いきなりビジネス書レビューっぽい記事ですが。
ベストセラー「FACTFULLNESS」ようやく読みました。
日本では25万部突破しているようで、この手の本ではかなり売れていますね。
これ、ビジネス書というより人生の教育書としての側面が大きいのかなと思いまして、久しぶりに読書レビューに残します。
子どもの教育にも使えます。
ビジネスマンとして世界で成功する子どもの育て方、みたいな切り口で緩く紹介すると新たな層にウケそうです。
なにせ、あのビル・ゲイツが絶賛して学生に配っている本なんで
まず、著者のハンス・ロスリングさんはスウェーデン出身、国境なき医師団を立ち上げた医師であり、公衆衛生学の学者です。
ビジネスマンに知名度があるのは、TEDカンファレンスでのパフォーマンスが評価されていて、
いかに世の中の情報や私たちの環境は歪んで見えているか、というのをバブルチャートで表現したり、医師として赴いた土地での出来事から、その時に正しい判断をするためのデータの見方を説いています。
この本が完成する前に癌で亡くなられていますが、末期癌が見つかってから本を残すことにされたようです。
FACTFULLNESSという言葉について、本の中では敢えて日本語が当てられていません。
「データや事実をしっかり捉えること」というのがニュアンス近いのかな。
世界がどう動いているのか、私たちの日々は常にアップデートされていること。
物事を他者としてしか見ないクセが付いてしまうと、犯人探しになって本質が捉えられないという著者の主張は、私もビジネスでよく感じるところです。
そこで起きていることは、単純な誰かの意思による結果ではないことが多いんですよね。
いくつもの必然が重なっていたりする。
常に、そこで起きていることを「愚かなこと」や「知識がない人の所業」と認識せず、自分の認識を疑うという視点はずっと持ち続けないといけないですし、
常に自分の知識が時間を経てもう間違っているかもしれない、という謙虚な気持ちでいないと物事が捉えられないというのは、
あー深い、人生の教育だなと。
私たちが生きている環境は、常に向上するために少しずつ進歩しています。
なんと、世界中では自然災害で亡くなる人の数がここ100年で半数にまで減っていたり。
自然災害は増えているような気がしていましたが。
※東日本大震災は今から8年前、阪神・淡路大震災は24年前の出来事です
最近、女性の活動でセクハラ、パワハラが明るみに出ることも増えましたが、
これも、女性の権利が前進している小さな一歩の積み重ねなんじゃないかと思います。
私の子どもが大きくなる頃には、今とはまた全く違う世界になっている筈。
その時に、ただ危機感だけを伝えたり、将来に悲観したりするのではなく、
世界が前を向いて進んでいることを、ちゃんと教えてあげられる大人でありたいですね。
と、FACTFULLNESSを読んだ感想としてそんなことを思いました。
本の帯は「賢い人ほど世界の真実を知らない」と、まあなかなか知的好奇心やら自尊心を煽る文面が並びますが。
ビジネス書としても、教育書としても面白い本です。
本を読んでいて、著者のハンス・ロスリングさんにはもう会えないんだなぁというのが残念になりました。
この方の講演、行ってみたかった。
生きていたら出版のヒットもあったので、日本企業のどこかが招致してくれそうですが。
エネルギッシュで情熱的、かつ、人への尊敬を忘れない人間性が見えて、きっとステキな講演をしていたんだろうなーと。
見習います、、
というわけでおススメ。