あまり評判のよろしくないHigh Sierraですが多くのメーカーがYosemiteの切り捨ててゆくのに耐えられなくなってアップデートしてしまいました。ファイルシステムはHFS+のまま変更していません。問題はOSだけではなく、High Sierraに対応したAVID製品の評判も悪いこと。Pro Tools 2018シリーズになってから「重くなった」「落ちる」などの悪評も多くてアップグレードに踏み切れない、そんな人も多いと思います。
実際僕も怖くて2018シリーズにはしていないのですが、先日システム要件をよく見たら
注意:macOS High Sierra バージョン10.13.4へはアップデートしないでください。
macOS10.13.4の事前テストにてCPUパフォーマンスにおける重大な問題が確認されました。Avidはこの問題の解決方法につきApple社へ直接確認中です。正式サポートのアナウンスがされるまでmacOS 10.13.4へのアップデートはしない事をお勧めします。http://avid.force.com/pkb/articles/ja/Compatibility/Pro-Tools-12-System-Requirements
あ、そうなんだ。やべ、先日インストールしたから10.13.4だよ…
現在ウチで使用中のPro Toolsは12.8.3です。
実際にPro Toolsを使用していて
- 不自然なCPUオーバーロード(「CPUパワーを使いきりました」のエラー)
- 何も作業していなくても起動しているだけでメモリーメーターが増えてゆき100%になってしまう(実際2日ほど放置してたらいつの間にか100%になっていた。ただしセッションを保存して普通にPro Toolsを再起動すれば元に戻る)
- 一度保存したセッションを再度開いた時にKONTAKTを挿したインストゥルメント・トラックのMIDIプリップがグレーアウトして無効になる
- MIDIエディタ・ウィンドウでは矢印カーソルが消えて小さい点になる(6/18追記)
など結構面倒臭いバグがあります。不具合だらけやん…
AVID Sibeliusも2018シリーズになっていろいろ変わりました。こちらはきっと大丈夫だろうと最新版にしたのですが、細かいところで操作感が変わっています。それが良いと感じる点もあれば悪いと感じる点もあります。
メーカーHPでは新機能ばかり取り上げていますが、それに伴って変更された操作については説明されていないのでver8のつもりで使っていると意図しない結果になることもあってびっくりします。
というわけで2018年6月16日現在の結論としては
- Pro ToolsユーザーはmacOS 10.13にするのは時期尚早。どうしても古いOSから変更したい場合は10.12とかにすれば良いかも?(インストーラーを持ってないとダメですが)
- Pro Toolsは12.8.0が安定している気がする。
- Sibelius 2018シリーズは操作感が変わるのでアップグレードは注意。むしろ特別な理由がない限り8.5を使い続けたほうが良いのでは?
つまりは上げるな危険ですね。僕も戻そうかな…