【 高槻の町に 鳴り響いた パイプオルガン 】 | 高山右近研究室のブログ

高山右近研究室のブログ

・右近についての、Q&A 
・右近研究こぼれ話 など

監修 右近研究家・久保田典彦
http://takayama-ukon.sakura.ne.jp/

 

 

 

 

Q. 400年前、高槻の地で、パイプオルガンが 鳴り響いたそうですが、どのようなものだったのですか。

 

A. 436年前の、1581年 の 巡察師 ヴァリニャーノ を迎えて祝われた 「 パスコア ・ 復活祭 」 ( 3/26 ) の前の 「 聖週間 」 ( 受難週 ) に

演奏されました。

 

 「 受難の儀式は、 オルガン の歌に連れて 高声で行い ・・・・

 我らは、都 ( 安土 ) に持参する オルガン を奏したところ、キリシタン達は、かつて かくの如き物を見たことがなかったので 驚いた。」    

       ( イエズス会 日本年報 パードレ ロレンソ ・ メシア )

 

● どのような オルガン だったのでしょうか。

 

 演奏のあと、そのまま 高槻に そのオルガンを備え付けた、という

記述はありません。

 1579年に 巡察師 ヴァリニャーノが来日した時に 携行したオルガンですが、都教区の 安土に運ぶ途中、高槻で演奏されたようです。

 

 日本に最初に伝来したオルガンは、据え置き式の 大型のものでは

なく、持ち運べる程度の、小型の オルガンであったと思われます。

 

 

 

 

 「 ふいご 」 が、楽器の後ろにあり、誰かが パタンパタンと ふいごを動かして風を送るという、人力型のオルガンで、演奏者が鍵盤を押さえると、その風によって パイプが鳴るという仕組みになっています。