【ジョジョリオン】#013 追跡者―体現する『広瀬』の血― | 『e視点』―いともたやすく行われるえげつない書評―

【ジョジョリオン】#013 追跡者―体現する『広瀬』の血―

ウルトラジャンプ 2012年 08月号 [雑誌]ウルトラジャンプ 2012年 08月号 [雑誌]


集英社

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やっぱり月刊連載での休載は辛く、ほんっっっっとに今日が待ち遠しかった。
原画展、アニメ、ゲームと、この2ヶ月間で発表された情報がガッツリと掲載されていて、ジョジョネタ満載の今月号。
本編の方も、ジョジョリオンの主要キャラの一人である“アイツ”のスタンドが登場して、もう!盛り上がっちゃってヤバい!!
いやー、2ヶ月待ったかいがあったってもんです。

感想


【警告】 ウルトラジャンプ未読 or コミック派の人は、これより先は読んではいけない

$『e視点』―いともたやすく行われるえげつない書評―-ジョジョリオン #13今月号はカラーの扉絵。
ジョジョリオンらしい重めのカラーリングと、現在進行中のバトルを暗示させる「バイク」がかっこいい。
ま、ジョジョでバイクと言えば、第4部のハイウェイスター戦を思い出してしまいますけども。

レザーキャップにゴーグル、スタッズ&チェーンがあしらわれたリストバンドと、ゴリゴリのハードロックファッションの康穂もカッコカワイくたまりません!

ま、扉絵はさて置き、本編は前回の続きから。
謎のバイク野郎に襲われて、ギアッチョっぽく首に致命傷を受けた定助。
当然追撃が来るかと思いきや、バイク野郎の攻撃は、「ビュウゥゥゥーーッ」と風を吹かせて、キンキンに冷えた葉っぱを定助にぶつけるだけ。

確かに定助は寒がっているし、「これは『攻撃』だ」なんて言ってるものの、バイク野郎の行動の意図は『理解不能』。
と同時に、定助の携帯は相変わらず「通リ過ギマシタ、Uターンシテクダサイ」と冷静なメッセージを流し続けていて、こちらも何がしたいのか『理解不能』だ。

その後も、バイク野郎は直接攻撃を仕掛けてくることはなく、「風を吹かせて定助をヨロヨロさせて、鋭利なものにぶつける」という地味~な攻撃を繰り返し、定助も定助で、「出血→ソフト&ウェットで止血」(傷口から“出血”を奪ってる?血が止まる理由もわかるような、わからないような。。。)を繰り返す。
このまま康穂と会うと、バイク野郎からの攻撃に康穂を巻き込んでしまうと考えた定助は康穂に電話。
「ひとりで先に病院へ行って、ホリー・ジョースターから『知ってること』を聞き出してくれ!」と無茶ぶりをカマす。
康穂ちゃんが「なんですって!?」と困惑気味なのも当然ですよ。


そうこうしているうちに、携帯ナビのメッセージが先ほどまでとは変わっていることに気づく定助。
何故メッセージが変わったのか、どこへナビしているのかはこれまた『謎』のままなんだけど、「何が起こっているのかがわからないけれど、何かがおかしい!」

この辺りは「さすが!」と言うべきか。
相変わらず煽り方がうまく、何も起こっていないコマであっても、緊張感が満ち満ちている。

ナビの違和感に気を奪われている定助の前に、再びバイクが登場。
引き続き、強風を吹かせるという地味な攻撃を行うバイク野郎。
『正体』は誰だ?と、東方家の面々の顔を思い浮かべる定助だったが、バイク野郎の「冷風」によって顔を流れる血が氷り、両目が塞がってしまう。
今のところ、バイク野郎の能力は「冷たい風を吹かせる」というだけのものなんだけど、この「冷える」の演出が「ギアッチョ戦」を思い出させます。
(前回から「ギアッチョ戦オマージュ」が目立つ気がする。今回ちょっとだけ「葉っぱ」が登場したのも、ギアッチョオマージュ(根掘り葉掘りの件)なんだろうか?)

視覚を奪われた定助は、さらに強風に煽られ転倒→ケガを繰り返しているが、打つ手なし。
目も口も凍ってしまって「いよいよ」の状態になったところで、バイク野郎が定助の方向へとフルスピードで突進を開始する。
「いよいよ本格的な攻撃を仕掛けてきたのか!」というところで、携帯ナビから謎のメッセージ。
『上・方・向デス』
「上」という不思議な方向へと導くナビに、何を思ったか従うことを決める定助。

電柱を掴んで『上方向』へのぼって、、、こいのぼりキック!!
$『e視点』―いともたやすく行われるえげつない書評―-ジョジョリオン #13

今月号のウルトラジャンプ表紙絵の背景の「こいのぼり」は、これの伏線か!!(そんなわけないことは、承知してます。)

これがうまくハマって、バイク野郎への反撃が成功。
バイクは転倒し、ライダーはバイクから落下、ヘルメットも吹き飛んでしまう。
ムクリと立ち上がったライダーは致命傷を受けている風ではないが、ヘルメットを拾い、再びバイクに乗り、立ち去ってしまう。

ここでついに、ライダーの素顔が公開。
今回の敵は、「ホワイトアルバム」や「オアシス」みたいな“身につけるタイプ”のスタンド(ライダー=本体)だと思っていたけど、ライダーの顔を見る限り、ライダー込みでスタンドの様子。(『エアロスミス』に対する『スミスさん』みたいなものかな?)

