めぐり逢い と ご縁 | 書道家 右近桜月 official blog 『至誠』

書道家 右近桜月 official blog 『至誠』

福井県出身
若手書道家
右近桜月〔うこん おうげつ〕と申します

4歳から書の道を歩み
22歳で師範より上の最高段位
同人を獲得

『至誠』極めて誠実なこと・真心

〜至誠にして動かざる者は
未だこれ有らざる成り〜吉田松陰先生より


お元気様です❀.(*´◡`*)❀.
右近月です
昨日の続きを綴りたいと思います


市橋社長から お電話を頂き
私は 社長から1つのことを頼まれました


「 今、越前和紙に関西ペイント
アレスシックイの塗料を
和紙の上からコーティングし
漆喰、そして越前和紙で
和の文化を海外に伝えようと考えている。
より日本のというものを
伝えるのに 右近さんに漆喰和紙に
書を書いてもらえたらと、
協力してほしいんだ。

資料にアレスシックイのシートが
入っていると思うんだけれど
書が書けるかどうか試してくれないか 」




 正直、びっくりしました
私の作品をみて このような素晴らしい
事業をされている
企業様の社長の目にとまったことに…


社長は アレスシックイの塗料に
墨をのせることで
にじんだり 墨が ぶわぁっと
ひろがったりしないか
不安点があったようで
何でもいいから 文字を書いて
実験をしてほしいとのことでした

漆喰塗料でコーティングされた
本当に透明なシートです
とりあえず塗料の「塗」と書いてみました
いつもの墨。そして同じ環境下で…

すると 画仙紙や越前和紙に書いた際と
全く変わることなく
書くことに成功

当初の不安点であった にじみもなく
むしろ 墨の吸収が良いという
利点も発見しました


しかし私のなかにはある疑問が…
何故、私が今住んでいる関西の
関西ペイント株式会社様の資料を頂き
市橋社長から
このような お話を頂けるのだろうか…


それは関西ペイント株式会社
越前和紙の活用を
和プラス株式会社に持ち掛けて
漆喰越前和紙開発が始まったという
経緯でした



それは関西ペイント株式会社様が
和紙との融合を考えられた際に
越前和紙が全国で
日本で一番良い和紙と考えられたからです

私も実際 関西ペイント株式会社様に
市橋社長と出向き 海外事業部の方と
打ち合わせをさせて頂いた際
海外事業部の方は
越前和紙が全国の和紙産地の中でも
絶対に一番だ」
と太鼓判を押されていました

私はここ2年弱地元福井の
越前和紙の魅力を、書を通して発信したい
これを軸に活動してきたので
なんだか その想いが
認められたような気がして
凄く嬉しかったことを覚えています


