【ジョジョリオン】#012 杜王町Navigation―ハイブリッドスタンドの正体は!?― | 『e視点』―いともたやすく行われるえげつない書評―

【ジョジョリオン】#012 杜王町Navigation―ハイブリッドスタンドの正体は!?―

ウルトラジャンプ 2012年 06月号 [雑誌]ウルトラジャンプ 2012年 06月号 [雑誌]


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まだまだ“次なる展開”は見えないまでも、“何か”がジワジワと進行していくジョジョリオン。
先週に引き続き、自分のルーツを見つけるために町へと飛び出す定助だけど、杜王町にはすでに“何者かの手”が!
敵が“襲ってくる”のではなく“待ち受けている”という、この感じ!
うーん。やっぱり、ココは杜王町なんだなぁ!!

感想


【警告】 ウルトラジャンプ未読 or コミック派の人は、これより先は読んではいけない


$『e視点』―いともたやすく行われるえげつない書評―-ジョジョリオン #012というわけで、『ジョジョリオン』12話。
扉絵は、定助と康穂。そして無数のシャボン玉。
そういえば、定助のシャボン玉は発動個数の上限はあるんだろうか?大弥戦を観る限り『一発だけ』という縛りはなさそうだけど、ここまで大量に飛ばせるとしたら、なかなか無敵に近いなぁ。

また、扉絵で気になるのは、「定助のシルエット」と「家」「シャボン玉」などを組み合わせた新しいロゴの存在。
コミックスも出てしまっているのでロゴの変更はないだろうけど、こっちのロゴもイイね!

それはそうと、、、康穂ちゃん、ちょいと劣化してる気が。。。もうちょっと美人だったよね。。。


本編は、またも東方家の日常からスタート。
1コマ目は、定助の部屋(?)で掃除機をかける虹村さんの姿。
あいかわらず黒の帽子や、星をモチーフにしたタイツが、“承太郎っぽさ”を醸し出している。
うーん。彼女もまたスタンド使いなんだろうか。

一方その頃、洗濯物の取り違いから、定助と常秀のケンカが始まる。
キレまくりの常秀が、隠し持っていた折りたたみナイフまで使おうとしたところで、憲助お父さんが登場して仲裁。
これまた、いつものように、ヒソヒソ話で常秀を丸め込む感じ。
納得はしてないけど、親父に言われて“キレ”を渋々と抑える常秀の姿も、いつもの通りだ。

コソコソと暗躍する憲助の行動の真意は未だ不明。
そして、個人的に、いずれは仗助&億泰みたいな名コンビになると思っている定助&常秀だけど、まだまだフラグは立ちません。


その後、常秀&鳩、そして憲助と大弥は学校や会社へと出発。人が減ってシィーンとなる東方家。
掃除を続けながら二階へ向かう虹村さんの姿は描かれているけれど、長男一家はどうしているのだろうか?
2歳から9歳へ劇的成長を遂げたつるぎちゃんは小学校へ出かけてるだろうが、長男の嫁密葉さんも仕事をしているのだろうか?


人がほとんどいなくなったところで、定助は早速行動開始。
最初の障害は正門の監視カメラだが、「猫」から奪った「毛」でカメラの視界を覆い、その隙に正門を堂々と正面突破。

ちなみに、毛を奪われた猫は、かなりグロテスクな姿。
先月号の鳩と同じく額に「肉」の文字があったりして、意味なく遊ばれている。
猫にとって実害はないけれど、、、ちょっと残酷。。。(一定時間経過で元に戻る能力だと信じてますよ。)


正門を突破した定助は早速康穂ちゃんに電話。
定助のために情報を集めている康穂ちゃん。
久しぶり(といっても4日ぶり)の定助との再会に一面ぶち抜きでときめいちゃってます。
なんだこの“恋愛まっしぐら”感!
これじゃあ、康一くんというより山岸由花子さんっぽい。

は!まさか!
SBRから続く世界観のせいで、「康穂=一巡後の康一くん」と、疑いを持つことなく思っていたけど。。。
もしかして康穂の両親の名前が「広瀬康一」「広瀬由花子」だったりするのかも!
そう考えると、父親の性格も、母親の性格も受け継いでいる気がしないでもないぞ、この子!!!

はい。ただの妄想です。


落ち合う場所を決めた定助と康穂。
定助を待つ間、康穂は「吉良・ホリー・ジョースター」の正確な居場所を調査。
眼科医という肩書きから、TG大の医学部にいると推測した康穂は、早速、大学病院へと電話をかけるも、「身内でなければ患者様とお取り次ぎは出来兼ねます」と突き返される。
「患者?」
大学病院にいるのは間違いなさそうだが、医師としてではなく患者?
「ホリー」だけに、スタンド発現の悪影響による高熱でも出てるんだろうか。


一方その頃、定助は携帯のナビゲーションを起動させ、康穂と落ち合う六壁神社」へと向かっている。
少しだけ賑わっている街並みには、コンビニ「OWSON」があったり、路上に「クレイジー・ダイヤモンド」の絵を描くストリートアーティストがいたりと、ニヤリとさせられるファンサービスも。
「六壁神社」と言う名前も、「岸辺露伴は動かない」シリーズ六壁坂が由来だったりして、これまたニヤリ!

