おはよう!
いつもブログを読んでくれて、ありがとう。
ブログを初めて17日目、つまり毎日書いているが、この最初の二行が一番新鮮なキータッチだ。
このキータッチがマンネリになってきたら、黄色信号(つまりブログが中断しかねない)ので、そうなったら文言を変えようと思う。
でも、当分そんな日はこなそうだ。だからしばらくは、この言葉で始める。
では、おとといの続きを話そう。
人生初の転職をし、たった5人のベンチャー企業に入社した私は、そこで20代半ばのIT担当者と出会った。
プロフィールにも書いているので、私がIT難民だということを知っている読者も多いと思うが、そういう私だから、とりたててそのIT担当者に興味を持ったわけではなかった。
ある日のこと。それはおそらく業務の合間の何気ない雑談だったと思うが。何しろ、彼とは個人的に飲んだこともないし、昼飯を一緒に食った記憶もほとんどないので。
彼とのひょんな会話から、ITのプロフェッショナルだというにもかかわらず、彼が大学の文系出身ということを知った。
自分も文系だったので、私の固定観音の世界では、ITのプロが文系というのは考えられないことだった。
当時33歳の私にとって、その若者は興味の対象でもなんでもなかったが(相手だって同じだったと思う)、この事実だけには食いついた。
「えっ、文系?それでどうやって技術や知識を身につけたの?」
「卒業後、仕事の合間に学校に通ったんです」
「へぇ~、文系なのによくそんな気になったもんだねェ」
独身の新入社員時代、遊びほうけていた私には、アフターファイブに学校に通うなんて信じられないことだった。
私の疑問はまだ解消されていなかったので、さらに質問を続けた。
「でもまだ若いのに、時間もお金も使って、しかも自分の専門外の技術を習うって・・・よくそんな決断ができたね」
この投げかけに対する彼のたった一言が、私に衝撃を与えた。
「自分への投資ですから」
さりげなく、当然でしょって感じで、彼は言った。
でも、私はこの言葉を一生忘れない。
投資とは、何かの事業に資金を出し、その事業が成功した暁には、元手を回収するにとどまらず、儲けた分から相当分のリターンを受ける。私にとってはそういうことだった。
なので、事業や株やファンドや、そういったもののみを“投資対象”と認識していた。
ところが、IT担当の若者にとっては、自分こそが最大の投資先だったのだ。自分という人間にカネと時間を投資し、プロのスキルを身につけさせ、その技術で稼ぐ。
知ってしまえば当然のことなのだが、若い彼がそういうことに気づき、30才こえたオッサンが全く気づけていなかったというのはなぜなんだ?
まずこのことがショックだった。
彼に確認したわけではないが、理由は自ずと分かった。
失礼を承知で言うなら、彼は世間一般で言うところの“三流大学”出身だった。しかも新卒で就活するときは、市場は冷え切っていて労働者が余っている状態だった。
つまり、三流大の文系×人余り=就職氷河期を、存分に味わっているのだ。
一方私は、前にも書いたが、世間一般でいうところの“一流大学”卒業である。しかも新卒で就活するときは、バブル絶頂期で、超一流企業でさえ新卒内定者の囲い込みに苦労していた。
つまり、一流大×バブル期=就活天国を、甘受しまくっているのだ。
言い換えると、私を就職させてくれて、家族を支えるだけの経済力を与えてくれているのは、私の力ではなく、学歴社会が生み出した固定観念=○○大学卒だから優秀というマインドセットだったのである。
そして、このマインドセットが崩れつつあるということを、私はこのとき察知していた。
なぜなら、私が新卒で入社した会社では、一流大卒なのに仕事が全然できない人が山ほどいて、二~三流大卒で仕事のできる人がいくらでもいたからだ。もっと言うと、大卒か高卒かだけによって仕事の優劣を感じることは、まず無かった。
ところが大手企業のように社員が多いと、こういうことが明確に認識されない。私自身なんとなく「学歴と仕事とは因果関係うすいなあ」と感じつつ、それに大きな疑問も持たず日々過ごしていた。
しかし、社員5名のベンチャー企業というと、そうはいかない。
学歴もヘッタくれもない。一人ひとりがいかに役割・責任を果たし、相乗効果によりそれ以上の価値を生み出し、会社に利益をもたらせるか。マネジメントの教科書に書いてあることがそのまんま現実となって突きつけられる。
ここまで読めば、このベンチャー企業の中で、彼と私の立場がどのようになっていったか、想像に難くないと思う。
彼は見事にITインフラを整備していき、仕事環境を改善し、さらには私が携わっていた商品の開発も全面支援してくれた。
一方私は、社長の期待に応えられず、日に日に立場を追われ、鬱屈した状況になっていった。
それはごく当然のことだった。
彼は社長のできないことをできる。しかもプロのレベルだ。
私のできることは、社長は何でもできる。はるかに上のレベルで。
ただ社長には、忙しくて時間がないだけだった。
これが自己投資せず、武器を持たずに、一発勝負で手にした学歴にすがって生きてきた私の現実だった。
これまでだったら、不平不満をぶちまけ、酒でストレスを発散し、小説家という妄想の世界に逃げ込むところであった。
しかし、この時の私は違った。自分の通用しない原因をちゃんとわかっていた。
しかも、その原因は自分の内側にあった。
自分の中に原因があるからこそ、その原因を自分で打破しようというモチベーションが高まる。
私は考えた。今からでも遅くない。自己投資しよう。しかし自分の何に自己投資をすればいいのか・・・。資格か、語学か・・・う~ん、違う気がする。それじゃあ学歴の延長線上の発想だ。
でも一体なにに・・・・・。
期待に応えない私に対する社長のストレスも、かなりピークに近づいているようだった。ちょっとした言動にも、それを感じるようになっていた。
時間がない。しかし、見えてこない。
私は藁をもつかむ思いで、最も信頼できる二人に、自分が何に向いているか聞いてみることにした。
一人は妻で、一人は親友だ。
他者に意見を求めない私としては、こんなささいなことも、大きな変革への一歩だった。
そしてまさに、この二人の助言が私の人生を好転させる最大のきっかけとなった。
「オレは何に向いてるかなあ」という私の投げかけに、二人はそれぞれ何と答えたか・・・それはまた明日。
ブログは毎日書くので、お楽しみに!
byやすにいさん