ちょっと日にち経っちゃいましたが
マチネに続いて、ソワレ観劇の記録。

メインビジュアル↓
だいもん(望海風斗)の横顔がとても綺麗。
色っぽい雰囲気でステキ。

『ムーラン・ルージュ』@帝劇
(2023.7.1(土)18:00)2階I列(東宝先行)



【上演時間】2時間55分(70/休25/80)

【スタッフ】
バス・ラーマン監督 映画「ムーラン・ルージュ」より
演出:アレックス・ティンバース
脚本:ジョン・ローガン

【キャスト】

サティーン:★望海風斗/平原綾香
クリスチャン:井上芳雄/★甲斐翔真

ハロルド・ジドラー:橋本さとし/★松村雄基
トゥールーズ=ロートレック:上野哲也/★上川一哉
デューク(モンロス公爵):★伊礼彼方/K
サンティアゴ:中井智彦/★中河内雅貴
ニニ:加賀 楓/★藤森蓮華

ラ・ショコラ:菅谷真理恵/★鈴木瑛美子
アラビア:磯部杏莉/★MARIA-E
ベイビードール:大音智海/★シュート・チェン

アンサンブル:
ICHI、乾 直樹、加島 茜、加藤さや香、加藤翔多郎、酒井 航、
杉原由梨乃、仙名立宗、高橋伊久磨、田川景一、田口恵那、
富田亜希、平井琴望、三岳慎之助、宮河愛一郎

スウィング:
篠本りの、茶谷健太、堀田健斗、米島史子、
ロビンソン春輝、和田真依

【ストーリー】省略


さすがだいもん↑総スパンが似合う。

こんなとこに↓高藤さま?!(@らんまん)

Wキャストはどの役もマチネとは替わっていたので、ナニゲにWキャスト制覇。

マチネの日記↓



2階ロビーのフォトスポット↑

ソワレの座席は、またしてもB席。(遠征の場合、交通費も宿泊費も値上がりしてるので大変なんよ…)
マチネは上手だったけど、ソワレは真逆の下手だったのもありがたい。
この回は前通路だったこともあり、メチャメチャ観やすかった。


キャストについては
どちらかというとソワレが本命だったのですが


中でも1番観たかったのは
デューク(モンロス公爵)の伊礼彼方くん。
観る前からハマり過ぎなその姿を想像していたけど、実際観てみたら想像以上にハマッていて、伊礼くんに当て書きしたんですか?と尋ねたくなるほど。
高藤さん(@らんまん)どころじゃない傲慢さ。どや感、オレ様感、カネに物言わす感、だけど品の無いチンピラに成り下がらない絶妙なバランス(しかし若干の不動産系の社長感)。
完璧。「ハマる」以外の言葉を思い付かない。(語彙力)
そんな公爵が、カーテンコールでみんなと仲良く歌ってるのが楽しそうでメチャ可愛かった。
伊礼くんの公爵を観ることができて満足。ホント好き、大好き!(しかしこんな感想じゃ良さが伝わらないかw)


もうひとりのお目当てキャストは、サティーン、だいもん(望海風斗)
露出多めなセクシーな衣装だけど、扇情的ではないので大丈夫(何)。てか、よく似たドレス姿をわりと最近観たような(@『ドリームガールズ』)
とにかくガリガリに近い細さなので高級娼婦にしては色気が無いが、その花形ショースターっぷりはさすが元トップスター。
真ん中で歌い、踊り、ダンサーにリフトされる、そういう姿が様になるし、センターポジションが当然の如く似合うんだコレが。
お芝居も上手くて、コミカルな場面の間合いも切なさも良い。クリスチャンに対してちょっとアネゴな感じから、どんどん可愛く恋するオンナになっていく感じ。良い良い良い良い!
歌、「Firework」で歌い上げる時はちょっと声が出にくそうだったけど(そう言えば少し前にコロナ罹ったんだっけ?)、その他は相変わらず耳福。
キャラ的には特段ハマッてるワケではないと思うが、役を自分に引き寄せると言うか、何にでもなれる人だと思う。いやもうホント好きだわ。


クリスチャンは、甲斐翔真くん。いくつか出演作を観ていて、実力は知っているけど
キャスト発表時、25歳という若さで芳雄くんとWキャスト?しかも東宝がカネ注ぎ込んだ(言い方)帝劇での新作且つ大作で主役クラス?と少々驚いた。
でもその若さが、年上のショーガールに夢中になってしまうキャラクターにピッタリで、「坊や」と呼ばれて違和感の無いナチュラルな“坊や感”!
そしてこの子の“懐っこい大型犬”的な持ち味が最高にハマッている。ガタイの良さに反して可愛らしいお顔立ちなのも、何とも言えず好き。
歌も良いです。ややくぐもった声質だけど、ビブラートが自然で聴きやすい(ビブラートフェチ)
「Roxanne」、芳雄くんの胸がキリキリするような切なさに比べて、「うわああああーん」みたいな真っ直ぐな嘆きに母性本能をくすぐられた。

だいもんとの並びは、最初の頃は“アネゴと大型犬”みたいな感じなのだけど(そこがまた良い)
ガタイのいい翔真くんが細身なだいもんを抱き締める姿、、、思いがけず形勢逆転したような絶妙な色気があり、なんだかムダにドキドキしてしまったドキドキ


