2013年4月1日に結成され、2019年3月8日に惜しまれつつも解散した、伝説の女性声優ユニットをご存知だろうか?




彼女たちの名前は「Wake Up, Girls!」






2018年の夏まで名前すら知らなかった。


もっといえば全く興味も持っていなかったグループ。


そもそも声優ユニット自体なにも知らなかったのに。


それなのに


なぜ自分が一瞬でのめり込むことになったのか


なにが自分をそんなに惹きつけたのか


どうして純粋に「推したい」という気持ちを抱いたのか




これは、声優ユニットに1ミリも興味がなかった人間が、解散4ヶ月前にWake Up, Girls!にのめり込むお話。













2018年10月ごろ

友達が通話の後ろで流していた、エスニック調の心地よい曲。


ふと、「その曲なに?」ときいた。


これがすべての始まり。



MONACAの田中秀和さんの独特なコード進行が話題になっていたあの頃、「田中秀和が作った曲」として友達が流していたもの



それがWake Up,Girls!最後のシングル曲



「スキノスキル」だった







CDを借りる、曲を聴く、自分の第一印象は

「綺麗」


歌っている人たちを調べてみると、なるほど声優ユニットなのか、と。

同時に、「あ、このグループ前も名前聞いたことあるぞ」と思ったが、Wake Up, Girls!というユニットをちゃんと認識したのは、このときだった。



ただ、当時の自分はそれ以上の興味を持たなかった。

これが最大の過ちだったのだが…。




しばらく経ったある日、例の友達がWUGの他の曲を流していた


「7 Senses」だった




この時の印象は「アニソンっぽい」


いかにも普通の感想である。




ここで止まっていたら、100%WUGにハマらなかったし、ワグナーにもなっていなかっただろう。


自分自身こんなに好きになるとは思ってなかったし。






転機は12月



音泉で配信中のラジオ「高橋李依・上田麗奈の仕事で会えないからラジオ始めました」の過去回一挙配信が行われ、その中のゲスト回に、2人の事務所の後輩である「みにゃみ」こと田中美海さんが登場



声を聴く。



なんだこの楽しそうな人は!!!!!!!!



後輩だよね?こんなに気さくに楽しそうに先輩と話せる後輩はそうそういないぞ!?


そんなことを思っていると、話題はこんな方向へ




「WUGのライブツアーが…」






………え、今なんて言った?

WUG!?

この人WUGなの!?

あのスキノスキルと7 Senses歌ってるユニットの人なのか!?!?!?!?!?

まーじかーーー!!!!!!!!!!!!

推せる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


かくして田中美海さんがWUGのメンバーなんだということを認識することになりました。




その後、またWUGからゲストが来る、とのこと。


名前を確認



「奥野香耶」さん



写真を拝見して「綺麗なお姉さん」だという印象を受けた自分は、ラジオを聴いて衝撃を受けた。



声めっちゃ可愛いじゃないですか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



しかも軽い闇属性っぽいときたらもう勝ちですよ。




抱いていたイメージと全然違った、そのギャップにやられた自分は、こうして奥野さんも推すことになりました。


そしてこの時になってようやく、ほかの曲も聴いてみようという気に


なりかけたのだが……。





この時アニラジを知り始めた頃というのもあったため、アニラジの方に重きを置いてしまった自分。

声優さん個人個人についてはいろいろ調べたりしていたものの、声優ユニットには関心がそこまでなかった。

だからこの時の自分はWUGの箱推しではなく、声優の「田中美海」さんと「奥野香耶」さん推しだった。

またしばらくWUGから離れることに。







ふたたび熱が再興したのは今年の1月末



高校の友達と話していた時のこと


友「最近WUGにハマったの?」(意訳)

自「WUGというよりは田中美海さんと奥野香耶さんにハマったかな」

友「そっかー。WUGの曲はいいぞー、ほかのやつも聞いてみてよ。もうすぐ解散しちゃうし」




自「解散!?!?!?!?!?!?!?」




友「……え、お前今まで解散すること知らんかったの?」

自「知らんかった…」







そう、あろうことかこのタイミングまで、Wake Up, Girls!が3月8日をもって解散することを知らなかったのだ。



推している声優さんがいるというのに。






残された時間は1ヶ月半程度。


しかし、4ヶ月前に(声優さんから)ハマった自分がこの時期にできることは、もはやほとんどなく…



当然ライブに行きたい!と思ったが時すでに遅し、チケットはSSAしか買えない状況。

(後で知ったことだが、調べ方が悪かったみたいで、場所によっては一般?がわずかにあったらしい)

