先週、今週は通常ご予約いただいたお客様以外に「緊急入庫」のお車で大忙し!
電化製品や車たちはなぜ年末になると故障するのでしょうか?(汗) 日ごろから業務に使っているデジカメも
ピントが合わなくなり、入院するはめに・・・。 きっと1年走り続けてきてお疲れの時期なのかもしれません。
さて、今回はR129 94Y 本国仕様車がUBT Car Docを受けに来ました。
AMGの1P 18inch、国産某社のエアロパーツが装着されています。
本国では日本と違い、シートヒーター、本革シート、ヘッドランプワイパーなど日本仕様車では標準装備なものが購入時のオプション設定となっています。 こちらのお車はヘッドランプワイパーは装着してありますが、シートヒーターが未装着の設定です。 きっと新車でオーダーされた方はヨーロッパの比較的温かいほうの方だったのではないでしょうか。
ステアリングはノンオリジナルです。 この年式では「Sport」ステアリングが標準なので、エアバッグ下の2本足の間隔はもっと狭いです。 R129では年式のよりステアリング内のホーンとエアバッグの極性(+/-)が細かく異なり、そのまま付け替えてしまうとSRSエアバッグの警告灯が常時転倒してしまったり、ウインカー操作時にヒューズが毎回飛んだりします。 そのためかこちらのお車ではSRSエアバッグの警告灯が撤去されていました。
外観は若干下がった車高と相まって、スポーティーかつ力強い印象に仕上がっています。
サイドステップは「残念ながら」スタイリング重視で純正のジャッキアップポイントが無視されてメクラになっており、緊急時に車載純正ジャッキアップポイントが隠されてしまっています。国産のエアロパーツではよくあることです。 せっかくスペアタイヤをつんでいるのにこれでは万が一ドライブ中にパンクしてもスペアタイヤの装着ができません!
「万が一」の対応では人はついあわててしまうものです。
実は純正車載ジャッキはきちんとした使い方をしないと大変危険なものなのです。
その昔結構ご自分でお車をいじられる方が純正ジャッキだけでブレーキパッドの交換をされたというお話を聞いて身の毛がよだちました。 純正ジャッキをお使いになったことがない方はお分かりにならないかもしれませんが、1本のアームを車体のジャッキアップポイントに刺して、タイヤの代わりに1本の細い足で立っているだけの状態でなんとも不安定なのです。 ジャッキが倒れたら・・・・車の下敷きになります。
もしこれを読んで純正ジャッキを使用して作業されている方がいらっしゃったらすぐに止めてください!
このオーナー様には小さくて安定度の高いジャッキを積んでおくようにアドヴァイスさせていただきました。
(純正ジャッキアップポイントの車体下側にはフロアジャッキ用のポイントがあります。)
このエアロパーツのように純正ジャッキを使えなくすることも 意味があるのかもしれません。
さて、このお車は「エンジンの調子が突如悪くなった」ことがあるとのことでCar Docを受けに入りました。
この年式のM119 V8エンジンはデスビ形式なので、走行距離と経年劣化で失火を起こします。
まずはそこを疑ってチェックしてみました。
目視で見てこのような状態の場合、往々にしてデスビキャップの中は凄い状態です。
開けてすぐに細かいダストがポロポロ出てきました。
このデスビキャップはローターと直接接しない無接点方式なので、接点の間に何か混入するとうまく通電しません。 当然、エンジンは咳きこんだような症状を出します。 ミスファイヤーです。
プラグコードの抵抗値は問題なく、プラグ本体は綺麗に焼けているのでこの部分が失火を招かなければ、エンジン自体の燃調は取れています。 早速対処させていただき、V8 M119エンジンの本来のパフォーマンスを取り戻しすっかり元気になりました。
他にも細かくチェックしました。
おろそかになってしまうエアコンフィルター。 これはご家庭でもそうですね!
交換前
交換後
こんなに汚れているのです。
このお車は走行距離が間もなく10万キロ。 足回りもそろそろ・・・。
実はエンジンの点検前にやらねばならぬことがありました。
それは
アッパーマウントの亀裂!(でたぁ!)
危ないところでした。 もうちょっとで「ドスン!」といくところでした。
実際の作業ではエンジンより前に一番初めに足回りの安全性を確保しました。
バンプラバーはちょうど1cmほど、短くなっていました。 しかし左右ほぼ均等に減っていました。
(左 新品 右2本 とりはずしたもの)
バンプラバーとショックアブソーバー、アッパーマウントを交換してフロント周りがとてもしゃきっとしました。
このお車は走行距離が間もなく10万キロ。しかし車全体の質感はまだしっかりしており、剛性感があります。
このオーナー様の元に来たのは最近のようですが、その前の使用状態がきっと「長距離移動」がメインだったのでしょう。 今回の足回りの整備でさらに磨きがかかり、オーナー様には大変喜んでいただけました。
次回ロワーアームブッシュ、ステアリング系ブッシュを交換するとその剛性感はさらにアップし、またもう一度喜んでいただけることでしょう。
UBTではお車の健康診断後、優先順位とご予算に合わせたプランニングをいたします。
安全性を最重要視し、順位と時期に合わせたプランで一歩一歩メルセデスらしさを体感できるようアドヴァイスさせていただきます。 一度にすべてをやるのは必ずしもベストではありません。 それはなぜか?
段階的に分けることによりそれぞれの修理個所を個別に体感し、確実によくなっていることをご確認いただけるからです。 こうすることで「よくなっていく気持ちよさ」もその度に味わうことができ、楽しさも満足度も向上します。
皆さまのお車も不安を持ったらすぐにUBT Car Docのご予約を。
年末まであと5週間しかありません!
ばりっとしたメルセデスで新年を迎えてください。
どうぞよろしくおねがいいたします。

























