5月だけど、まだまだ4月の記録です。


おなじみ、中村屋の特別公演。

年明けの『陽春特別公演』はこちら方面での上演は無かったけど、4月になったら来てくれると言うので楽しみに待ってました。

今回は、「勘九郎と七之助を観てみたい」という姉と同行。



十八世中村勘三郎 十三回忌追善

『中村勘九郎 中村七之助 春暁歌舞伎特別公演2024』@ハレノワ

(2024.4.9(火)15:00)S席2階1列センター(ぴあ)


【上演時間】約2時間(休憩あり)

【料金】S:7,800円 / A:5,800円 / B:3,800円 / 車椅子席 7,800円



一、トークコーナー

中村 勘九郎

中村 七之助

中村 鶴 松

司会:吉崎典子


特別公演ではおなじみのトークコーナー。司会もおなじみ吉崎典子さん。

「岡山は御縁があるんですよ」(←毎回言ってる桃太郎)からの、今回の演目の見どころなど。

鶴松くんは、もうすっかり中村屋の三男坊ですね。


質問コーナーは、コロナ禍では事前に紙に質問を書いて提出していたけど、挙手制に戻っていた。←お尋ねしたいことあっても挙手は躊躇しちゃう💧

『バイオーム』のこととか聞きたかったけど。


3人ぐらい質問されていたが、中でも印象的だったのは「お父さん(勘三郎さん)の夢を見ますか」という質問。


勘九郎さんは、「しょっちゅう見ます。いつもダメ出しされている」と。

勘九郎さん、まだまだ教わりたいことがたくさんあるのだなと切なくなりつつ、夢の中でも息子にダメ出しとか勘三郎さんらしいなぁと微笑ましくもあり。


逆に、七之助さんの夢には勘三郎さん全然出てきてくれなくて、出てきてほしいなぁ…とさびしそう。

でも一度だけ、七之助さんの誕生日に出てきてくれたらしく、

歌舞伎座の座席に七之助さんがひとりで座っていると、花道の揚幕が開く音がして勘三郎さんが登場。七三のあたりで七之助さんに向かって「おめでとうございま〜す!!」と言ってくれた(もちろん歌舞伎調)、と。

目覚めた時は号泣でした、という七之助さん。それ聞いて私もめっちゃ泣いた。


勘三郎さんが亡くなった時のことを思い出した。

しょっちゅう泣いてたな。今でも考えると悲しい。


◆当時(2012年12月)の日記

「中村勘三郎さん」

https://ameblo.jp/ukiuki-yossy/entry-11420341367.html


「中村勘三郎さんへの思い」

https://ameblo.jp/ukiuki-yossy/entry-11421145289.html

 「追悼」

https://ameblo.jp/ukiuki-yossy/entry-11438679098.html



二、若鶴彩競廓景色(わかづるいろどりきそうさとげしき)

鳶頭:中村 仲助

鳶頭:中村 仲侍

芸者:中村 仲之助

芸者:澤村 國久


吉原の年中行事「吉原俄(にわか)」に集まる粋な江戸っ子の様子を廓情緒たっぷりに描いた作品『俄獅子』をもとにした、中村屋一門の演出による華やかで活気にあふれた舞台。


お弟子さんたちの粋な舞踊。

仲侍さんとか、お若いお弟子さんですよね。



荻原雪夫 作

三、舞鶴五條橋(ぶかくごじょうばし)

武蔵坊弁慶:中村 勘九郎

牛若丸:中村 鶴松

室町次郎:中村 いてう

堀川太郎:中村 山左衛門

常盤御前:中村 七之助


五條橋での牛若丸と弁慶の出会いに、常盤御前と牛若丸の親子の物語を取り入れた作品で、十七代目勘三郎の為に作られた舞踊劇。

十七代目勘三郎と五代目勘九郎(十八代目勘三郎)親子の共演で初演され話題となった作品が、今ここに当代勘九郎と七之助そして鶴松の共演によって蘇る。中村屋に継承される珠玉の作品。


2010年の『錦秋特別公演』で、勘九郎(当時は勘太郎)の弁慶、七之助の牛若丸で「橋弁慶」を観た。

あの時はほぼ素踊りに近いいでたちだったので、今度はガッツリ歌舞伎メイクで観たいなぁなんて感想を残していたのだけど

念願叶って、ガッツリ歌舞伎メイクの弁慶を観ることができて嬉しい。豪快な役もハマッてきた勘九郎さん。

七之助ちゃん、いや、七之助さんはさすがにもう牛若丸じゃなくて、牛若丸のお母さん(常磐御前)だけど、本当に美しくて……はぁ♥

鶴松くんは小柄で少年っぽさがあるので牛若丸イケてた。

この演目、そろそろ勘九郎勘太郎の親子共演もありそう。楽しみ。


そしてこの岡山公演以降、どこからか?わからないけど、東北あたりの公演では

勘九郎さん体調不良のため、七之助さんが常磐御前と弁慶の二役を演じたらしい。

わ、ちょっとそれ観たかったかも、、、って思ってしまった💦



あと、ひとつ愚痴。

「舞鶴五条橋」の時、豪快に弁慶登場!!………という場面で、2階席でケータイが鳴りました

田舎は観劇マナー知らない人も多いのに、特に注意喚起も無かったので心配してたのよ。そしたら案の定…

こういうのって、注意喚起は主催者側がするものなの?劇場側?

なんでもええから早く絶滅させてくれ。



今回、初のナマ勘九郎・ナマ七之助を観た姉も、大満足の『春暁特別公演』でした。

今度は歌舞伎に特化した劇場(花道あるとこ)で観ることをオススメしておきました。






次は、

5年ぶりの『こんぴら歌舞伎大芝居』の日記いきま〜〜す。まだ全然下書きもしてないけど。