着物を見るのも、着るのも、美しく着ていらっしゃる方を拝見するもの大好きです。
私が着付けを教わった先生方に初めてお目にかかったとき、先生方の大先生、森田空実先生のお言葉として聞いた言葉にはっとしたことを今でも覚えています。
「殿方の前で脱いでも恥ずかしくないような着付けをしましょう」
それまでは色々お道具を使いながらなんとか外からは見られるような着付けをしていた私ですが、着る過程を大事にする、着物の中までもきちんとする、という教えに背筋を正す思いがしました。
それは身に着けているものだけではなく、その心構え、女性としても気持ちの有り様にも繋がること、そんな意味を秘めていると、お稽古をつけていただく度に実感します。
慌てないように前日から準備をしておく、お道具の用意の仕方、並べ方など。
とはいえまだまだ精進中のワタシ。
いままでできるだけ避けに避けてきた事が・・・。
それはお襦袢の半襟の土台となる「襟芯付け」
さすがに半襟は度々つけていたものの、襟芯はお襦袢の洗いの時に一緒に付け替えてもらったり、母にお願いしたりと何とか回避してきたのですが。
今回袷の時期に備えてとうとう自分で付け替えることにしてみました。
ずいぶん前、着付けを習い始めた頃に頂いた森田先生流の付け方のプリントを手元に、危なっかしいことこの上なく始めてみました。

やや固めの三河芯を使うため、針がなかなか通りません。
スッと通る場所があるはずだから、と聞いてはいたもののなかなかそのツボが探せず、針が曲がるわ折れるわ・・・。
でも何とか無事に終了、半襟も付け新しいお襟の出来上がり。
パッキリした襟は何とも気持ちの良いものでした。
これも本当は今年の春、単衣に変わる時期にやっておかないといけないことだったんだなあと実感。
「雨は降らずとも雨の用意を」
利休さんの言葉を思い出しました。