カーネリアン(Carnelian)について
積極的な行動を促し、自らの可能性を広げる
【和名:紅玉髄】 カーネリアン Carnelian
【原産国】 インド、ブラジル、ウルグアイ、インドネシア、マダガスカル、アメリカなど
【結晶系】 六方晶系(潜晶質)
【成分】 SiO2+FeO
【硬度】 6.5~7
【星座】 牡牛座 【天体】 火星 【数秘】 1
【効果的な使い方】 ブレスレット、ネックレス、タンブル、丸玉
【処理の有無】 特になし
【取り扱いの注意】 特になし
【石のいわれ】
自然界の熱で美しい赤からオレンジに発色
鉱物的には「カルセドニー」グループで、中でもオレンジ色から赤に近い単色のものを指し、縞模様のあるものは「アゲート」となります。通常のカルセドニーは不透明な灰色ですが、この石のオレンジ色は結晶に含まれている微量な鉄分が自然界の熱で酸化し赤からオレンジに発色したものです。その酸化作用を利用して、装飾品の中には酸化鉄に浸け置き、その後、人工的に炉で加熱して赤色に発色させるものがありますが、こちらは加熱処理なので「レッドアゲート」と呼ばれています。
産出量が多く、良質なものが比較的安価に手に入るので、人気の高い石です。語源はラテン語の肉を意味する「carnis」新鮮を意味する「carneolus」心臓を意味する「cor」などに由来し、肉体的な魅力や活力を高める力もあります。別名コーネリアン(cornelian)ともいわれます。
カーネリアンの歴史は古く、非常に古い時代から護符として重要視された石です。パワーストーンとして認識されていた石で、古代エジプトでは「幸運を呼ぶ石」として利用され、ツタンカーメンの遺跡からも、加工彫刻された遺物が発掘されています。
古くからさまざまな国の人たちの間で使用されてきた石で、紀元前2500年頃のメソポタミア、ウル王墓からこの石の首飾りが発掘されたのをはじめ、装飾品や印鑑、印章としてよく用いられ、その有名なものにナポレオンの八角形の印章があります。
力強さと勇気を与えるとされ、真実を見分けて自分自身の力を十分に発揮することが可能となり、与えられた仕事も成功に導く力があるといわれています。
古くは出血を止める効果があるとされ、また、他には神経痛や肝臓の病気の治療にも使用されたと伝えられています。
【石の特徴・効能】
あらゆるものを前向きにさせる
メソポタミアやエジプト文明の遺跡から装飾品が出土、イスラム教の指導者はこの石の指輪を右手の小指にはめていました。また、宝石愛好家のナポレオンが八角形の印章を作り終生手放さなかったなど、多くの伝承が残る石。この石にはあらゆるものをポジティブに変える強力な力があり、集中力を高め、やる気を起こさせるパワーは絶大。無気力状態にいる人を我に返らせ、立ち直らせる勇気を与えます。お酒や煙草、薬の乱用を抑制し、ポジティブな未来を選択できるようにしてくれます。また、怒りを鎮める作用もあります。激しい感情を抑え、怒りの原因を究明し、冷静な判断を下せるように導く力を持つ石です。
目標に向かう力を与える
幅広い得意分野を持つカーネリアンですが、キーとなる特性は実行力と積極性、勇気、バイタリティーです。何をするにも、これらの性質が今必要だと感じた時には、カーネリアンのアクセサリーがおすすめです。
目標に向かって突き進んでいく勇気や行動力を与えてくれるので、これから新しい事を始める人などにおすすめです。また恋愛面で身につけた場合には、官能的な魅力を引き出し情熱的な恋愛をするサポートをしてくれるでしょう。
迷いを振り払い、勇気を与える
どの石がいいのか迷ったときは、まず、カーネリアンを指名するとよいでしょう。
カーネリアンは、勝利や成功、繫栄や再生を象徴し、幸福、幸運のお守りとして古代エジプトの人々や初期のキリスト教徒たちに信仰されていました。カーネリアンの鮮烈な赤は、邪悪な心や悲しみを取り除き、好奇心を刺激して心身を活性化します。