越前和紙は日本で最も古い歴史をもち
そして最近 知ったのですが
ヨーロッパの絵画の修復にも
古代から越前和紙が使用されてきたそうです

これは美術館の学芸員さんは
周知の事実



そして素晴らしいことに
発足してすぐ
市橋社長の和プラス株式会社様は
今年度の福井県の県産品に認定されました

約100社から応募があったそうです
そのなかで県産品に認定された
企業はわずか7社…

それだけ この事業への福井県からの期待が
大きいことが分かります


今は福井県内の越前和紙メーカー
関西ペイント株式会社様が共同で

国内初となる漆喰(しっくい)塗料を使った和紙の壁紙を試作し様々なことが急速なスピードで動き出しています


【本格的に2018年度に事業化し国内外のホテルや学校、病院、介護施設などへの販売を目指す考えで福井の和紙産業の活性化にもつなげる】


市橋社長との出逢いは

私にとって大きな転機となりました


企業様に訪問させて頂く際、私は必ずホームページなどを拝見し企業研究をしているのですが

関西ペイント株式会社様は1918年に創業され

なんと来年100周年を迎えられます。

そして奇しくも、

今私が住んでいるところが関西ペイント株式会社様の創業された地域なのです。

なんということでしょう、勝手ながら 運命的なものを感じてしまいました。


こうして市橋社長のおかげで、ご縁を頂き、

さらに関西ペイント株式会社様と

お仕事をさせて頂けること、

なにより私の地元の福井の越前和紙と共に事業を拡大されていくこと

そこに書道家として微力ながらでも携わらせて頂けることが幸せでなりません。

今でも信じられないくらいです。。

市橋社長に めぐり逢い、ご縁に恵まれ、さらにご縁を繋いで頂き、今の私が ここに在ります


市橋社長は 有難いことに私のことを凄く応援して下さっているのです。

もっともっと活躍してくれたらいいなと願って下さっています。

その優しい気持ちを、お会いするたびに感じ、今、物凄いスピードで事業が展開されている中、どんなにお疲れのことだろうと思うのに、

気さくにメッセージ等を頂いています。

いつも私のことを気にかけて下さっていることを常々感じます。本当に心から感謝すると共に支えられていることを実感しています。

だからこそ、私に出来る何かがあるなら誠心誠意、全力で向き合いたい。

そして与えられるお仕事だけでなく、私自身が私にしかできないものを追求し続け、それをきちんと提案できるようになりたい。と、今はそう強く思っています。


また私は来年度の関西ペイント株式会社様の関東リフォームサミット会のカレンダーの書を揮毫させて頂くというチャンスも頂けたのです。

8月は その書の創作に寝る暇をおしんで楽しんで奮闘していました。

カレンダーの書の揮毫だなんて…夢のような夢が叶った…

来年の1月には誰かの家庭やオフィスに私の書が揮毫されたカレンダーがあると思うだけで、想像しただけで泣けてきます…


カレンダーの件で お世話になった関西ペイント株式会社様の部長さんも、とても素敵な方で、本当にきめ細かい心配りをして下さいました。

部長さんも遅くまで お仕事を毎日されて、全国を飛び回られているにも関わらず、私のような個人にも 温かいメールを頂き

今、こうして素晴らしい方々に恵まれていること。

それは私にとって大きな大きな何にも変えられない財産です。


市橋社長と部長さんの仕事に対しての向き合い方や仕事を一緒にする人に対しての心遣い、仕事に対する姿勢には いつも学ばせて頂いてばかりで、身が引き締まります。



冬から約半年、私自身すごく伸び悩んで、うまくいかない悔しさをバネに それでも自分から ぶつかっていき行動をし続けました。

今になって、その時の苦しみや悔しい気持ちが少しずつカタチになっていることを実感しています。

そして私は書を書く人間として、人より きっと色々な種類の紙に触れているのではないだろうか、絶対そのはずだと考えました。

漢詩をかくような画仙紙から、機械漉りの越前和紙、一週間もの行程をかけられて職人さんが心をこめて漉かれた

私がこだわっている手漉きの越前和紙。

関西ペイント株式会社様に打ち合わせで伺った際に、書道家の目線からみた漆喰越前和紙についての資料を提出しました

それがこちらです

{F18076C8-8C09-4A4B-B191-7F7D6F521D47}

同じ文字を同じ墨で
越前和紙と
漆喰でコーティングされた越前和紙に
書いてみました


こちらが
通常の越前和紙に書いた場合
{911A7E44-5E7E-4221-9881-27DAE4CE54B6}


そしてこちらが
アレスシックイでコーティングされた
越前和紙に書いた書です

{E649C830-C493-4411-948F-973376AECF0B}

{9070BFAC-D56C-4D46-9730-03F0EF1198A7}


どこかしら違いが
分かって頂けますでしょうか


それからも何度も書くうちに
私は下記の特徴を発見しました

{17251B90-72D4-4743-A0E3-469994755D46}

この資料をみた
関西ペイント株式会社
和プラス株式会社様は
あまりの白の明るさの違いに
驚いておられました


8月の21日 やっとカレンダーの書が
できあがって
数日.部長さんとやりとりをさせて頂いた時
和プラス株式会社様が2週間後
福井県庁で記者会見と
プレスリリースをされるお話を
お聞きしました

