先日緊急入院した母、金曜日に無事退院。
体調も落ち着いているようで、顔色もいいし
ひとまずホッとしている。

このまま落ち着いてくれるといいなと願いつつ
ちょっと久しぶりな気がする大阪へ行ってきた。


『ボディガード』@梅芸
(2024.4.6(土)12:00)2階5列(梅芸先行) 

【上演時間】2時間35分(65/休25/65)
【料金】S:14,000、A:9,500、B:5,500

【スタッフ】
原作:ローレンス・カスダン
   ワーナー・ブラザース映画「The Bodyguard」
脚本:アレクサンダー・ディネラリス
訳詞:森雪之丞
翻訳:阿部のぞみ
編曲:クリス・イーガン
演出・振付:ジョシュア・ベルガッセ

【キャスト】
レイチェル・マロン:★新妻聖子/May J. 
フランク・ファーマー:大谷亮平
ニッキー・マロン:AKANE LIV
サイ・スペクター:水田航生
トニー・シベリ:加藤潤一
ストーカー:大久保祥太郎
ビル・デヴァニー:内場勝則
フレッチャー(子役):野林万稔/古澤利空/★笹本旭
レイ捜査官、他:青山航士
飯田一徳、岡田治己、加藤翔多郎、鹿糠友和、熊澤沙穂、
後藤裕磨、斎藤葉月
杉浦小百合、杉山諒二、橋本由希子、
深瀬友梨、Micco、吉元美里衣 (五十音順)
新井健太(スウィング)、江崎里紗(スウィング) 


 【ストーリー】
レイチェル・マロン〈新妻聖子/May J.〉は、彼女を支える姉ニッキー・マロン〈AKANE LIV〉と共にオスカー賞を目指すスーパースター。 
彼女は数か月前から謎のストーカー〈大久保祥太郎〉に付きまとわれ、不審な出来事が続いていた。 マネージャーのビル〈内場勝則〉の薦めで敏腕ボディガードのフランク・ファーマー〈大谷亮平〉が彼女の警護に当たることとなるが、賞レースの為にレイチェルの露出を高めたい広報担当のサイ〈水田航生〉、古参ボディガードのトニー〈加藤潤一〉の反発にあう。 何より当のレイチェルがフランクを邪魔者扱いして忠告を聞こうとしない。彼女の態度にフランクは依頼を断ろうとする。
しかし、身勝手な行動から危険な目にあったところをフランクに救われたレイチェルは、彼に深く感謝し信頼を置くようになるのだった。
急速に距離を縮める二人。だがフランクは依頼人と深い仲になることを躊躇し、レイチェルを突き放す。思い合っているのにすれ違う二人。
スターとして走り続けるレイチェル。任務遂行に身を捧げるフランク。狂気を増していくストーカー。
家族が、仲間たちが、愛情、友情、恐怖、嫉妬、欲望がうずまく複雑な感情に揺り動かされていく。
(公式をちょっと加工)


1992年の大ヒット映画『ボディガード』(ケビン・コスナー&ホイットニー・ヒューストン主演)の舞台化。
2012年11月、イギリス・ウエストエンドにてミュージカル版上演。
その後、世界各国で上演され、日本では2019年に英国キャストにより初の来日公演。

来日公演の↓大阪公演を観劇しました。
◆2019年10月『ボディガード』来日公演の日記
その後2022年1〜2月の再演も、私は高齢の両親の介護中だった為に観劇自粛したので
この度、やっと初観劇と相成りました。


ででで、


出たーー!!
青山航士さんーーーーーー!!!!(叫び)
初っぱなから「QUEEN OF THE NIGHT」でバッキバキに踊ってた!!
オペラグラスでロックオン(そんな機能は無い)!!ガン見!!
でもその後のダンスシーンには出てなくて、どうした?!と思っていたら
FBI捜査官のレイという役で出演。プロファイラーっぽいクールなキャラ。でもフランクを思いやる優しさもあり。カッコ良かった〜💕
でもホントはもっと踊る姿を見たい…などと思ったら2幕でもちゃんと踊る場面あった(曲名忘れ)。
『トッツィー』では振付補されてたけど出演は無かったので、今回観れて嬉しかったー!
やっぱ踊る青山さん、サイコーだよ!!


