珍しく来日公演が大阪に来てくれるというので行ってきた。
『ボディガード』来日公演@梅芸
(2019.10.13(日) 17:30~) A席2階5列
梅芸先行にてGET。舞台遠いけど前通路でとても観やすかった。
しかし2階のS席が3分の1ぐらいしか埋まってなかったのは、台風の影響か?それとも売れ残っていたのか…??
A席は ほぼ埋まってたんだけど。1階と3階はどうだったんだろう?
【スタッフ】
[原案・原作]ローレンス・カスダン(映画脚本)
[劇作・脚本]アレクサンダー・ディネラリス
[演出]テア・シャロック
【キャスト】
レイチェル・マロン ★アレクサンドラ・バーク
(Wキャスト) /ジェンリー・シャロー
フランク・ファーマー ブノワ・マレシャル
ニッキー・マロン(姉) ミシャ・リチャードソン
サイ・スペクター ゲーリー・ターナー
ビル・デヴァニー ピーター・ランディ
トニー・シベリ クレイグ・ベリー
ストーカー フィル・アトキンソン
レイ・コート サイモン・コットン
フレッチャー(息子) アーチー・スミス
【STORY】
人気絶頂の歌手レイチェル・マロンは謎のストーカーに付きまとわれ、彼女の身を案ずるスタッフによりボディガードのフランク・ファーマーが雇われた。
最初はフランクを疎ましく思うレイチェルだったが、任務遂行に身を挺する彼に次第に心を開き、フランクもまたレイチェルに惹かれていく。そしてレイチェルの姉ニッキーも密かにフランクを想っていた。
ストーカーの狂気は増していき、レイチェルをずっと支えてくれていたニッキーが殺された。
ますます危険な状況になる中、レイチェルはアカデミー賞授賞式への出席を決意する。
家族が、仲間たちが、愛情、友情、恐怖、嫉妬、欲望がうずまく複雑な感情に揺り動かされていく。
(公式をちょっと加工)
2012年にロンドンでミュージカル化されたというこの作品。
原作は1992年に全米公開された、ケビン・コスナーとホイットニー・ヒューストン主演の映画。日本公開は1993年。
ホイットニーと言えば、80年代のアルバム「そよ風の贈り物」「素敵なサムバディ」が懐かしいー
90年代は私自身があまり洋楽を聴かなくなったこともあってホイットニーにも興味なく、映画『ボディガード』も公開当時は観てない。
ただ、映画を観た友達が めちゃハマッて「すっごくいい曲がある!」と聴かせてくれたサントラ収録の「I'm Every Woman」←これが たまたま私が80年代に好きだったR&Bの女王チャカ・カーンのカバー。
それで興味を持ってサントラを聴いてみたら好みの曲ばかりで気付けばヘビロテ、流行りが過ぎても度々 聴くほど好きになった。
なので楽曲は未だに よく覚えてるけど、映画は結局レンタルで観て、記憶もおぼろげ…。
たしかお姉さんが暗殺依頼して、犯人は知り合いだったはず……と思ったけど、ミュージカル版は そのへん変えたのか? 私の記憶違いか? お姉さんは そこまで悪いことしてないし(出来心でストーカーにお返事書いちゃっただけ)、犯人も他人だった。
幕開き、っつーか、客電落ちて幕が開いてすらいない暗い状態で、いきなり大きな銃声が響く。
驚いたわー。客席どよめきましたよ。心臓に悪いって言ってるヒトいた(笑)
ストーカーからの手紙で "queen" と読んでいるところ、字幕は "王女" となっていたのだけど、訳を間違えた?…というより字幕の入力を間違えたのかな。
東京公演を経て、きっとどこかで気付いてはいるのだろうけど、すぐには直せないものなんですかね。
スタッフ役のセリフの字幕が大阪弁になっていたのは、ご当地ネタ? 東京でも大阪弁だったのかなー?
