ハイハイ3人娘 ~ロケ地を巡る その1 | ウルブリヒトのメモ帳

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「あまりに古い映画で、ロケ地がわかりにくいんですよね~」
と言うことで、さっそくDVDをお借りし鑑賞。

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ハイハイ3人娘
~チャオ!若さいっぱいスパーク娘颯爽登場!
昭和38年公開(東宝・宝塚映画)








なるほど、さすがに古い映画だ。カラーとは言え“総天然色”という、全く天然と掛け離れた
どぎつい色と強烈なコントラスト。53年も昔なのかぁ。

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出演者は、スパーク3人娘の、
中尾ミエ(中央)、園まり(右)、伊東ゆかり(左)。(別人かと思うほどの若さ!)
脇は、先生役の高島忠夫とハナ肇や、クレージーキャッツの植木等 谷啓など。
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映画は、歌って踊って、ハイハイ青春コメディーといったもの。
突然、脈絡もなく歌い出す。ミュージカルというか、歌謡ショー的な要素が強い。
おまけに本編と全く関係ない水原弘が飛び入り参加で歌い出す始末。

まぁ、内容はさておき、興味があるのは、ロケ地の特定と、その50年余を経た変化である。
聞いていた通り、宝塚映画とあってロケ地が阪神間から神戸にかけて行われている。
なるほど、随所に、六甲山が背景に映り込んでいて、一目瞭然だ。

と言うわけで、「ググった、行った、撮ってきた」を3本仕立てでまとめてみた。


【その1】 神戸大学 六甲台キャンパス

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今回、ロケ地の特定で最も容易なのが神戸大学六甲台キャンパス。
3人娘の通う高校の一部として登場している。
特に正門と、その上に鎮座する本館は、当時とほとんど変わらない。

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正門

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本館

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海を見下ろす校庭

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ここは正門の東側の庭でちょっとした雑木林になっている。
シーンの左下に写り込んでいる建物は神戸大学工学校舎で、
いまも健在である。
同地点に立ってみたが、樹の成長と夏季で生い茂っていたため、
下界の様子が写しにくい。

当時の景色と最も異なるのは、海岸線の変化。
今は沖に六甲アイランドが出現していて、海はもっと遠くなっている。
ちなみに、中央の木は残念ながら、切り株だけになっていた⇒





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困難だったのが、このシーン。男子生徒(スリーファンキーズ)が下校しているこの坂。

グーグルや各地で特定を試みたが、目印になるものが少なく、しかも変わってしまっているようだ。
なんとか左下に見える高台の平地が手がかりで、現在の神戸大学文学部と農学部あたりと判明。

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結局、先述の正門から東側に下る坂であることが分かった。
今は、坂の沿道に家や集合住宅が建ち、道からは、街の広がる景色は見ることが出来なくなっていたのだ。


【その2】へつづく
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