右手にドーナツ 心に進化
皆さん こんばんは。
東京都出身 19歳 現役就労生のNaYuです!
その日の池袋は いつも通り、
人で溢れていました。池袋駅を出た瞬間、
空気の密度が一段階上がる感覚があります。
人の足音。信号の電子音。遠くで誰かが笑う声。
ビルの隙間を抜けてくる風が 現実に引き戻して
くるようでした。特別な目的があったわけでは
ありません。ただ 少し歩きたかったのです。
理由は分かりませんが この日は…………。
「歩けば何かに出会える」気がしていました。
そして その予感は 思っていたよりも 早く現れた
のであります。気づけば 自分は ドーナツ屋の前で
立ち止まっていました。ショーケースの中には、
それぞれ違う個性を持ったドーナツたちが並んで
います。丸くて整ったもの。少し歪で 手作り感の
あるもの。砂糖をまとったもの。チョコレートで
覆われたもの。その中の一つが なぜか強く視線を
引きました。理由は分かりません。ただ、
「これは今日の自分に必要なものだ」と…………。
直感的に理解しました。



気づけば購入し 店を出ていました。
右手に伝わる 僅かな重み。袋越しに感じる、
まだ残っている温もり。その瞬間の自分は、
完全に井之頭五郎の精神状態に入っていました 笑
「……ほう。」
心の中で 静かに呟きます。一口 かじる。
最初に感じたのは 表面の柔らかさでした。
抵抗はほとんどありません。歯が触れた瞬間、
自然に受け入れるように形を変えます。
そして次の瞬間 内側の甘さが ゆっくりと、
広がりました。強すぎない。しかし 確実に
存在している甘さ。それは ただの味では、
ありませんでした。数時間前まで 現実と向き合い、
少し疲れていた 神経に対する 明確な“回復”でした。
頭の奥の方で 何かが静かに修復されていく感覚。
「ああ……これは、いい。」
誰に聞かせるでもなく、
心の中でそう呟いていました。
周囲では 誰もが自分の目的地へ向かって、
歩いています。急いでいる人。スマートフォンを
見つめている人。笑いながら会話をしている人。
その中で自分は ドーナツを一つ持って立っている
だけでした。ですが 不思議とその瞬間 世界の流れ
から少しだけ外れた場所にいるような感覚が、
ありました。焦る必要はない。急ぐ必要もない。
ただ この甘さを感じていればいい。
そう思えました。そして 自分は その
回復した状態のまま アニメ東京ステー
ションへ向かいました。入口の前で、
















































