ultimate-negiのブログ

ultimate-negiのブログ

Pro Tools関係の情報を中心に、その他思ったことなどをメモ代わりに書いています。

なんとなく気が向いたのでPro Tools用AAXプラグインを作ってみようと思って、いろいろ申請してみました。しかし、申請、申請、また申請と本当に面倒くさい。備忘録もかねてメモっておきます。基本的に全部無料です。

 

Avidはたぶんユーザーによる開発をしてほしくないのか、徹底的に情報が隠されており、メールで問い合わせない限り何もわかりません。海外の掲示板などでも、この手の質問がありましたが回答はまったくありませんでした。結局僕自身で各所にメールしまくって、ようやく情報を得られたって感じです。

 

ちなみにプログラムを組むだけなら簡単に環境は作れる(macの場合はJUCEとXcode)ので、それには言及しません。Pro Toolsで動かすのが面倒なだけ。

 

1. Avid Developer Lisenceを取得

これはググればすぐ出てくるので簡単。すでにAvidアカウントを所持しているならMy AccountMy Developer Accountという項目があるので、そこからログイン。僕の時はDeveloper用の専用のIDとパスワードが必要だったけど、最近どうなのかはわからない。

 

ここにAAX SDKがあるので、ダウンロードしてわかりやすい場所に保存。

 

 

2. Pro Tools Developer Licenseを取得

Avidに直接メールで問い合わせてPro Tools Developerという開発用Pro Tools(署名なしのプラグインを読み込める。保存、録音はできない)のライセンスを自分のiLokへ送ってもらう必要がある。このメールアドレスは公開されておらず、Pro Tools Developerをダウンロードしたとき、中に入ってるReadme.txtドキュメントの中に「ライセンスを希望する人は〜のアドレスに必要事項を書いてメールを送って」と記載があった。

 

 

3.  PACE署名ツールを取得

製品版のPro Toolsは署名のないプラグインを読み込めない仕様となっているため、専用の署名ツールというものが必要になる。これもAvidにメールで申請する。これも、どこに、どうやって申請すれば良いのか公開されていない。なのでここにも書かないけど、あっちこっちたらいまわしにされてようやく申請可能なところまできた。ただ、対応自体は悪くなかったので、そこは擁護しておきます。

 

4. 必要事項を記入して規約に同意する

非常にえげつない規約に同意するとツールが送られてくるはずです。僕の場合は同意できかねる内容だったのでAAXプラグインの開発は諦めることにしました。

 

・金額が不明瞭である

申請時に非常に高額なライセンス使用料が表示されます(合計で1500ドル)。しかし「あなたの場合は料金は不要です」という表示が出て結局料金は請求されない。じゃあ最初に表示された金額は何なんだ?

 

・30日前に書面で申請しない限り毎年自動更新される

書面かよ…金額が突然上がって「もう契約やめる」となっても、そう簡単に対処はできないということ。ビジネスとしてAAX開発が必須なら仕方ないで済むけど、趣味でやるにはあまりにもリスキー。

 

・月2%という延滞金

支払いが遅れた場合は月2%という、なかなか暴利な延滞金が発生する。あれ?無料じゃないの?いつか有料になるタイミングがくるってこと?

 

・契約終了後の完全消去と活動停止

契約をやめた場合、それまで署名ツールを使用して開発してきたプラグインの関係書類を物理的に消去(パソコンのストレージやバックアップも含む)、そして活動(おそらく製品のダウンロードやサポートなど)を停止する必要がある。

 

まあ機密情報を扱うので理解はできるけど、趣味でやるには面倒な縛り。

 

・免責事項

何かトラブルがあってもPACEは一切保証しない。←これはまあわかる。

PACEが原因でおきた問題であっても、仮にPACEが訴訟された場合はユーザーが訴訟費用を含む、あらゆる費用をすべて負担し、PACEを守らなくてはならない。←は?

 

ちょっとえげつなさすぎじゃないですかね?

 

AAXプラグインの開発には興味あったけど、さすがにこれに同意はできない…

 

世の中のAAXプラグインを開発している人たちは、この規約に同意してるってことですよね。すごいなあ、