こんばんわ。
いつもブログを読んでくれて、ありがとう!
深夜の一杯は、是非「奇跡」を肴に。
3月の中旬に、神奈川県は本厚木駅前の有隣堂で、妻が迎えに来てくれるのを待っていた。
(何しろ自宅は、最寄駅の本厚木からバスで30~40分もかかるとこなので)
しばらく立ち読みしているとケータイが鳴り、妻が駅に着いたとのことだった。
何も買わないで店を出るのは申し訳なかったので、ちょっと目を惹いた本を衝動買いした。
題名は「日本の七十二候を楽しむ」というもので、二十四節気をさらに初候・次候・末候に分け、各候の旬の野菜・魚介・草花・行事などを解説してある本だった。
翌日の朝、せっかく買ったので、朝食をとりながらパラパラとめくっていると、雨水の初候(2月19日~23日)の言葉として「獺(かわうそ)魚を祭る」というのがあった。
読んでみると、「獺は魚を取った後すぐに食べず、しばらく並べておくので、それが祭りの供え物のように見え、この季節が“獺祭魚”と呼ばれるようになった」と書いてあった。
まあ、このときは、へぇ~という程度で読み流していた。
そして次の週、コンサルティングの仕事で、兵庫県の西脇市へ行った。
知る人も多いと思うけど、兵庫県の西脇市のあたりは、酒米で有名な“山田錦”の産地だ。
クライアント様とも、ごく自然に山田錦ゆかりの酒の話で盛り上がった。
そんな中、“ダッサイ”という酒が山口県で作られていて、その酒米が山田錦であるということ。さらにその酒はとても美味しいのだが、量をあまり作らないので、ほとんど出回ってないということを知らされた。
まあ、これも、へぇ~という程度のことだ。
ところがその翌日、たまたま広島県福山市の友人宅へ一晩お世話になった際、友人が「なかなか手に入らない美味い酒をもらった。しかも生酒だ。今日一緒に飲もうと思ってとっておいた」と、ニコニコしながら言ってきた。
「銘柄は?」と聞くと、「自分も初めてみる酒だから・・・なんだtったかなぁ・・・ダッサイとかなんとか」
「え、ダッサイ?う~ん、どっかで聞いたことあるなぁ。あ、あ、もしかして山田錦の?」
「山田錦かどうか、そんなことは知らない」
「それって、山口県の酒じゃない?」
「そうそう、よく知ってるね。山口に行った時にもらってきたんだよ」
「あ~やっぱりそうか。いや、昨日は兵庫県で仕事してたんだけど、たまたまその“ダッサイ”という酒の話になったんだ。なかなか入手できずとても美味いっていうんで、『いつか飲んでみたいな』なんて思ったんだけど、まさか次の日にお目にかかれるとは・・・」
「へぇ~、そうか。じゃ、さっそく一杯やろう。ただし生酒だから封を切ったら飲みきらなきゃなんないぞ」
「大きさは?」「一升だ」「くゎ~、二人で一升か。でも滅多にありつけない酒っていうから残すわけにはいかないな」
そんなこんなで、友人は台所の冷蔵庫から、その銘酒の一升瓶をかかえてきた。
(ところで、ダッサイって、どんな字なんだろうか?)
興味津々でラベルを見ると、なんと・・・そこには・・・“獺祭”と書いてある!!
「ダッサイって、獺祭だったんだ・・・」
「え?ダッサイってどういう意味か知ってんの?」と友人が聞いてきた。そうだよなぁ、ふつうは“獺祭”なんて言葉、見たこともないだろうし、まして意味なんて知るはずもないだろう。
そこで私は意気揚々と二十四節気と雨水、そして獺祭魚(かわうそ、うおをまつる)の由来などを解説した。
もちろん友人は「よく知ってんなぁ」と驚いていた。
まさに、偶然に偶然が重なるとは、こういうことだなぁと、いたく感心した。
でも、話はこれで終わらなかった!
1ヶ月後、再び西脇市のクライアント様のところへコンサルティングに出かけた。
すると先方の部長さんが、
「先生、ちょうどよかった。たまたま昨日、例の“獺祭”が手に入ったので、荷物になるけどもって帰ってください・・・・・・・・・・」
もはや、言葉が出なかった。
こういう偶然、皆様にも一生に何回かありませんか?
その獺祭は、今ブログを書く私の目の前においてある。
これは生酒ではないので、飲む時期を見計らえる。
「いつ飲もうか・・・」自然に顔がほころんでしまう。
ちなみに、福山の友人と二人で一升あけた翌朝、二日酔いはまったくなかった。
美味い酒は残らないっていうが・・・これも奇跡的?
では、丑三つ時になるので、今晩はこの辺で。
byやすにいさん