【花田紀凱の週刊誌ウォッチング】(464)集団的自衛権で「ひ | ullmannvnのブログ

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 こういうのを小判鮫商法という。

 ASKA容疑者逮捕で『週刊文春』(5月29日号)が張り切るのはわかる。そもそも昨年8月8日号「シャブ&飛鳥の衝撃」でASKAの覚醒剤中毒をスクープしたのが同誌だからだ。

 で、「ASKA逮捕!『“シャブ愛人”栩内(とちない)香澄美容疑者はパソナ代表の接待秘書』」。

 ところが『週刊新潮』(5月29日号)、本家『文春』が6ページなのに、10ページも使って「家族に密告された覚醒剤常習『ASKA』禁断の乱用履歴」。

 ページ数が多い分だけ『新潮』にやや分。

 ASKAはどうでもいい,エルメススカーフ。それより『新潮』で読むべきは「安倍総理の剣が峰『集団的自衛権』の七不思議」だ。

 安倍総理が憲法解釈の見直しを表明した翌16日朝日朝刊のひどかったこと。社会面見開きで「近づく 戦争できる国」。東京新聞はもっとひどくて1面で「『戦地に国民』へ道」。

 まるで日本が明日にでも戦争を始めるような勢いだが、『新潮』はワイド形式で冷静かつ、過不足なく分析。

 〈実は集団的自衛権は国連が認めた権利なのである〉

 佐瀬昌盛防衛大学校名誉教授の解説。

 〈「国連憲章第51条では、“個別的または集団的自衛の固有の権利”が謳(うた)われていて、193全ての加盟国にその権利行使が認められています。(中略)ただし、スイスの場合、この権利を行使すれば永世中立国の立場が崩れてしまう。それで行使しないという考え方なのです」〉

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