● 吉川英治の著作に、 「 高山右近 」 があるのですが、未完に終わっています。
「 高山右近 」 の 読売新聞への連載が始まったのは、戦後まもない、1948年 ( 昭和23年 ) 9月でした。
終戦から 丸三年の間、まったく筆を絶っていた 吉川英治による 本格的長篇でした。
「 高山右近 」 の執筆動機の一つは、
戦後の乱脈な男女関係の追求にあったようです。
“ 右近の 若く未熟な心もまた、清純な町娘 お由利と、爛熟した歌い妓 ( め ) おもんの間で、激しく動揺し、暴走する。”
お由利 ・ おもん ━━ それ 誰?
勿論、吉川英治の創作の人物になるわけですが、
高山右近の 若き日の姿 ・ 21歳で高槻城主となる頃までのことは、
ほとんど 記録がないわけですので、想像するしかないのですが、
読者が ・ 特に クリスチャンの読者が 納得出来るような内容でないと、 “ いえ、テーマは別なんです。” ということであっても、
作者が 吉川英治ほどの人であれば、そのまま やり過ごしにしておく
わけにもいきません。
それが、いかにも史実であるかのように、読者は受け取っていくことになり、高山右近の人物像に、大きな誤解を与え ・ 歪んだものになっていってしまうことになります。
● 当時、 “ 高山右近を聖人に ” ということで、列聖運動が取り組まれている時期でした。
運動を進めていた神父から、強い抗議が 繰り返されたようで、
高山右近に関する史料を持ってきて、 「 参考にしてください。」 と
いうわけです。
「 よく分からない日本語で、半日以上も座り込まれて、談議を聞か
されるのは、たまらないよ。まったく、厄介だ。
こういう人たちが多くては、作家は書けない。
僕も、あれは、中途でやめてしまった。」
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