(ライブとしては【Wake Up, Girls! FINAL TOUR - HOME - ~ PART Ⅲ KADODE ~】の、大阪公演が終わった頃)



しかもたとえチケットが手に入ったとしても、在住地的に千秋楽の仙台含めて行くことが厳しく、おまけにSSAは引越し当日で強制不参加という…

(後日談だが、3/8は手伝ってくれる親の都合が急につかなくなって、結果的に1日空いていたという…。行きたかったよおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!)

実家が愛知県なので、まだ可能性があるのが一宮公演ではあったが、調べた限りでは全席完売。

しかも3月中旬には帰省する予定のため、そんなに愛知県に帰るわけにもいかない。




その中でもできたことが2つだけ。




1つは、今までの楽曲をたくさん聴くこと。



ここまで気持ちが高ぶっていたにもかかわらず、知っている曲は「スキノスキル」と「7 Senses」の2曲のみだった。


そんなある日、とあるラジオに吉岡茉祐さんがゲスト出演されることになった。


そこで流れた曲、


新曲4曲から来るのかと思いきや


「SHIFT」






曲のスタートからただただ驚かされた。


「本当にWake Up, Girls!は声優"ユニット"なのか!?」


これが、初めてSHIFTを聴いた時の感想である。


声優ユニットの枠に収まらない、いや、収まるべきではない、と強く思ったのだ。


純粋に「歌が上手い」



今思えばずいぶんと失礼な話だが、私が持っていた「声優ユニット」のイメージは、

「メインが声優さん本人、その人たちが歌うから応援しよう」

つまり音楽性ではなく、その人本人が好きだから推す、というものだった。

裏を返せば、音楽性についてはあまり良い印象を抱いていなかったのだ。



そんな私の中の「常識」を完全に打ち砕いたのが「SHIFT」でした。





スキノスキルでの綺麗なエスニック音楽に合わせた声、7 Sensesのいかにもアニソンといった声。

まさかそこにミュージカル調のものが混ざってくるとは。



こんな表現ができるWake Up, Girls!は間違いなく素晴らしいアーティストなんだ、と強く実感したと同時に、もっとほかの曲を聴きたいと本気で実感しました。





幸運なことにその後、アルバムを1〜3まで借りることができたため、ほぼすべての曲を網羅することができた。


タチアガレ!、7 Girls War、16歳のアガペー、少女交響曲、Beyond the Bottom、恋?で愛?で暴君です!、7 Senses、Polaris


最初に覚えたのはこの辺だったと思う。


もちろん全曲ランダムで流してたので、全て覚えるのにそこまで時間はかからなかったが、WUGの曲にガッツリ触れたのは、これが最初である。


ただ、WUGの楽曲に心から感動したのは、SSAのセットリストが出た後にセットリスト順に再生した時からなのだが、これはまた後で書くとする。




もう1つは、ブログを遡ること。



WUGをもっともっと知るにはブログを見るしかないと思い、急いで読むことに決めた。

(ちょうど読み始めた時は「ブログが解散と同時に消えるかもしれない」という不安も抱いていたため、かなりの焦りもありましたが、心優しい運営さんが残すことを決めてくださったので、一安心しました。本当にありがとうございます。)






2013年8月26日、WUGのメンバーブログが始まった最初の記事から始まり、暇な時間を見つけては読み進めていた。

こちらが最初のブログ


吉岡さんの最後の文章に「愛理ちゃん」と書かれている、そんな時代。

執筆時点でもまだ追いついておらず、2018年9月18日の永野さんの記事が、個人的な最新回になっている。

(追記:実は最初に原稿を書き始めてから20日以上経っているのですが、5月20日、ついに全部読み終わりました。約3ヶ月の長いようで短い旅でした)

さすがにSSAの2週前くらいからは、更新されるたびにすぐ読んでいたが…





ブログは、自分がWUGを箱推しするのに十分すぎる理由を与えてくれた。



「週に1回、それぞれがそれぞれの方法で個性を爆発させる場所」



これが本当に魅力的だった




月曜日、吉岡茉祐さん
文章力が本当にすばらしい。面白く、でも1つ1つが長くなりすぎず。なのに日常の雰囲気はまるでそこにあるかのように伝わってくる。可愛らしさもカッコよさも入り混じった、時には強い信念や気迫すらも見ることができました。最高!