てか、この気持ち悪い顔は、思いっきり「チープ・トリック」やないかい!!
$『e視点』―いともたやすく行われるえげつない書評―-ジョジョリオン #13

なんとなく「自動操縦タイプ」っぽい雰囲気のあるスタンドだけど、本体が誰なのか、どういう能力なのか、何が目的なのか。いまだ謎だらけ。
頭に見えるのは「東方家」や「吉良吉影」の手についていた例のマークっぽいので、東方家の誰かのスタンドである可能性が高いんだけど、そんなことはとっくにわかってるしなぁ。。


さて、この一連の攻防でわかったのは、前回から定助を翻弄していた「ナビ」のスタンドと、明らかに定助に対する攻撃姿勢を見せる「バイク」のスタンドは別のスタンドだったということ。
つまり、スタンドは『2体』いたということ。
定助を『安全な方向』へと導くスタンドと紹介された携帯ナビのスタンド。
これは間違いなく、定助の『味方』だ。

記憶を無くしている定助には『味方』の心当たりは無く、混乱を増すばかりなんだけど、僕らは定助のたった一人の味方を知っているッ!!
足首に『歯型』がついていて、気づかないうちにスタンドを発動させているっぽい女性。

そう、広瀬康穂ですよ!!
定助を守る『味方スタンド』は、ほぼ間違いなく、康穂のスタンドだったのだ!

自分自身がスタンド使いになっていることに、まだ気がづいていない康穂は、定助に先行してホリーのいる病院へ到着。
康穂の背後にいる女性(ビジュアルは東方鳩にソックリ)がホリー・ジョースターその人なのかな?と匂わせたところで今月号は終了。

ホリーさんらしきおばちゃんの意味深な台詞(定助と同じ特技!キーワードは『距離』?)が気になりつつも、それ以上に気になる一文が。



「※次号休載いたします。何卒ご了承ください。」




またかよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!
いろんな企画が走っていてお忙しいのは重々承知しておりますが、、、毎月読みたいんです。。。

考察

前回から登場の謎のスタンドだけど、今回、それが2体のスタンドであることが判明した。

1体目は、『バイク野郎』。
「誰のスタンド」で、「どんな能力」で、「何故定助を攻撃するのか」は全て不明だけど、僕の予想は前回書いた通り

「吉良・ホリー・ジョースターのスタンド『アトム・ハート・マーザー』(能力:吉良吉影の正体を追跡しようとする者を排除する)説」と、「吉良吉影のスタンド『キラー・クイーン』(能力:死後発動する能力で、病床の母(ホリーさん)の“静かな暮らし”を守る)説」のどちらかじゃないかと予想しておこう。


2体目は、『ナビ』。
スタンド使いは広瀬康穂で、能力は「定助を『安全な方向』へとナビゲーションする」というもの。
『安全な方向』を教えてくれるスタンドと言えば、第6部ケンゾーが使う『ドラゴンズドリーム』的なものなんだろう。
ただし、『ナビ』が示す『安全な方向』は、安全な逃げ道と言うよりは、もっと積極的に『切り抜ける方向』。否、『ブチ壊し抜ける方向』を示しているような気がする。
バイク野郎から逃げるのではなく、向かって行く方向をナビしていることからも、かなり攻撃的なナビゲーションのようだ。

しかし、その能力の全貌はコレまた不明。
本人も無意識で発動させているっぽいし、間違いなく「成長性A」という感じで、今後どんどん成長し、能力も変わっていきそうだ。

成長性の方向は、「Act.2」「Act.3」というものなのか。

はたまた、「携帯電話型」という特徴を活かして、アプリを追加することで能力が増えて行くみたいなのもあり得るのかも。
今はまだ、「ナビアプリ」しかインストールされていないという感じで。
うーん。それはないな。。。


それはさておき、ちょっと前までは「定助を巡る『康穂vs大弥ちゃん』の三角関係バトル」の雰囲気に溢れるジョジョリオンだったけど、今回判明した通り、
「大弥ちゃんが定助を殺そうとしている時、康穂は定助を救うスタンドを既に発動させていたというのッ!」
という展開に、アツくならないわけがない!!

見たか、大弥ちゃん。これが、『広瀬』の血なんだよ!


はい、これもきっと、いつもの通りただの妄想。
とは言え、やっぱりこの妄想は楽しい。だからこそ、毎月味わいたいんだけどなぁ。。。

今日の余談

冒頭に書いたように、今月はジョジョネタ満載のウルトラジャンプ。

まずは、『ジョジョ展 in 東京』の広告。
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学ランのハイライトにオレンジ色を使うというセンスがぶっ飛んでいて素敵!
ま、イギーは完全に「誰やねん?」ですけど。

続いて、ゲーム。
$『e視点』―いともたやすく行われるえげつない書評―-ジョジョリオン #13

3部の格ゲーみたいな神ゲーになるのか、はたまたファントム・ブラッドみたいなク○ゲーになるのか。(3部RPGというとてつもないク○ゲーもありましたね。)
どちらにせよ、第1部から第8部までのオールスターが、このグラフィックで操作できるというだけで、間違いなく買うんですけどね。
総登場キャラの発表が待ち遠しい!

そして、10月から始まるアニメ。
$『e視点』―いともたやすく行われるえげつない書評―-ジョジョリオン #13

う。。。うーん。。。


さらに、小説企画の第3弾のタイトルも発表。
そのタイトルは、、、「JORGE JOESTAR」
ジョナサンの親父?それとも息子(ジョセフの父でリサリサの旦那)?どっちのジョージなんだ!!
ま、『OVER HEAVEN』も読み終えてなかったりするんですけどね。。。
(だって、スッゲーつまんな、、、、いや、何でもありません。)
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