SPITFIRE AUDIO BBC Symphony Orchestra(まとめ) | ultimate-negiのブログ

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Pro Tools関係の情報を中心に、その他思ったことなどをメモ代わりに書いています。

木管のレビューをしてませんが、とりあえずまとめてみます。

 

・BBCは買いなのか?

制作手順によると思いますが、悪い音源ではありません。導入のハードルも高いのでオススメはできませんが、それをクリアできるなら買うことに反対はしません。

 

まずBBCに期待するものとして挙げられるのは同じホールで録音されているため、難しいことをしなくてもそれぞれの楽器が自然になじむであろうということです。僕自身もこれに大いに期待していたのですが、楽器によって「使える/使えない」が分かれてしまうので結局は別の音源を併用して使うことになり、空間配置への面倒臭い作業が必要となります。つまり期待したような効果は得られていません。

 

BBCを使って作曲して、BBCでミックスするというのであれば十分に価値はあると思いますが、実際はそうならないと思うので正直なところ未知数と言わざるを得ません。

 

例えば僕の場合、オーケストラ曲についてはAVID Sibeliusで一度曲を完成させます。その後、DAWへMIDIデータを読み込んで音源を差し替えるという方法をとっていますが、この場合だとBBCは期待したような挙動をしてくれないため、非常に使いにくい音源だということになってしまいます。

 

理想としては、常にメモリに必要な音色をロードしておき、作曲の段階で音色を選びつつ制作を進めるのが良いでしょう。しかし、そこでパソコンのメモリとストレージ速度が壁となります。

 

すでに最高峰レベルのパソコンを持っているのであれば、選択肢のひとつとして買うのはアリです。しかし「これさえあればオーケストラは完璧だ」という気持ちで(PCの備品を含め)買うのはやめたほうが良いと思います。

 

 

・木管についてざっくりと

BBCの木管の音も決して悪くはありませんが、OrchestralTools Berlin Woodwinds(BWW)の劣化版という感じです。BWWを持っているのであれば、あえてBBCの木管を使う必要もないでしょう。持っていないのであれば便利に使えるかもしれません。BWW同様、ソロには耐えられないので、そういう用途には向きません。