【 利休七哲 ・ 髙山右近 】 | 高山右近研究室のブログ

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監修 右近研究家・久保田典彦
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● 高槻市立小寺池図書館に行った時、 “ おすすめ本 ” の陳列棚を

ふと見ましたら、何と、

 

  「 利休七哲  三斎 ・ 右近を中心に 」 ( 古田織部美術館 ・ 編 )

 

が、目に飛び込んできました!

 

 2020年12月5日 ~ 2021年6月13日 [ 今、開催中! ] 

まで、古田織部美術館で開催されている 企画展の展示資料を基に

編集されているものでした。

 

 

● その中に、初めて見る 「 髙山右近 ( 等伯 ) 書状 」 が 紹介されていました。

 

 

 

 

               返進申候、かしく

           ふく部 送給候、扨々 珍敷

           さくゐニ候、則 賞翫申候、

         一、 横大壺、林より可被申上由、

           尤候、廿一日よせ申、此節申

           遣まいらせ候

         一、 昨日 筑前様へ御音信候由、

           御会由、本望候、御進物なと

           如何様ニ候哉、ちと被成御尋、

           極候様ニ ・・・ 申候、可然候、

           恐惶かしく

              卯月十五日  等伯 ( 花押 )

 

 

  瓢 ( ふくべ ・ ひょうたん、瓢炭斗 ・ ふくべすみとり ) を、お送り

 いただきました。さても、珍しい作為で 賞翫いたします。

 一、横大壺の件、林からお話くださるとのこと、了解しました。

   二十一日に呼び寄せ、そちらに伺わせます。

 一、 昨日 筑前様 ( 前田利常 )へ お便りくださったとのこと、

   お会いされたとのこと、本望に存じます。

   御礼の進物など、どのようにするか、少々 お尋ねくださり、

   決めていただければ、ありがたく存じます。

    恐惶かしく

      卯月十五日   等伯 ( 花押 )

   ( 追伸 ) 御返事申し上げます。

 

 

● この書状が、 

 ① 自筆であること 

 ② 等伯花押しかないこと

 ③ 書状の最後に宛名がないこと

 ④ 江戸の大禁教下にもかかわらず、今に残されてきていること

 ━━ 以上のことを考えますと、

 

 宛先は、髙山右近の姪が 片岡休庵の妻であり、親戚関係にあった

越前屋 ・ 片岡休庵に違いなさそうです。

 

 宛名を記した 別の紙に包んで、文箱に入れて、直接 届けさせた

ものと思われます。

 

 “ よくぞ 残されてきた! ” と、感謝します。

 

 

 

 

   髙山右近好み 銅製銀象嵌 百合 ・ 十字文 ・ 七曜紋 平卓

 

 

 

  外四隅に、十字架文。

  中四隅に、髙山家の家紋である “ 七つ星家紋 ” ( 七曜紋 ) が

         入れられています。

 

 

 

 

 

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