昨年新聞記事で「キハダ差し上げます」というのを見てキハダなんていう木があることさえ知らなかったのに、木の苗がただで手に入るなんてと喜んで飛んで行きました。
「大きくなるよ~」と言われながら手に入れたのがこの木。
高さ15Mもの大木になるというのに「お一人様10本まで」というので、みんなそんなに植える場所があるんだ! と別の意味で驚きました。 さすが"村"
昔この地方では「薬箱の木」と言われ、一家に一本は必ずあった木なのに最近では数が減って来ているそうです。
大切に育てなければ。
http://www.e-yakusou.com/yakusou/118.htm より転載
採集と調整
最も地上部の生育が盛んな梅雨期に樹皮をはぎます。根から水分を吸い、枝から葉部に多量に水が送られる時期は、コルクと内皮もはがれやすいので、この時期が採取には最適です。
コルク層を取り除いた内皮は日干しにして乾燥させます。
これを生薬で黄柏(おうはく)といいます。
薬効・用い方
キハダの内皮を乾燥した黄柏(おうはく)の、黄色は含有されるアルカロイドの一種ベルベリンによるものです。
数十年まえに、キノホルムの薬害によるスモン病が問題になりましたが、その後、腸内の殺菌作用があり、下痢止めの効果のあるベルベリンがスモン病の患者に用いられるようになりました。
キハダのベルベリンの含有量は、寒い地方のキハダより、暖かい地方のキハダの方が多く、最もベルベリンの含有量の多いキハダは、タイワンキハダになります。
黄柏(おうはく)は、すぐれた苦味健胃整腸剤として唾液、胃液、すい臓、胆汁の分泌を促進して、食欲を高め、消化を助けて腸内殺菌効果を表します。また、外用消炎薬としても用いられています。
健胃、下痢止めには煎液は苦味が強いので、一般に粉末にして用います。黄柏(おうぱく)の粉末を1回1グラム、1日3回食後に服用します。
打撲傷には、黄柏の粉末に食酢を加えて、パスタ状によく練り、患部に直接塗ってガーゼを当てて乾いたら新しく取り替えるようにします。
キハダの主成分は、イソキノリンアルカロイド(ベルベリンを含む)、セスキテルペンラクトン、ステロールを含み、アルカロイドの作用により抗菌、抗生作用を有します。
陀羅尼助(だらにすけ)、信州木曾のお百草(ひゃくそう)、山陰地方の練熊(ねりぐま)もこれらは、すべて黄柏エキスから作られたもので、古くから胃腸薬や腹痛の妙薬として用いられています。
なお、樹皮は黄色の染色剤としても古くから用いられます。
http://www.yanagidou.co.jp/syouyaku-yakusou-oubaku.html より転載
黄柏には防虫効果があり昔は写経用の紙を染めるのに用いられました。
民間薬としてのキハダは日本人にとっては馴染みの深い植物で、古くから薬として利用していた歴史
があり、古くは縄文時代の遺跡から発見されています。
(多分黄柏は染料や薬として利用されていたと思われます。)
黄柏を含んだ有名な民間薬(胃腸病、腹痛の治療薬)として奈良県の高野山や吉野山などで製造
販売されている「陀羅尼助」、長野県の飛騨(木曾)や信州(御嶽山)などで製造販売されている
「百草丸(お百草)」、鳥取県の大山近くで製造販売されている「煉熊」などが日本全国にありますが、
これらのお薬の起源として言い伝えられている話として奈良時代の修験者の役小角(えんのおずぬ)
が疫病が流行って苦しんでいる庶民に黄柏を煎じて助けたと言い伝えがあり、昔から修験者の
常備薬だったようです。
民間薬としてのキハダは日本人にとっては馴染みの深い植物で、古くから薬として利用していた歴史
があり、古くは縄文時代の遺跡から発見されています。
(多分黄柏は染料や薬として利用されていたと思われます。)
