毎週楽しみにしていたドラマが、今月次々と最終回を迎えた。
感動したものもあれば、何だこの終わり方は!と腹が立ったものもある(笑)
先ずは、まだ感動の余韻に浸っている作品から。
『おんな城主直虎』
ここ何年かの大河ドラマの中では、
脚本が1番秀逸だと思ったドラマだった。
また演じる役者や演出もとても満足できるものだった。
歴史に詳しい人でなければ知らないような人物を主役にした場合、
主役脇役共に視聴者を引き付けるような魅力あるキャラに設定し、
その魅力を最大限に生かすことのできる役者が必要になる。
その点において、このドラマは全てが上手くハマった作品だと思った。
以前も書いたが、高橋一生演じる政次の死後、
気が抜けたようになった私の目を覚ましたのは
菅田将暉演じる万千代だった。
抑えた演技の政次とは対照的に、元気いっぱい反抗心メラメラ(笑)
様々な難題を知恵と反骨精神で解決し、出世していく姿は痛快だった。
最終回は泣いたな~、久々に涙ポロポロ出た。
特に傑山、昊天の読経のときなんても~・・・(涙、涙、涙)
ほら、これ書いてる時でさえ思い出して目がウルウルしてくる。
でも不思議なことに、“直虎ロス”みたいなことはない。
終わり方も爽やかで、きっちりとした終息感を得られたからかな。
『先に生まれただけの僕』
10月~12月のドラマの中では、これが1番ハマった作品だった。
何が良いって、鳴海校長の一言一言が心にズンと響くことに感動する。
金八先生のお説教とは全く違って(これも好きなんだけど)、
お説教というよりは、櫻井君が本当に自分の言葉で
自分の考えを述べているように感じられて、
しかもそれがきれいごとやお決まり文句ではなく、
大人としての本心からの助言だから共感できるのだ。
ビジネスの世界しか知らなかった鳴海が校長として成長していくとともに、
教師たちが意識改革していく姿も面白かった。
ドラマのタイトル「先に生まれただけの僕」という言葉が、
最終回に鳴海校長の口から出て、その意味も明かされたことが良かった。
それは生徒たちに向けた言葉だったけど、
そのあとで教師たちに言った
「人は何歳になっても成長できる、そのお手本を示すのが先生です」
という言葉にもつながっている。
「先生」=「先に生きる」
習い事の場合は先生と弟子の年齢が逆転することはよくある。
でも、“その世界では”先に生きている、ということなのだと解釈できる。
教師に限らず、「先生」と呼ばれる人は誰でも、
自分も成長し続けてお手本にならないといけないのだなと感じた。