になる。
魔法使いがドラゴラムでドラゴンに変身し炎を3日間吹き掛け、魔力を持つハンマーで一月の間鍛える。図は完成間近の様子。

はぐれメタルの盾
普通の店ではまず手に入らない貴重な防具で、世界に数個しか存在しない。

はぐれメタルの剣
盾と同様店には売っていない貴重品。その分切れ味も強度も他の金属の数倍優れている。