ナビに従い歩き続ける定助だが、ナビは一見すると見落としてしまうような小道へと定助を誘導。
(振り向いてはいけない小道というわけではありません。)
はじめはナビに従順な定助だったが、明らかに目的地から遠ざかり、東方家へと戻らせようとするナビを「このGPSはアホ丸出しだな」と判断。
ナビを終了させ、自分の判断で「六壁神社」へと向かうことにする。

と、ソコへ、謎のバイクが出現。定助の横を走り抜けていく。

$『e視点』―いともたやすく行われるえげつない書評―-ジョジョリオン #012


何故かナビが再び起動すると同時に、道端の看板が外れ、その鋭い端が定助を襲う。
(ちなみに看板は「鹿戸歯科」という歯科医の看板。「シカトシカ」って、いかにも荒木さんっぽいネーミングセンス!“にっくき肉片”“露骨な肋骨”的な!)

ギリギリの所を、ソフト&ウェットでガードし、ダメージを免れた定助。
そこへ、「通リ過ギマシタ Uターンシテクダサイ」という、ナビの音声だけが響く。

第4部風の「なんだかわからないが、何かが起こっている!」というこの雰囲気!!
いやー、たまりませんな。

それでもナビに反し、記憶(メモ)を頼りに六壁神社へ向かう定助の元へ再び「謎のバイク」が。
異常さを感じた定助は、康穂に電話をかけ「誰かが俺を尾けている」と伝えるも、再びバイクは定助の横を走り抜けるだけ。
「尾けられているのに……去って行く」と、不可解な状況を訝しむ定助だった。

と、先ほどのバイクが起こした風で舞い上がっていた落ち葉が、定助の顔面へ。
一瞬視界を奪われた定助が、ふらつき、さらに落ち葉を踏んでズルリィィィッと転倒。
階段の手すりの金具が突き出している所に後頭部をブチ当ててしまう。

なんらかの「攻撃」を受けていることを自覚した定助だが、首に金属が突き刺さるというギアッチョさん級のダメージを受けたせいか、意識が怪しくなったところで今月号は終了。

致命傷を受け目線が危ない定助、手元では淡々と音声ガイドを続けるナビ、階段の下には謎のバイク。
次回の盛り上がりをビンビンに予感させる静かな一コマがたまりません!

が、しかし、その下には、「※次号、休載いたします。何卒ご了承ください。」の文字がッ!

この状況で、2ヶ月待ち・・・だとッ・・・

というわけで、すげー面白かったけど、この状況で2ヶ月待ちという残酷な仕打ちをくらってしまうジョジョリオン12話なのでした。

考察

さて、今月号で考えるべきことは、何と言っても「謎のバイク」の正体。
神出鬼没っぷりからして、おそらく“スタンド”であることは間違いないんだろうけど、誰のスタンドで何を目的としているのかはまだまだ不明だ。

どこか“遠隔自動操縦型”を思わせ、発動条件は携帯のナビと密接に関わっているように見える。
現状わかっている能力は、「どこへ向かっていようと、東方家への道順をナビゲーションする」といったところだろうか。
そう考えると、携帯の持ち主である大弥ちゃんを、遠くにいかせないためのスタンドってことで、スタンド使いは憲助お父ちゃんと考えるのが妥当なところだろう。
(「音声ガイド」ってところが、大弥ちゃん向けっぽい。)
もしくは、虹村さんという線も考えられるかもしれない。

一方、スタンドのデザインを見ると、バイクのタイヤ部分には「カリフォルニア・キング・ベッドちゃん」とよく似た顔が。
$『e視点』―いともたやすく行われるえげつない書評―-ジョジョリオン #012


「カリフォルニア・キング・ベッドちゃんの右拳から放たれた第二の爆弾ッ!」ってことは、まあ考えにくいので、これは東方家のスタンドに共通した意匠だと考えることができるだろう。
そうなると、虹村さんの線は薄くなるし、「女の子っぽいデザイン」から、意外にものスタンドということも十分ありえる気もする。

一方、ライダーのデザインにも興味深い点が。
$『e視点』―いともたやすく行われるえげつない書評―-ジョジョリオン #012


首元にある模様が、「猫+髑髏」に見えてしまう。
スタッズの感じも、どこか“あのスタンド”を想起してしまう。
キラー・クイーン。
そして、淡々と自動的に敵を襲う姿は「シアー・ハート・アタック」に似ている気がするのだ。

「東方」の血筋を感じさせるバイク。
「吉良」を思い起こさせるライダー。
その二つが組み合わされたハイブリッドなスタンドが、この「謎のスタンド」。

そこから導き出される答えは、、、このスタンドの使い手は「吉良・ホリー・ジョースター」!
自分について調べようとしたり、自分の元へ向かってくる者を“排除”する能力!
もしくは、「吉良吉影を調べようとする者を“排除”」するアトム・ハート・マザーとかね。

あ!
でもホリーさんには吉良の血は入ってないのか。。。
いや!でも、キラー・クイーンの「猫髑髏」こそがホリーさんから受け継がれたとも考えられるわけで。。。
いやいや!そもそもジョジョリオン世界での吉良のスタンドが、キラー・クイーンだという保証はないし。。。

あ!
もしやこのバイクこそがジョジョリオンでの吉良吉影のスタンド

ノートリアスBIGみたいに、「死後発動されるスタンド」で、ホリーさんに向かってくる者を“排除”し、「病床の母の“静かな暮らし”を守る」能力とか。。。
ああ、ロマンティック!!

はい、これもまた、いつもの通り、ただの妄想なのでした。
ああ、こんな妄想を2ヶ月も続けないといけないのか。。。
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