火曜日、永野愛理さん
好きなものへの愛が半端ない。可愛らしさでいっぱいのブログは、読んでいてとても楽しくなる。奥野さんとのツーショットが出た時は本当に嬉しかった!もちろん仙台への愛も人一倍大きいのは、自分自身十分すぎるほど感じていました。最高!

水曜日、田中美海さん
良い意味でオタク代表。特にFGOへの愛がとんでもないことになってた。いろいろなジャンルの話をしていたからか、1番活発だったイメージ。完全に天使です。出演ラジオについてもたくさん語っていて、ラジオもより一層楽しみになりました。最高!

木曜日、青山吉能さん
WUGのリーダーとしての文章と、純粋な青山さんとしての文章の2つが常に混ざっていた。そのおかげで気持ちの変化がとてもよく伝わってきたし、WUGを愛する気持ちも半端なかった。恋愛暴君の時は特に感情が爆発してましたね。最高!

金曜日、山下七海さん
形容しがたい独特の、でも居心地の良い雰囲気を漂わせたブログ。女子力代表なんて言われていたけれど、絶対にその言葉だけでは表現し尽くせない。snuggery という彼女のキャラソンを聴いてからもう一度見ると絶対わかると思います。最高!

土曜日、奥野香耶さん
気づいたら惹きこまれていた。ただ読んでいるだけなのに、何故か触れてはいけないものに触れている気がする。それでも読みたくさせる「何か」がある、そんなブログ。文章の量なんて関係ないです。あれは奥野さんにしか出せないと思いました。最高!

日曜日、高木美佑さん
こんなに楽しそうなブログある!?笑顔が絶えないってこのことをいうんだなぁ、と思いました。そしてオタク代表その2。ゲーム、アニメ、漫画、歌、どの分野でも造詣が深い。見ているだけでハマってしまうほどのパワーがありました。最高!





毎日続いたこのブログは、当然ながらWUGの解散とともに更新が止まる。

それでも悲しさをあまり感じず、むしろ「ありがとう」という感情が真っ先に浮かんだのは、1番最初のブログから1つ残らず読んできたからなのだろう。

点と点とを結んだ場所、まさにその通りでした。

Wake Up, Girls!という声優ユニットと、
ワグナーというファン

2つを結んだ場所なんです。少なくとも自分はそう感じました。







でもブログでは自分からWUGに何も伝えられない。

むしろ受け取ることしかできない。



この表現が正しいかはわからないが、



「解散前に何としてもWUGにお金を渡したい、それがSSAに行けない自分が唯一やれることだ」



そう思った自分は、解散前日にゲーマーズでWUGの最後のアルバム「Wake Up, Best!MEMORIAL 」を購入



たまたまその日うちに泊まりにきてた高校の友達(まゆしぃ推し)と狂ったように聴きつづけた。




そう、この友達こそが1月に会った、WUGが解散することを教えてくれた、あの友達である。




彼は明日解散する声優ユニットにハマった自分にいろいろと教えてくれた。


コールを何一つ知らない自分のために(?)、隣近所に迷惑にならないような音量でコールをやってくれたり

直近で参加したKADODEの一宮公演の話をしてくれたり

自分の目の前に(確か)地下鉄ラビリンスであいちゃんが来てくれたとか

彼のお兄さんの方にまゆしぃが来てくれたとか

(ちなみにお兄さんの推しは永野さんらしい)

去年のマチアソビの話や、グリーンリーヴズフェスについてもたくさん話してくれました。

話だけでも1つ1つが最高の気分にさせてくれるのに、(狙ったのか知らないけど)パジャマとしてKADODEのTシャツを着ているもんだから、こっちとしては羨ましいの一言に尽きるわけで。


本当にありがとう。最高の時期に泊まりに来てくれて。







かくして、想い出のパレードの前日にWake Up, Girls!の全曲を入手し、3月8日へ気持ちを高ぶらせたのでありました。












前編 おわり、中編へ続く。