命を救う塗料でコーティングされた越前和紙 | 書道家 右近桜月 official blog 『至誠』

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福井県出身
若手書道家
右近桜月〔うこん おうげつ〕と申します

4歳から書の道を歩み
22歳で師範より上の最高段位
同人を獲得

『至誠』極めて誠実なこと・真心

〜至誠にして動かざる者は
未だこれ有らざる成り〜吉田松陰先生より



こんばんは❀.(*´◡`*)❀.

右近月です

もう9月ですね

昼間は陽射しがきつくても

風から秋の匂いを感じます



昨日 私は人生初めての経験を

2つもしました


それは 地元福井の福井城跡地にある

福井県庁に訪れたこと


そして 生まれて初めて

記者会見という場に同席させて頂いたことです


なぜ私が このような貴重な場に

同席させて頂けたのか…


それは 5月のGWに遡ります


GWに越前市は今立で

「神と紙の祭り」というお祭りがあり

そこで 私はいつもお世話になっている

越前和紙保存会 会長の柳瀬様のブースにて

柳瀬様の手漉きの和紙に書を書いた

タペストリー等の物販をさせて頂きました



初日のことです

柳瀬様とご交流がある

関西ペイント“アレスシックイ”の

販売を主とし その漆喰塗料を使用した

商品企画.販売をされている

福井市の企業.和プラス株式会社様の

市橋社長が ご挨拶に来られ

私も名刺をお渡しさせて頂きました



社長はその際、私の作品をみて

越前和紙というのは

それ単体で販売するだけでなく

越前和紙に書を書いて 

このような活動をしている子がいるのか

と思い気に留めて下さったそうです



そして翌日にまた私に会いに

わざわざお越し下さったのです


しかし お祭り2日目は仕事で

生憎、会場からぬけていて

お会いすることができず


翌日最終日に市橋社長が来られたことを

 柳瀬様から お聞きしました


市橋社長から

右近さんに渡してほしいと資料を

預かったんやよ〜

と奥様から分厚い資料を受け取ったのです


その時 市橋社長から伝言があり

それをよく読んで理解したら

電話をほしいとのことでした


資料はいくつもあり それも

初めて知ることばかりで

読んで理解するのに時間が かかり

数日資料を感心しながら読んでいました



その資料というのが

自動車用の塗料 日本シェアNo.1を誇る

関西ペイント株式会社様の

漆喰塗料 「アレスシックイ」

関してのものでした



まず漆喰(しっくい)とはなにか…


いにしえより日本に伝わる伝統的な壁塗材で

日本の伝統素材として古くから木材と並んで

使用されてきた唯一の建材です


漆喰は自然素材が原料となっています

2億5000万年前の

珊瑚(サンゴ)や貝殻の化石

「 石灰岩 」が漆喰の原料です


「 消石灰 」のため

消臭だけでなく 強いアルカリ効果により 

強力な抗菌性・防かび・抗ウイルス性を

実現しています


資料を読むと そこから

環境にも人の健康にも配慮された

なんて素晴らしい効能があるのだろうと思い

この アレスシックイには

想像もできないような

大きな大きな可能性があることを感じました


そして何よりも惹きつけられたのが

この資料

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それは あまりにも心打たれるものでした

泣いてしまうくらい感動したので
一部抜粋して こちらで
紹介させて頂けたらと存じます


日経ビジネス
アフリカで開花
関西ペイントの命を救う塗料

南アフリカ共和国の最大の都市 
ヨハネスブルクから東に車で30分。
大通りを1本折れると、それまでの喧騒から切り離された閑静な住宅街に入る。
その一角にある古い教会の敷地内に、目的の施設はあった。

「セントフランシス・ケアセンター」
末期ガンやエイズウイルス(HIV)感染者など、余命の限られた患者を対象に
終末医療を施すホスピスである。
身寄りのない幼児30人を含む約60人の患者が生活している。
その少なくない数の患者が、ここで最期を迎えるという。

そんな施設で今、ある小さな奇跡が起きている

2016年2月にホスピスに入院した女性ミシェル・ハメレさん(仮名18歳)
当時既にHIVに感染、発症こそしてはいないものの、免疫力は低下の一途をたどっていた。
入院時の体重は31kg、身長は130㎝。
年齢の割に明らかに身長が小さく咳もとまらなかった。

通常の患者なら、そのまま衰弱し やがて病気を発症して亡くなっていく。
ところがハメレさんのケースは 
これに当てはまらなかった。

ホスピスでの生活が始まると、体調は劇的に変わったのだ。
「日を追うごとに健康状態が回復、顔色も良くなり食欲もでるようになった」と
ホスピスの看護責任者であるウィニー・ドゥラミニ氏は驚く。

入院から8ヶ月後には体重が52kgまで増加。
止まらなかった咳もほとんど出なくなった。

回復の理由は一義的には看護師が施した的確な治療の効果だが、当の看護師は
治療以外にも理由があると言う。
そして棟内の壁を指差した。

実は、院内には特殊な塗料が塗られている
「塗料を塗って以降 多くの患者の体調が改善している」とホスピスの代表を務めるシンシア・ディックス氏は言う。

特殊塗料には日本の漆喰に使われる
消石灰成分が含まれている。
塗ると、表面に無数の微細な孔ができる。
そこにウイルスが吸着すると 細孔内部の高アルカリ状態がウイルスを不活性化させる。

細菌.臭いの成分やカビなども
同様の仕組みで細孔に閉じ込め
最後は殺してしまう。
つまり、特殊塗料を塗った部屋は通常よりもバクテリアやウイルスを劇的に少なくできる。

免疫力が低下したエイズ患者は
通常なら害のない種類のウイルスやカビであっても、病気を発症する可能性がある。 
彼らにとって、無菌に近い環境はそれだけで延命効果につながるのだ。

HIV感染者の生活を劇的に改善し
失われていたかもしれない命を救った特殊塗料

それを開発したのは
塗料大手の関西ペイント

日本ではアレスシックイという名称で
2008年に発売している

自然素材として古くから
用いられてきた 漆喰の機能を組み込み
住宅やオフィス向けの高付価値値塗料を
展開している

関西ペイントは当初、消臭やカビ予防効果を
漆喰塗料の訴求点としてきたが
その後の研究によって塗料がそれ以上の
効能を持つことを発見した

科学的に検証するため、2015年に
長崎大学熱帯医学研究所と提携し
ウイルスやバクテリアへの
効果について実験を重ねた

結論は関西ペイントの予想を超えるものだった。
HIVのほか、エボラウイルスや
鳥インフルエンザなどにも効果があることが分かったのだ。

検証結果を受けて関西ペイントは
漆喰塗料の新たな販路開拓、
それがアフリカを代表とする新興国への展開であった。

そして南アフリカ日本大使館から
「漆喰塗料をホスピスに塗って頂けませんか」と
依頼が舞い込み 
多くの患者さんを救うことに繋がった

この取材をした記者はこのように語っている。
「 湿気を吸収しているからだろうか
塗料を塗った部屋は一様に涼しい。
特有の陰鬱した雰囲気は あまりなく
むしろ清潔で明るい印象
陽射しを浴び、笑みを浮かべながら
佇む患者さんの姿が印象的だった 」と…



胸がジーンとしました

塗料が人間の命を救うという事実に

私は感動しました


そして資料を手にしている時

携帯に見知らぬ番号から着信があったのです

誰だろう…と思い電話にでてみたら

市橋社長でした



5月の市橋社長の出逢いから

全ては始まったのです

あの時は 微塵も想像すらできなかったことが…


 


投稿の文字数に限界があるため

次の記事にその 続きを綴らせてください

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