※ 高橋眞治牧師による 礼拝メッセージをもとにして
※ ヘブル人への手紙 11章 8 ~ 10節
● 父 テラ。その子 アブラム。
生まれ故郷は、ペルシャ湾に近い、ユーフラテス河下流の、カルデヤ人の町 ウル。
父 テラは、遥か かなたの 地中海近くの カナンの地に行くことをめざして、アブラム サライ夫婦 ・ 早逝した息子の子ども ロトと共に、ウルを離れ、ユーフラテス河上流の ハランまで来て、そこで亡くなりました。
その後、主なる神は、アブラムに 仰せられました。
「 “ わたしが示す地 ” に行きなさい。」
カナン とは言われていません。 “ わたしが示す地 ” と言われました。
アブラムは、“ わたしが示す地 ” とは、カナン だと思っていますから、カナンの地に行こうとして出発し、長い旅の末、カナンに着いたのでした。
シェケムで、「 あなたと、あなたの子孫に、この地を与える。」 と、
主なる神から 約束をいただいています。
しかし、他国人のようにして住み、牧畜の民としての天幕生活が続きました。
地上では旅人であり、寄留者であることを、日々、実感する生活でした。
● そのような中で、主なる神から、アブラムと 妻サライに、
「 改名するように 」 との言葉が与えられます。
アブラム ➡ アブラハム
サライ ➡ サラ ( サラー )
どういう意味が あったのでしょうか?
上の段の 4文字が “ アブラム ”。 ヘブライ語は、右から左へと読んでいきます。
下に段の 5文字が “ アブラハム ” ( アブラハーム )。
4文字めに、 “ ハー ” が加えられました。
“ アブ ( 父 ) ラーム ( 高い ) ” 敬愛すべき父。
“ ハー ” には、どういう意味があるのでしょうか?
上の段の 3文字が “ サライ ”。 「 王女 」 の意味。
下の段の 3字めが、 “ ハー ” に 変えられました。
“ サラー ”。 「 国々の母 」 の意味。
“ ハー ” には、どういう意味が あるのでしょうか?
主なる神の 御名 ( みな ) で、「 聖四文字 」 と言われます。
英語式の アルファベットで言うと [ Y H W H ] 。
ヘブライ語表記では、子音のみですので、どのように発音されていたのか、正確には わかりませんが、
母音を加えて 【 ヤハウェ 】 であろうと 思われます。
この 「 聖四文字 」の、2番めと 4番めに “ ハー ” が記されています。主なる神の 聖なる御名の 4文字の内の 2文字だったのです。
更に、“ ハーラフ ” : ( 神と共に ) “ 歩む ” という動詞の、最初の
文字でもありました。
● アブラム ➡ アブラハム。 サライ ➡ サラー。
“ 聖なる神と 共に歩む者 ” としての、アブラハムと サラー として、
主なる神は 二人を、改めて 聖別し ・ 祝福されたのでした。
“ 多くの国民 ( くにたみ ) の父となるように ”
“ 多くの国民 ( くにたみ ) の母となるように ”
そして、ここ カナンの地ではなく、 “ わたしが示す 約束の地 ”、
堅い基礎の上に建てられた都 ・ 神が設計し、建設された都を待ち
望みながら、
天の都をめざして、神と共に 歩んで行ったのでした。
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