また、真実を見分ける石とされたり、蛇などの害獣から身を守る護符としても使われていたようです。この石は、インドで「赤をつかさどり恋愛を成就させる神の象徴とされていたように、恋を成就させる」パワーストーンでもあります。
さらに、集中力を高めて、やる気や行動力を引き起こします。特に無気力で何をやっていいかわからないときに、目的意識をもたらし、積極性を引き出してくれます。勇気や行動力を授け、希望に向かうための積極性を高めるパワーを与えます。
勇気と雄弁を与える石
カーネリアンは、護身符として古くからイスラム教徒に神聖視されており、どんな混乱のなかでも平静を保たせてくれると信じられてきました。中世ヨーロッパではカーネリアンはキリストの真理への情熱を表す石と考えられました。
オーストラリア先住民族のシャーマン・ドクターは、すべての病気を追い払う護符としてカーネリアンを使用したといわれます。彼らは悪霊、悪夢を追い払い、家が壊れたり壁が落ちたりする事故から救ってくれるとも信じていました。
このほか、できもの、呼吸器系疾患を治療し、声を強くし、出血を止める効果があるとされました。声を強くしてくれることから、雄弁にしてくれる石として有名です。精神的には、血の流れを鎮める石なので怒りを抑える効果があるといわれます。また、尊厳を持たせ、戦いにおける勇気を与えるといわれています。
現在でも積極性を高め、行動力にさせてくれる石と考える研究者は多く、第一、第二チャクラに置くことでその効果を発揮するとされています。
【ストーンメッセージ】 『収穫』
あなたがこれまでやってきたことが、成熟のときを迎えようとしています。それがどんなに小さくてもかまいません。あなたが育ててきたものを、慈しみ収穫しましょう。そしてそれを心から祝福し、お祝いをしましょう。
【こんなときに】
ひきこもりがちなときに。悪夢を見るときに。発熱に。けいれんに。リウマチに。神経痛に。解毒したいときに。
【浄化法と注意点】
潜晶質石英という特徴から、太陽光に頻繫に当てたり、流水で洗ったりすると、色が濁ったり変色することがあります。お守りとして活用する場合は、このことを理解したうえで、流水と日光浴による浄化を行ってください。
【瞑想と香り】
ローズやオレンジの華やかな香りの中で瞑想すると、目的意識の明確化が促されます。また、仙骨のチャクラに対応します。
死者を守護して冥界の門を開く石
「死者の書」に記されたカーネリアンの護符の呪文
鮮やかなオレンジイエローのカーネリアンは、古代エジプトでは死者の国の扉を開く、死者たちにとってはなくてはならない石のひとつでした。
古代エジプトでは、死者たちが無事に天国で再生できることを願い、死者のミイラと一緒に、再生に必要なさまざまな護符や、「死者の書」と呼ばれる呪文集を埋葬する習慣がありました。この「死者の書」に、カーネリアンでできたイシスの締め金の護符の章があり、次のように記されています。
「イシスの血、イシスの魔術、イシスのパワーよ、わたしを守りたまえ。わたしが忌み嫌うものらを打ち砕きたまえ」
イシスの締め金は、冥界の王であるオシリス神の妻であるイシス女神の帯の締め金をかたどったもので、これを死者に用いるときにはある決まりを守る必要がありました。それは、花の浮かんだ水に浸した後、死者の首に付けるというもので、そうしないと護符は効力を持たないと考えられたのです。また、イシスの締め金の護符そのものにも呪文が刻まれる必要があり、そうすることで死者はイシスのパワーと保護を得られると信じられました。イシスの息子であるホルス神は、死者がこの護符を身に付けている姿を見ることを大きな喜びとしました。それゆえに、イシスの締め金の護符を持つ死者は地上から天界へ向かう旅で、通れない道はなくなると信じられたのでした。
カーネリアンはイシスの締め金だけではなく、心臓の護符、ホルスの眼、ハゲタカの護符など、死者と一緒に埋葬するさまざまな護符にも広く用いられました。また、カーネリアンをミイラの足に乗せて埋葬することで、ミイラの足の力が強くなるという考えもありました。つまり、無事に死者の国に到着した死者たちの健康を守る石でもあったわけです。
