かねてからUBTではM12ボルト使用車両(W201 W124 R129など)に、PCD設定だけ共通で本来は合わないM14ボルト使用車両のホイル(汎用社外、R230、W140など)のホイルをファッション優先で取り付けた場合の危険性について指摘してきました。
自動車はエンジンのクランクシャフトをはじめとして回転部品の集合体です。
その各部の回転部品のなかで最も大きな回転部品、それはタイヤとホイルです。
また自動車が発進、停止、旋回するとき、それは地面との接触面、すなわちタイヤの接地面がすべての基本になります。地面に接地していなければ、車は何もできません。
これは極めて当たり前のことですが、残念ながら大変軽んじられてしまうところです。
この自動車の最も大事なところがしっかりして初めて自動車として機能するわけです。
きちんと取り付けられているホイルとタイヤに適性の空気圧が入っていること これは非常に大事です。
ホイルボルトには2種類あります。
純正は強度と「緩みにくさ」のために球面形状。
平面接触よりも球面接触のほうが接触面積が広くなるので、ゆるみにくいです。
しかし加工にコストがかかります。
社外品では加工の楽でコストの安い、直線的なテーパー形状(三角形みたいな形状)が一般的です。
テーパー形状ならまだしも、純正ボルトと同じ球面で接触するタイプのホイルでは「面と面」で
接触せずに「線と線」で接触するために適正トルクでボルトを締めてもしっかりしまらず、かつ緩みやすくなります。せっかくの緩みにくい形状のボルトが、緩みやすいものになってしまうのです。
たとえば直径12mmの円と14mmの円を重ねますと共通に接合する部分は「点」でしか無いことが分かると思います。 これがホイルボルトとホイルの接触面で起こるわけです。
中にはテーパー形状のボルトで球面接触のホイルを取り付けたりする恐ろしいほど危険なことを平気で(というよりそもそもそこまで気が付いていない)行うところも見かけます。 誠に恐ろしい!
またM14という大きな穴にM12という細いボルトが5本入り、その接触面が「面」でなく「線」なためにボルトの中心とホイルボルト穴の中心が合致せず、肝心のホイルとハブの中心が合わない=走行中の振動 を誘発します。
これではどんなに高級なホイルに高級なタイヤをはめ、どんなプロが綿密にバランスを取っても何にもなりません。 回転部の中心があっていないのですから。
こちらをご覧ください。
R129にR230用の19インチホイルを取り付けていた車のホイルボルトです。
本来きっちりと全面であたる部分が一部分だけ接触しているのが見てわかります。
しかしこちらはそれ以上にしめこまれすぎてディスク面の角に負け、削れてしまっています。
適正トルク以上でしめこまれるといいことはありません。
ホイルのディスクにクラックが入ることがあります。
こちらはAMGの3Pホイルです。 M12のホイルにM12の適正ボルトで取り付けられていましたが、どこかの誰かさんがホイル取り付けにインパクトレンチを使用するという恐ろしく無知なことを行って締め付けすぎたためにクラックが入ってしまったものです。(この時期のこの3Pホイルのディスク面は鍛造でも非常に硬い鍛造を採用していた時期なので、締めこまれすぎると力の逃げ場がなくなりクラックが入ります)
正しい球面でもクラックが入ったのです。
一部分しか接触しないボルトを締めすぎることは、くさびを打ちつけているのと同じです。
このようにホイルボルトは大変重要です。
UBTではM12のホイルボルト車両にM14ホイルを取り付けたいと願うお客様のために、M14用球面&サイズをもった安全な専用特殊ボルトを製作しています。 (ホイルボルト、ロックボルトともに)
これで安心してM14用ホイルを、M12用車両に取り付けできるわけです。
大切なのは目に見えないところ
UBTではそのポリシーを貫き、普段隠れてしまうところまでもきっちり安全を考え、お客様の快適で安全なメルセデスライフを支えて行きます。
どうぞよろしくおねがいいたします。















