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JTKの映画レビュー

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印象的なオープニングを始め絵画のようなモノクロ映像もさることながら音響が特に素晴らしかった。

調べてみたら数多くの映画賞を受賞していたにもかかわらず音響では受賞していなかったのが意外なくらい。

犬の吠える音、鳥のさえずる音、子供のはしゃぐ音、雨の音、風の音、群衆の音、波の音、、、それらがサラウンドの音場で見事に設計されてて、ほぼ音楽無しでも、というより、それが「音楽」として機能してたと言った方がいいかも。

水平な動きや長回し多用のカメラワークも極めて美しく、音響と相まってこの映画の持つ奥行きに拍車をかける。

ハリウッド映画みたいな派手さはないが、本質的な意味での豊穣さを感じた作品だった。


ネットフリックス、無料体験後も継続しよかな。


いかにもな女子高生アデルと年上の美術系女子大生エマとの恋の始まりから終わりまでを描く。

ストーリー自体は同性同士とは言え典型的なもの。しかしながらそれを凌駕する女優2人の瑞々しく感情豊かな演技力、それを切り取る描写力・演出力が素晴らしすぎて3時間の長丁場も全く飽きさせない。絵力凄い。

二人のレズシーンも18禁だけにエロいエロい。レア・セドゥって007とかグザヴィエ・ドランの作品にも出ている有名女優なのにここまでやるか、と。

あと、VOD(ネット動画配信)で観たんだけど、ま◯こち◯こ局部丸出しでビックリ。劇場もWOWOWとかもボカシ入るが、あれは不自然だでな。やっぱ丸出しでないと。


ともあれ、カンヌのパルムドール受賞も頷ける傑作でした。



WOWOWで観たら、すごく良かったので。
フランスの風光明媚な田舎街で暮らす両親と姉妹。頭のおかしな長女(演技派マリオン・コティヤール)の行く末を心配した両親は朴訥で誠実そうなおじさんジョセと結婚させることになるが、二人の間に愛はない。嫁に放置された夫ジョセは週末になると娼館に。それを見たキチガイの嫁は厚化粧をして娼婦になりきり夫に200フランを要求する。それが彼女なりの距離の縮め方だった。
ネタバレはここまで。
ラストは急転直下超感動。
あそこまで無償の愛だとファンタジーだな。
でも、良かったわー。

つまらんかった。

今まで観たLGBT映画の中で最もつまらん。

ゲイの少年がキリスト原理主義の両親に無理矢理矯正施設に入れられゲイであることが神に背く重罪であるが如く責め抜かれる前半が特に胸糞悪く、後半やラストに希望はあるものの、ストーリーも全体的に面白みがない。

この作品が差別撤廃に繋がればそれなりに意義があると思うが、映画としてつまらん。

少年役のルーカス・ヘッジズ始めニコール・キッドマン、ラッセル・クロウとか豪華な役者使いながらこれでは勿体ないわ。

グザヴィエ・ドランも出てたな、そういえば。


タイトル通り「ボウイの脇役」を全うして、癌に侵されて死んでしまったロックギタリストのドキュメンタリー。

語りの多くはボウイ自身。


「ジギースターダスト」を始め初期のボウイのサウンドはミック・ロンソン抜きでは成立しなかったのはボウイ関連本で知ってたが、映像で観ると書籍では伝わらなかった実直で誠実そう人柄がより伝わってくる。

不世出のロックスターかつ変幻自在のカルトスター、ボウイと並ぶには普通の人すぎますわね。

ジョンとポール、ミックとキースとかとは同列には語れない。


アンジーとかミック・ロンソンの妹とかルー・リードとかロジャー・テイラーとか、関係者かく語りき、みたいな部分は面白かったけど、ドキュメンタリーとしては凡作だったかな。


忘れとったけどモリッシーのプロデュースもやっとったんだ、ミック・ロンソン。

モリッシーが聴きたくなった。


予告編に騙された。コメディタッチの軽快な娯楽作だと思いきや、扱われるテーマ(人種差別)はどっしりシリアス。「グリーンブック」がライト編だとするとこれはハード編ですわね。

