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占い館ルネッサンス(兵庫県姫路市)の右京です。

 

一見すると時期を逃しちゃってますよねって感じのタイトルなのですが、二月にやってくる立春の日も旧暦の新年で正月にあたるのです。ですので、二つの正月の間に記事をアップしておきます。

 

前回の記事で、「2019年の干支である己亥(つちのと い)について、簡単に書く予定です。」と予告していましたので、己亥(つちのと い)という干支について、文字の意味を交えて読み解きたいと思います。

 

前回の記事はコチラです。

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前回の記事では、60通りの干支の組み合わせである「六十干支(ろくじっかんし)」を取り上げました。下記の画像が、「六十干支」に番号を割り当てたものうを一覧に示した、『六十干支花甲表』です。

 

上記の『六十干支花甲表』で「36」番という番号が振ってあるところが、2019年の干支である己亥(つちのと い)です。そして、一つ上の段の「35」番が、昨年=2018年の干支だった戊戌(つちのえ いぬ)です。

 

昨年=2018年の干支だった戊戌(つちのえ いぬ)から、2019年=今年の干支である己亥(つちのと い)に移るのですが、それで何が変わるのか?

 

戊戌(つちのえ いぬ)の(つちのえ)には、「茂る(繁茂)という意味が含まれており、(いぬ)には「枯れる」「消滅する」という意味があるとされています。

 

陽気が衰えて陰気が盛んになることで、生い茂っていたものが枯れて消滅するといったニュアンスなのでしょう。一つのサイクルが完成するとか、あるいは終わりを告げるといった感じでしょうか?

 

平成という時代が終わりを迎えて、来る年号の始まりとなる2019年です。そこで始まる新たな時代、次に始まるサイクルとは、2019年の干支である己亥(つちのと い)が持つ意味を探ってみましょう。

 

(つちのと)という漢字は、「つちのと」と読むよりも「おのれ」って読むほうが馴染み深いですね。(つちのえ)が陽の土を意味するのに対して、(つちのと)は陰の土を意味します。

 

(つちのえ)が陽の土として大地や山や岩だとすると、(つちのと)は陰の土として田畑の土といったところで、鍬を入れて耕せるような粒子の細かな土でしょう。

 

「己」を部首として挙げてみると、「己」のほかに、「已」、「巳」、「巴」、「巻」。「巷」、「巽」などのほかに、「改」、「起」、「忌」、「記」、「紀」などがあります。

 

その中でも、形成文字である以下の文字、改革の「改」、起動の「起」、記録の「記」、糸口の「紀」、記録の「記」、忌み嫌うの「忌」。これらの漢字には、移り変わり、変動、といった意味合いが含まれています。

 

つぎに(い)という字ですが、十二支は季節、時刻、年月日、方角、消長などの、さまざまな情報を表します。十二支というサイクルの最後であると共に、最初に位置する(ね)につなぐ存在でもあります。

 

(いぬ)が持つ「枯れる」という意味を受けて、枯れた後に残る種子や球根や種芋を表しているのが(い)という字です。巡りくる陽気に対して芽吹く準備をする、それが(い)という字が持つ意味なのですね。

 

漢字の辞典によると、(い)は「草の根」を象っており、一画目と二画目が頭部で男女を、残る六画が両社の身体を表しているとされています。また、(い)に木へんが加わった(ガイ・かく)は「実(さね)」=「種」という意味があります。

 

(つちのと)という字には「移り変わり、変動、といった意味合いが含まれて」おり、(い)という字が意味するのは「実(さね)」=「種」で、これらの字は新たなサイクルの始まりという暗示が感じられます。

 

それは動的な変化以前の静的な変化であり、実際の現象として表れる以前の、目に見えない内面的な動きを示しているのでしょう。具体的には、変化を起こす前の準備ということですね。

 

どう表現し、どのように動くか、過去を振り返りつつ経験を踏まえて思いを巡らせる。簡潔にいうと、内省と計画・立案を行う時期で、収穫できたものを確認し次に育てるものを見出してから、チャレンジ&アクションを起こす年なのでしょう。

 

亥年ではありますが、目標が定まらずに猪突猛進するだけでは大した成果を得られないでしょう。焦らず倦まずに前進したいものです。