特にウケてはいなかったけどw、ま、ご愛嬌ってことで。
事件のきっかけがSNSに載せた写真、というのがイマドキだなぁと思った。
こういうの、若い人だったら当たり前過ぎて「おっ、イマドキの展開」なんて思うことすらないんだろうな(笑)
コンサートのような場面が何度かあり、そのパフォーマンスが凄かった。
客席に向かって放つド派手な照明、キンキラの衣装、本格的なダンサー、そしてパワフルな歌。
本当にコンサート会場にいるみたいだった。
ポスターにもなってる、フランクがレイチェルをお姫様抱っこする場面。
抱き上げたところで幕のようなスモークが立ち (てか、幕にスモークが写し出されていたのかも?)、逆光でシルエットが浮き上がる。
へぇ~こんな演出するの、と。
ラストは、お互いの道を歩むべく別れを選ぶ二人。
サスペンスっぽい話だけど、そう言えば大人の切ないロマンスなのだった。
ミュージカルと言っても、セリフをメロディに乗せる感じではなく、劇中のコンサートでの歌だったり レイチェルやニッキーのモノローグとしての歌だったりするので、楽曲として独立している。
映画のサントラ以外に「すべてをあなたに」「やさしくエモーション」「恋は手さぐり」「素敵なサムバディ」など80年代の曲もあって、ホイットニーのカタログミュージカルという感じだった。
ワタシ的には覚えのある曲ばかりで懐かしさ全開なのだけど、残念なことに曲名を思い出せず💧 思い出しても上記のようなダサダサな邦題だったりして💧💧
プログラムにはセットリスト載ってるのかな? 買えば良かった。
ストーリーがわかりやすく、それなりに面白くて、楽曲がそれぞれ独立して楽しめる。
なんだか『1789』みたいだな、と思ったりした。全然タイプ違うけど。
レイチェル役のアレクサンドラ・バークさんは、ウエストエンド公演のファーストキャストだそうで
他に『チェス』のスヴェトラーナ役、『シカゴ』のロキシー役、『天使にラブソングを』のデロリス役など。ソロアーティストとしても活躍されてるそう。
ホイットニーに比べると声が低めで、一幕ラストの「アイ・ハブ・ナッシング」のサビとか微妙に上がりきらない感じで ちょっとモヤモヤ…。ごくたまに かすれたように聴こえることもあったし、もしかしたら喉の調子 悪かった?
とは言え、黒人シンガー特有の深くて粘りのある歌声は やはり耳福。好きだな~。こういう機会でもないと聴けないので、来日公演ホントありがたい。『ドリームガールズ』も大阪 来てくれないかなー
ニッキー役のミシャ・リチャードソンさんは音程が的確で、高音域もスコーンと声が出る感じ。聴いてて気持ち良かった。
歌うのは 主にレイチェルとニッキーなので、この二人が歌ウマければ文句なし、です。
フランク役のブノワ・マレシャルさん、とにかくカッコいい。こんなイケメンが「命がけでワタシを守ってくれる」なんて、そりゃ恋に落ちるわ。
問題は歌だよな…と思ったら、フランク役は歌わないのね。てか、厳密には 一度だけ歌うんだけど、バーの "カラオケナイト" で歌ってみたがヘタだった、という設定(笑)
カテコはノリノリの「素敵なサムバディ」←しつこいようですが、ダサダサな邦題すみませんw
1階 客席はスタンディングで盛り上がってるようだったけど、2階は疎外感(涙)
↓来日公演のPV↓短いけど
PV使用曲は「Queen of the Night」「I Will Always Love You」「I Wanna Dance with Somebody(素敵なサムバディ)」。
そして気になる、来年上演予定の日本人キャスト版『ボディガード』。
ド派手なパフォーマンスで大スターな感じは宝塚のトップスターだった ちえちゃんにピッタリ!だし、どや感たっぷりに歌いまくるのは 新妻聖子ちゃんにピッタリ!と思う。
キャラ的には ちえちゃんの方が合いそうだなー
で、歌ヘタでOKなフランクは、初ミュージカルで歌レベル不明の大谷亮平さんでも大丈夫そう(笑)
とにかくカッコ良くないとダメだから、その点はピッタリだし。
来日公演ではストーカー役は劇中の歌が無くて カテコで歌っただけなんだけど
それだと日本人キャストの入野自由くんと佐賀龍彦さん、せっかく歌えるヒトなのにモッタイナイのでは…
日本版は演出が変わるらしいから、もしかして何か歌うのかな?
日本人キャスト版『ボディガード』、青山航士さんも出るから、1回は観る予定。
どんなんなるかな~~
宝塚月組『I AM FROM AUSTRIA』も行って来ました。
感想は後ほど。