真っ向から人種差別の問題に向き合いつつ面白みのある娯楽作として成立させるスパイク・リーの手腕や意義は世間的に見ても評価されるべきものとは思う。

でも自分の好みとしては大上段に構えるようなメッセージの伝え方や主張をする映画は好きではない。無意味・無思想な映画ほど好きなんで。例えば「パルプフィクション」とか「ブルーベルベット」みたいに。

この映画はバランスのいい作品だとは思ったが、同じ「人種差別」という背景があっても「グリーンブック」の方が余程良かったな。あれは背景は人種差別だけど、愛と友情の話だから。

ま、好みの問題ですわね。


クリント・イーストウッド監督作品の多くは重くて暗くて、ゲンナリすることもあったが、今作も相変わらず「贖罪」というものがテーマではあったものの重さは後退し、ほどほどに軽妙で無駄の無いサスペンスの傑作となっていた。

ダーティハリーのイメージのまま、無骨で頑固で一徹な老人を演じる88歳のイーストウッド。

どことなく遺言的なニュアンスを含みながら、何気に人種やセクシャリティの問題にも触れるあたりは流石。

一言で言ってしまうと「後悔先に立たず」って映画かな。


マカロニウエスタンの頃からずっと観てるんで、いなくなったら寂しいだろうな。


この映画で描かれる虚無と死のイメージは原作の方が遥かに上回っているんではないかな。原作読んでないけど。(笑)

岡崎京子で読んだのは「Pink」と「ヘルタースケルター」くらいか。憶えてるのは。

岡崎京子の方がこの世界観は上手く表現できるはず、と思った時点で凡作になってもうた。

なにはともあれだね。二階堂ふみのカタチの良いおっぱい&お尻丸出し見れたのが最大の収穫だわ。びっくらこいた。豊乳なのに乳輪も乳首もちーーっちゃい。

HDから消去せずにセンズリ用にとっとかないかんな。えへらえへら。




人種差別という重い問題を背景に、垣根を超えた友情を描くロードムービー。

めっちゃ良かった。

美形だったヴィゴ・モーテンセンが役作りのためだろう、ぶっくぶくに太ってて。イタリア人のがさつな用心棒役なんだけども、そういう人にしか見えんもんね。向こうの役者さん達者だわ。

アカデミー賞、ヴィゴ押しのけてラミ・マレックなんかに獲らせるなんて、やっぱ信用ならんわ。あんなのモノマネだでな。


話戻すと、どっちか言うと、ベタなものよりはヘンなものが好きな捻くれた私の心をも震わすハートウォーミングな感動作となってて。2回泣いた。泣かせる。巧いわ。

主役のヴィゴ・モーテンセンの素晴らしさもさることながら、やはり映画は脚本ですわね。

後半の小気味良い伏線の回収のされ方とか、いい映画観たーって気分にさせられてホント良かった。

今年度のベスト5には入るな、たぶん。


反戦映画としても見事なんだけれども、それ以上に友情物語としてもすこぶるお見事。

3時間ちょいの長尺もすべて無駄がなく前半と後半のコントラストが物語の厚みと深みに拍車をかける。

特に好きなのは強烈なインパクトこの上ないベトナムのパートよりも、前半の披露宴からハンティングのとこまでの”友情”のシズル感溢れる描写の巧さ。「君の瞳に恋してる」が耳にこびりついて離れない。

何もかも素晴らしいんだけど、やはり神懸かったてた時のロバート・デ・ニーロとそれに勝るとも劣らないクリストファー・ウォーケンの鬼気迫る演技合戦を観る映画でもある。

後半の2人のロシアンルーレットのシーンは凄すぎて悲しすぎて泣けた。

脇のジョン・カザールも良かったなぁ。

何回観ても素晴らしすぎる映画だわ。