主役レイチェルは、新妻聖子ちゃんとMay J.ちゃんのWキャスト。
ミュージカルファンとしては迷わず新妻聖子ちゃんチョイス。
コンサート的な場面も多く、ここぞとばかりにドヤ感たっぷりな歌唱を堪能した。やはり黒人シンガーの歌唱とは全然違うけど、安心して聴ける安定の歌唱力に文句なし。
ただ、音響のせいか座席位置の聴こえ方のせいか、高音域がキンキン響いて非常に耳障りだったのが残念。


ボディガードのフランク・ファーマーは大谷亮平さん。 
この方、ドラマで何度も観てるけど、とてもカッコいいのに なんとなく地味な印象。そして、何度観ても、何を観ても、演技が上手いのかどうか?よくわからない。今回もその印象は変わらず。
でも彼の、とにかく誠実な雰囲気は嫌いではない。それにやはりビジュアル良くないと成立しない役なので(私見)、そういう意味ではハマっていると思う。

ところで、
映画ではケビン・コスナーとホイットニー・ヒューストンのW主演扱いだったような印象があるが
ミュージカルに関しては歌に重点置いてるだけあってレイチェル役が主役なのか?
もしや大谷亮平さんの微妙な地味さが原因だったりして……などと思ったり思わなかったり←
ま、”新妻聖子コンサート“だと思えば、出しゃばり過ぎない相手役として上出来か。
っつーか、長身のカッコいいボディガードにお姫様だっこされる、そのシチュエーションだけで十分満足。
(なんか失礼な感想だけど、大谷亮平さん好きです)


売れっ子レイチェルの裏方に徹するお姉さんニッキー役の茜ちゃん(AKANE LIV)、相変わらず綺麗で歌ウマ。
聖子ちゃんとのデュエットは耳福だった。
それにしても、売れっ子の気持ちを味わってみたくて一度だけ妹になりすましてファンレターの返事を書いたら相手がヤバい奴で、
挙句にそいつに刺されて死んじゃうという不運ハンパないニッキー。
うーん、音楽に関わりたいのであろう場面(ピアノを弾くレイチェルにアドバイスしようとしたら、レイチェルは悪気なく子供の話を始めてしまう)が切なかったし、せっかくそういう場面があるのだから
”売れっ子の気持ちを味わいたい“とかいうより、音楽へ関わりたい気持ちをきっかけにしても良かったんでは、と思ったり。


ストーカー役、大久保祥太郎くんの気持ち悪さが絶品w
特殊部隊か何かで短期間訓練しただけで警備万全なはずの楽屋でも家でも簡単に入れちゃう彼は凄い。
てか、あれだけストーカー警戒してるのにどうなってんだセキュリティ(突っ込まずにいられない)

ストーカー役のキャストは以前も歌ウマ揃いだったので、劇中に歌うシーン作ったのかと思ったら(来日公演ではストーカー役の歌は無かった)、やはり無くて。カーテンコールだけの歌唱なのだった。


内場勝則さんはコメディリリーフかと思ったら普通の演技。
無理矢理お笑いブッ込まれるのはイヤだから笑わせてくれなくても良いけど、ではなぜ内場さんをキャスティングしたんだろう??
どこかの場面で、ニッキーに「まるで吉本新喜劇ね」と言われて、無言の間合いで笑いをとってたのは さすがだった笑


カーテンコールは「素敵なサムバディ」でノリノリ。 聖子ちゃんの「みんな、立ってー!」で客席スタンディング。
入場時にフライヤーと共に配られた(てか袋の中に入ってた)“光るライトスティック”をフリフリ。
本当のコンサートみたいで楽しーーー!

子役の笹本旭くんが千秋楽ということで、可愛いご挨拶あり。
今回の『ボディガード』が初舞台だと?!
歌もダンスもお上手でした。


ナンダカンダ突っ込みながらではあったけど
ストーリーはわかりやすいし、聖子ちゃんちゃん歌ウマだし、大谷亮平さん素敵だし、踊る青山航士さん観れたし
ダンスはメチャメチャカッコいいし、とにかくホイットニー・ヒューストンの楽曲が懐かしいし、嬉しかったし、楽しいミュージカルだった。 

↓セットリスト↓


そして、今更だけど
2020年の公演中止と2022年の観劇自粛の雪辱を果たせたこと、感無量。
あの当時コロナ禍で行けなかった『モダン・ミリー』『VIOLET』なども再演されているが
初演で観たかったキャストが変わっちゃって、ちょっと、スン……となっている。
そんな中、『ボディガード』はキャスト殆ど変わらず再演してくれたことも嬉しかった。



この後『カムフロムアウェイ』も行ってきました。