有名なツタンカーメン王の身体に取り付けられた数多くの護符にも、カーネリアンはふんだんに用いられていました。こうした、数多くの護符の力に守られ、王は安心して闇の道を進むことができたのです。
ナポレオン1世とピラミッドとカーネリアンの印章
まったくの偶然なのでしょうが、ナポレオン1世が死ぬまで身に付け、決して手放さなかったと伝えられているカーネリアンの印章を手に入れた地は、かつてカーネリアンに大いなる魔力があると信じられていました。ほかならぬエジプトでした。
それにしても、ナポレオンはなぜ旅先で偶然に手に入れたカーネリアンの印章にそれほどまでに固執したのでしょうか?ここで注目したいのは、ナポレオンがエジプトで経験したと伝えられているある奇怪な一夜の出来事です。
フランス革命軍砲兵士官からフランス皇帝の地位にまで上りつめたナポレオン1世は、軍事の天才であると同時にかなりの文化人でもありました。1798年のナポレオン軍のエジプト遠征にも、そんな彼の文化人らしさが十分に表れていました。ナポレオンはエジプト遠征に、学者や画家など各分野の専門家を165人も連れていったのです。そして、当時エジプトを支配していたマルムーク朝の軍隊を打ち破るやいなやクフ王の大ピラミッドの学術調査に取り掛かりました。
そんなある日のこと。ナポレオンは、大ピラミッド内部の「王の間」と呼ばれる部屋に入り、たった一人で夜を過ごしました。どうしてこんなことをしたのでしょうか?それはナポレオンが憧れていたアレクサンドロス大王と関係がありました。アレクサンドロス大王はかつてエジプトを征服したとき、たった一人で大ピラミッドの内部に入り込んだという伝説の持ち主だったのです。それを知っていたナポレオンは、自分もまたアレクサンドロス大王と同じようにしたいと考えたのでした。
そして、翌朝。ピラミッドから出てきたナポレオンは、どうしたわけか真っ青な顔をしており、部下がなにを聞いても応えようとしなかったのです。いったい、ナポレオンの身になにが起こったのでしょう?
もちろん、いまとなってはそれを知る手段はないのですが、ちょうど同じころにナポレオンがカーネリアンの印章を手に入れ、それを護符として生涯に渡って身に付けるようになったとすれば、この二つの出来事になにか関連があると考えていいのではないでしょうか。
勝手な想像かもしれませんが、その夜、ナポレオンがカーネリアンの印章を身に付けていたとすれば、この石の力によって、ナポレオンの目の前で冥界の門が開かれた可能性があります。また、もしもナポレオンがこの石を身に付けていなかったとすれば、冥界に棲む恐ろしい怪物たちが彼に襲いかかったということも考えられます。たとえ、このような想像が現実的でなかったとしても、この種の幻覚がナポレオンを襲わなかったとはいえないでしょう。その結果として、ナポレオンはエジプトで手に入れたカーネリアンの印章を生涯に渡って身に付けることになったのではないでしょうか。
ところで、ナポレオン1世が大切にしていたカーネリアンの印章のその後ですが、これは後に義理の娘のオルタンスに譲られたことがわかっています。オルタンスはナポレオンの最初の妻ジョセフィーヌと前夫との娘です。オルタンスもこの印章を大事にし、肌身離さず身に付けていましたが、やがて第三子であるナポレオン3世に譲ります。ナポレオン3世は死に際し、「護身符とするように」と遺言して、その息子に与え、息子は父の遺言も守って、細い鎖につないでいつも首にかけていました。しかし、その死後に印象は失われ、現在その行方は謎のままです。
【相性の良い石】
ロードクロサイト(インカローズ) 過去の経験から恋に臆病になっている人を励まし、恋愛への一歩を踏み出させる。
レッドタイガーアイ 気に流れを活性化し、事業運、財運を呼び込む。
アクアオーラ 落ち込んでいた気分を回復させ、自尊心を取り戻す。
【同じグループの石】
アゲート
カルセドニー
クリソプレーズ