社長の奮闘ぶりを お会いするたびに
感じていたので 良かったなぁと
私も嬉しくなりました

その時です。
部長さんから思いもよらぬ言葉を頂いたのは…

「 右近さんの書も展示できたらと
考えています 」


き、記者会見の場に
私の書が…⁉︎
まさかです。。

そして翌朝、携帯がなりました

それは市橋社長からでした
飛び起きて電話にでると
市橋社長はこんなことをおっしゃいました

「 右近さん、4日に県庁で
記者会見をするんだけど
そこに右近さんの書も展示したいから
なんか書いてくれるかな?」と…

本当に良いのですか?と聞く私。
そして社長は私と一緒で龍がお好きで
縁起のよい「昇龍」の書をリクエストして
下さいました


記者会見会場に私の書を
飾って頂けるだなんてえーん
恐縮すぎて
身に余る光栄です…

喜びを感じていた矢先
社長から更に思わぬ言葉を頂いたのです

「 そうだ
右近さんも記者会見に同席したらどうや。」

……
な!なんということでしょう…ゲッソリ

あれよあれよと話しは進み
私に幸せの粒がぶわぁぁっと降り注ぎました

記者会見に、、
これまた夢のようなことです

有り難くお受けして
急いで創作に入ります!
本当に本当に有難う御座います。と
私は電話を切りました。



すると すぐまた市橋社長から
着信があったのです

どうしたのだろうと思ったら
市橋社長は
「 右近さん、記者会見のときは
サンダーバードでおいで 。
交通費だすから^^」
とおっしゃって下さったのです


いつかこんなことがありました
関西ペイント株式会社様と
和プラス株式会社様と
打ち合わせ後に会食をさせて頂いた際

帰り道にカレンダーの件で
お世話になっている
部長さんから
こんなことを聞かれました

「 右近さん
福井にはいつもなにで帰ってるの?」と


「普段は大阪から新快速で帰っているんです
書道は消耗品ばかりなので
サンダーバードなんて特急
お金が勿体無くて乗れません(^_^)」
と私は笑顔で答えました


そうすると少し前を歩いていた
市橋社長に それが聞こえていたようで

「右近さん苦労してるんやなぁ」と
労いの言葉をかけて下さいました

「でも私は好きなことをしているので
苦労だなんて全然思ってないですよ、
今はこうじゃないと 
いつかホンモノになれないと思っているので」と
笑顔で答えました。


でも またお電話を頂いた時
サンダーバードでおいでと
おっしゃって頂いて

市橋社長は何も言わないけれど
きっと あの時いつも新快速で帰ってることを
知ってくれたから
そんな風に心配りして下さったのだと
想いました
胸がジーンとしました…


社長の温かい気持ちに答えたい!
記者会見の会場に
花を添えられるように
今の自分の最高を創ろうと
ギリギリまで粘り「昇龍」を書き上げました



そして前日に福井入り。
久しぶりのサンダーバードは
とにかく広い!広い!
足元が広い!
椅子も新快速と違って
硬くないから おしりが痛くならない!
新快速は姫路発だから
大阪では座れないことも多いけれど
サンダーバードは
大阪発だから 自由席でも座れる


サンダーバードに乗っているとき
思わず、社長ー!有難うございますー!と
叫びたくなったくらいで
この行き場のない高揚した気持ちを
とにかく誰かに伝えたくて 母親に
「 サンダーバードは大変セレブリティです 」
と 連絡してしまいました。笑


そして早朝に起きて 朝7時ごろ
福井県庁に着きました

初めて訪れる県庁
それは書道家として訪れる県庁でした…

少しの緊張とワクワクと
嬉しさと そんな気持ち


そして記者会見前の
会場の展示の設営などに とりかかりました


次は生まれて初めて経験した
記者会見について綴らせてください

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