黄柏は神農本草経の中薬(中品)に記載されており、内容として
「主五蔵、腸胃中結熱、黄疸、腸痔、止泄痢、女子漏下赤白、陰陽傷、蝕瘡。一名檀垣。生山谷。」
「五臓、主に胃炎、腸炎、黄疸、痛みや出血を伴う痔核、下痢便、女子の不正出血、おりもの、
男性器や女性器の傷およびできもの等に効果があります。別名で壇垣、生山谷とも言います。」
と書かれています。
日本では明治時代に活躍した折衷派の漢方医浅田宗伯が書いた古方薬議によると
古方薬議・・・・「味苦寒。結熱、黄疸ヲ主リ、洩利ヲ止メ、カイ心痛、鼻洪、腸風、瀉血ヲ治ス。」
と書かれています。
黄柏を煎じて服用すると胆汁分泌促進作用、膵液分泌促進作用、軽い利尿作用、健胃・整腸作用、
消炎作用、鎮痛作用などがあり、胃腸病、食欲不振、止瀉、下痢、神経痛、口内炎などの症状に
効果があります。
黄柏粉末約2グラムと楊梅皮粉末約2グラムと犬山椒粉末約1グラムを酢で一緒に練って打撲や
打ち身、捻挫などの患部に貼れば消炎、鎮痛作用の効果が期待できます
黄柏の粉末約5グラムに酢と卵白を加えて練った物でも打撲や打ち身、神経痛、腰痛、リウマチに
効果があります。
黄柏の粉末でうがいをしたり、蜂蜜に混ぜて口内に使用すれば口内炎にも効果があります。
入浴剤として黄柏を使用する場合は
神経痛、リューマチ、打撲、捻挫、打ち身などに効果のある黄柏の入浴剤の作り方は
黄柏30グラム~50グラムを布袋に入れます。布袋に入れた黄柏をお鍋かやかんに水と一緒に入れ
約15分~20分程煮出し、煮出し終われば布袋ごと浴槽に入れて下さい。
(入浴中に布袋を揉むと成分がよく出ます。)
黄柏の入浴剤
黄柏を入浴剤として利用すれば神経痛、リューマチ、打撲、捻挫、打ち身や肌の解熱などに
非常に効果があります。
黄柏の入浴剤の作り方は
黄柏約30グラムを布袋に入れます。(布袋は巾着袋でも、使い古した靴下でも、ストッキングでも
構いません。)
布袋に入れた黄柏を約1リットルぐらいの水と一緒にお鍋かやかんに入れ約15~20分程煮出し、
煮出し終われば布袋ごと浴槽に入れて下さい。(入浴中に布袋を揉むと成分がよく出ます。)
当店の黄柏は破れにくい入浴剤用の袋に入っております。
(黄柏約30グラムで1袋)
薬草の入浴剤の注意点
①・・・お風呂から出る時には必ず薬草のエキスをシャワーで洗い流して下さい。
薬草のエキスが身体に付着したままにしておくと人によって症状がひどくなる場合があります。
②・・・当日使った薬草の湯は翌日には使用しないでください。
当日使った入浴剤は必ず入浴後に処分してください。
③・・・お風呂の残り湯を洗濯機で使用する場合は衣類に薬草の色が付着する場合があります
ので注意してください。
黄柏の薬用酒
黄柏を薬用酒として服用すると殺菌作用による健胃整腸、下痢止め、食欲不振の解消などに
効果があります。
黄柏の薬用酒の作り方ですが
黄柏・・・100グラム
氷砂糖・・・200グラム又はグラニュー糖200グラム
ホワイトリカー・・・1.8リットル
(他に色々な薬草を混ぜてミックス薬用酒を作っても良いです。)
これらの品を容器に入れて約3か月ほど直射日光の当たらない場所で熟成させます。
熟成させる時に出来るだけ空気に触れないようにしっかり密封して下さい。密閉できる容器を
使用して下さい。空気に触れると味が
変わる恐れがあります。
30日に1回は中身を2回から3回程振って均等に成分が出るようにしてください。
人によっては味の好みが異なりますので、30日に1回は味見をしてお好みの味であれば薬草を
引き上げても結構です。
3か月ほど熟成させたら木綿の布かコーヒー用の濾過紙で濾過しながら薬草を取り出し、杯1杯を
目安に服用します。
飲みにくい場合は蜂蜜や水飴、砂糖で味を調えても結構です。