【 真相解明 ・ 「 霜女覚書 」 】 ( 4 ) | 高山右近研究室のブログ

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監修 右近研究家・久保田典彦
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     【 待降節 ・ アドベント 】  2021.11.28  ~ 12.24

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

● 引き続き、細川ガラシャの最期の時のことを記した 「 霜女覚書 」 の内容を見ていきましょう。

 

 9つの 個条書きになっていますが、

 その内の ③ ~ ⑥ についてです。

 

 

 

 

 

 

 一、 “ ちやうごん ” と申す びくに ( 比丘尼 )、日ごろ 御上様

 ( 玉 ) へ御出入り仕る人 御座候を、

 彼方 ( 石田方 ) より この人をたのみ、内せう ( 内証 ・ 内緒 ) にて

右 ( 上記 ) の様子 申しこし、

 人質に御出候やうに と、度々 長ごん ( 長い言葉 ) 申し候へ共、

 

 三斎様御ために候まま、人質に出申し候事は、

 いかようの事候へども、中々 御同心なきよし、仰せられ候。

 

 又 その後、( ちやうごんが ) まいり申され候は、

 左様に候はば、

 宇喜多の八郎殿は、与一郎 ( 忠隆 ) 様の奥様に続き候いて、

御一門中にて御座候間、八郎殿まで 御出で候へ。その分にて、

御人質には出候とは、世間には申すまじく候まま、

 左様に 遊ばされ候へ、と申しまいり候事。

 

 一、 御上様 ( 玉 ) 御意なされ候は、

 宇喜多の八郎殿は、尤も、御一門中にて候へども、

 これ ( 八郎殿 ) も 治部少 ( 三成 ) と一味のやうに聞こし召され候間、

 それ ( 八郎殿 ) まで御出候ても、同前 ( 同じこと ) に候間、

 これも 中々 御同心これなく候ゆへ、

 内せう ( 内緒 ) にての分にては、らち明き申さず候事。

 

 一、 同十六日に、彼方 ( 石田方 ) より 表向きの使い参り候いて、ぜひぜひ 御上様 ( 玉 ) を人質に御出し候へ。

 左 ( さ ) なく候はば、押し込み候いて 取り候はんよし 申しこし候。

 

 少斎 ・ 石見 申され候は、

 あまり申し度ままの ( 一方的な ) 使いに候まま、

 

 この上、我等、是にて切腹仕り候へ共、出し申すまじき由、

 申し遣りし候。

 

 それより、御屋敷中の者共、覚悟致し罷り有り候事。

 

 一、御上様 御意には、

 まこと 押し入り候時は、御自害遊ばさるべく候まま、

 その時は、少斎 奥へ参り候いて、御介錯いたし候様にと、仰せられ候。

 

 与一郎 ( 忠隆 ) 様 ・ 御上様 をも 人質には 御出しあるまじく候まま、

 これ ( 与一郎 ) も もろ共に、御自害なされるべき由、

 内々、御約束 御座候事。

 

 

 

 

 

 

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