ある、おとしよりとの会話 | 高山右近研究室のブログ

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監修 右近研究家・久保田典彦
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 ある、おとしよりとの会話

 その人 「早く、“お迎え” に来てほしいよ!」
  私   「“お迎え ” に来てほしいって、どこに行かれるのですか?」

 その人 「早く、〈天国〉に行きたい!」

  私   「“天国に行きたい” と言っても、神さまを信じていなくて、〈天国〉 には行けませんよ。なぜかといったら、〈天国〉というのは、【聖書】・キリスト教の教えですから。
 生涯を走り終わって、神の前に出た時、一点の罪もない状態でなければ、“神のさばき” が待っているだけです。そして、〈天国〉(パライゾ・パラダイス)ではなく、“ゲヘナ” (地獄)の方へ行くことになります。

 神の御子(みこ)イエス・キリストが、あなたの身代わりになって、あなたの罪のために、神のさばきを受けてくださったことを信じなければ、あなたは、神の前に “罪まみれの状態” ですから、〈天国〉には入れないのです。」

 その人 「そうしたら、私は “仏教” の方だから、“極楽” に行く!」
  私  「行けるとしても、〈天国〉ではなくて、“極楽” の方でしょうね。
      でも、“極楽” って、本当にあるのですか? あるのなら、是非、行かれた         らいいですが、本当にあるのですか?

 世界の人口は64億人だといわれていますが、そのうち、仏教徒といわれているのは3億6千万人(5.7%)で、全体から見れば、わずかです。
 残りの60億の人たちは、“極楽” があるなんて、聞いたこともなければ、勿論、その存在を信じてなどいませんよ。

 “極楽” が本当にあるのなら、是非行かれたらいいと思いますが、本当にあるのですか? 
 実際にその時になって、“そんなものはなかった” といって、あわてられませんように。

 今も、髙山右近さんや多くのキリシタン達が、天のパライゾ(天国)で、日本の国のすべての民の救いのために、そして、あなたのために、天国に来ることができるように、祈っておられると思いますよ。」

※ 最後の審判 (ミケランジェロ・画)

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