【 関西芸術座 公演 「 トミーの夕陽 」 】 | 高山右近研究室のブログ

高山右近研究室のブログ

・右近についての、Q&A 
・右近研究こぼれ話 など

監修 右近研究家・久保田典彦
http://takayama-ukon.sakura.ne.jp/

     会場の 「 ABC Hall 」 へ。  電車が淀川を渡っています。

 

 

● 2018.9.8 ( 土 ) 午後5時 開演の、

 関西芸術座による 「 トミーの夕陽 」  に 出かけて行きました。

 

 枚方市在住の 鶴島緋沙子さん原作の 半自伝的小説

  「 トミーの夕陽 」 の上演です。

 自閉症の トミーと 母が、寄り添い生きていく姿。

 それを見守り、共に歩んで行こう とする人々。

 山田洋次 監督の 「 学校 Ⅲ 」 の原作にも なりました。

 

● 自閉的傾向がある と言っても、当然のことながら、一人一人の

人間として、同じではなく、それぞれ 個性を形作っています。

 

 私が知っている 何人もの人たちと、主人公の トミー ( 富美郎 ・ とみお ) を重ねながら 観劇しました。そして、感激しました。

 

 演じることによって、多くのことを 学び ・ 理解を深めることが出来た

と思いますし、

 観賞させていただいた 私たちも、同じように、多くのことを学び ・ 理解を深めることが出来たと思います。

 

●  私がつき合っている 彼も、出会うたびに、

 「 久保田先生、男前や! 」 とか、

 「 千絵ちゃん ( 妹のこと )、恐い? 」 と 声かけをしてくれます。

 

 同じ言葉を 繰り返しているようですが、挨拶のようなもので、

 つながりを求め ・ 私のことを 確かめているのです。

 “ この人は、自分の側に立ってくれている人なのかどうか ”

 人は、誰でも、信頼出来る人は、わかるものです。

 

 最近は 少なくなりましたが、「 時計 見せて!」 と言って、腕時計を

はずしてもらい、自分の腕に しばらく はめていました。

 

 こうした 言葉や行為に対しては、誠実に 求めてきているのですから、当然ながら、同じ側に立っていることを示すために、誠実に対応

しなければなりませんよネ。

 

● 私が やろうとすること ( スリッパそろえ ・ ふとんたたみ ・・・ など )

を、彼の こだわりで やろうとします。

 まかせていいことなら、まかせたら いいのです。

 

 彼は、“ やった ” という満足感。 “ その人のために 何かが出来た ”

という 充実感を経験していっているのです。

 

● 長く時間がかかってしまい、次の行動に移ることが出来なくて、

そのままにしていることがあります。

 ・ 洗面所の前に ずっといたり、

 ・ トイレに長く 入ったままだったり、

 ・ お風呂から、なかなか 上がらなかったり ・・・・・

 

 そうしていたい ━━ ということも あるでしょうけれど、多くの場合、

 “ 次の行動を どうしたらいいか わかっていない ” ことがあります

ので、一緒に、手を添えて、次の行動をしていく、といいのです。

 

 言葉で、「 早くしないと、ご飯の時間だよ!」 などと、言葉を繰り返して、せかしたり ・ 語気を強めて説得しようとしても、 “ 的外れ ” なの

です。

 

● 私たちは、すべての人に対して、

 ある点では “ 教える側 ” ・ ある点では “ 教えられる側 ” です。

 そして、圧倒的に 後者の方が 多いのです。

 教えられ ・ 学ぶことが 多くあります。

 

 教え ・ 教えられ、互いに学んでいく ━━  「 共同学習 」 という関係。

 

 相手の人格を認めて、

 互いに 学び合う関係であることが、

 めざすべき 人間関係であるように思います。

 

 そして、誰もが しあわせに、共存 ・ 共生していく社会でありたいと

思います。

 

 

 

     白い服の方が、母 ( 柏木亜紗子 ) 役の 梅田千絵さん

 

 

 主役 ・ 脇役 ・ 演出 ・ 美術 ・ 音楽 ( 三鬼尚美 ・ みきなおみ さんの 生ピアノ演奏 ) など ・・・・・ すべてが よくて、その 結集されたものと

しての、すばらしい舞台でした!

 

 

 

          道の途中で ひと休み。 極上 「 鯛焼 」

 

 

 

 ※ [ Archives ] ( アーカイブス ・ 記録保管所 )

 

https://ameblo.jp/ukon-takayama/entry-12333745909.html?frm=theme

 

https://ameblo.jp/ukon-takayama/entry-12287097060.html?frm=theme

 

 

 

 ※ こちらも < おすすめ >  【 関西芸術座 】

 

http://kangei.main.jp/