ジドラーは、松村雄基さん。くっきりしたお顔立ちにド派手なお衣装が似合ってて、スマートでカッコいい。
Wキャストの橋本さとしさんと比べるのはちょっと気の毒だけど、キャラ的にはやや薄味。ショータイムの幕開きにグイッと惹き付ける、絶対的なエンターテイナーっぷりが物足りない。
良い意味での厚かましさ、大芝居、もっと欲しいかも。
私、松村雄基さんは昔から(顔が)好きなので観れるの嬉しいのだけど、失礼ながら何故この方がジドラー役に選ばれたのか?という疑問は拭いきれない。他にいなかったのか…。くれぐれも、松村雄基さんは好きだし、観れるのは嬉しい。

チョイ余談だけど、ジドラーがサティーンに言う「お前は俺のものだ」的なセリフを聞いて
「不良少女とよばれて」の“笙子ぉオマエはオレのものだ”ってセリフを思い出して、キュ〜ンてなった(すみません古過ぎました)


上川一哉くんのロートレック、良かった。
両足の発育不全で小男であったというロートレックを、常に身体を傾けて杖をつきながら演じていた。
クリスチャンとサティーン、仲間たちを見守る温かみ。ちょっとトボケた可笑しみ。
役にハマッていると言うか、“正確に芯を捉えて演じる”、“伝えるべき事がわかっている”、という感じ。観ていて、すんごい安心感。
もちろん歌も良かったし、大作の4番目にクレジットされるキャストとして納得。
出来ることなら、全編通してロートレックという存在に刮目して観たい。そんなふうに思える上川ロートレックだった。好きだわ〜


サンティアゴは、ガウチくん(中河内雅貴)
アルゼンチン人のタンゴダンサーなワケですが、これまた当て書きですか?ってぐらいハマッていた。
カッコ良くてダンス上手いし、せっかくだから映画版のようなナルコレプシーの強烈キャラでも良かったのに…と思ったり。たぶんそんなムチャブリなキャラでも無理なく(て言うより、更に)ハマッたことでしょう。
ちょっとおっとりした上川ロートレックとの凸凹コンビ感、好き過ぎる。


ベイビードールは、シュート・チェンさん。
何作かお名前を見たことはあるけど、ガッツリ観たのは初めてかも?
Wキャストの大音くんとは全く違うキャラで、なんだかメッチャ可愛いかった。あのキュートさ、正しく“ベイビードール”な感じで良き。
連れて帰りたくなっちゃうねw




マチネの記録には書いてなかった、ニニ他は(あまりにもダラダラ長くなり過ぎたもので(汗))

ニニ(マチネ:加賀楓/ソワレ:藤森蓮華)、お二人共メチャ可愛いワケではないのだけど、逆にそこが良いと言うか。コケティッシュな魅力に溢れていた。

ショコラ(マチネ:菅谷真理恵/ソワレ:鈴木瑛美子)、アラビア(マチネ:磯部杏莉/ソワレ:MARIA-E)のパンチある歌、素晴らしい!
日本人の歌唱力、ホント上がってるよね!
特に『RENT』のモーリーン役でメッチャパワフルな歌を聴かせてくれた鈴木瑛美子ちゃん、もう一度観ることが(聴くことが)できて嬉しかった!

アンサンブルさんたちのダンスもハイレベルで、とにかく見応え有り。
ただ、舞台が遠かったので誰が誰だか殆ど見分けつかなかったけど(いぬパンさん(乾直樹)だけは何とか(汗))


数々の楽曲の歌詞は、重唱だと殆ど聞き取れなかったのけど(ちょっと端っこ寄りだったので壁の反響などもあり)
頑張って聞き取ろうとすると疲れるし、それに気を取られて物語に浸れなくなるのもイヤなので、ナチュラルに耳に入ってくるところだけ把握した。
これ、どこかで歌詞を確認できるのかなぁ?ちゃんと知りたいなぁ〜
せっかく著名なアーティストに気合い入れて書いてもらった歌詞なのだから、CDぐらいは発売するんだろうね??(なんとなく太字にしてみる)


あと、キャスティングそのものについて
以下↓ちょっと【辛口あり】なので、イヤだったら読まないでね。

ゾウさんで間隔を空けます。

待望の新作であり大作、しかもブロードウェイのレプリカ公演、そしてファンからブーイング起きるぐらいの料金設定という
かなりチカラ入っている(と思われる)作品にしては、若干微妙にも感じられるWキャストだったかと。
それぞれの好みとか以前に、Wキャストで、明らかに実力差。(このキャストがお好きな方には申し訳ないのですが)

サティーン、クリスチャンは、それぞれ好みはあれど良いと思います。
ま、ぶっちゃけクリスチャンは年齢的なことが若干気にならないこともないけど、でもこのWキャストは芳雄くんあっての翔真くん。
もしWキャスト二人とも若い子だったら、なんだか作品自体がフワフワした印象になりかねない。
「井上芳雄」という名前があるのと無いのでは、作品自体の印象が変わる気がする。ホント、芳雄くんの存在は大きい。
ちなみに、わたくし特に芳雄ファンではありません。

ジドラーとロートレックは、Wキャストで違う持ち味という解釈にしても、片方に明らかな物足りなさを感じた気持ちは拭えない。
この作品でなければ、このWキャストでなければ
このクレジット順でなければ、、、とタラレバをすれば十分満足な役者さんなのですが。


こうなったら、好きなキャストばかりが出演する回を追加したい!と思って検索してみたら



どっちも予定があって行けないわガーンガーンガーン
このキャストで観ることができたら、ワタシ的には満足度120%なんだけどな〜

ま、これからまだまだ観たい作品メジロ押しなので(『ベートーヴェン』とか『LUPIN』とか『アナスタシア』とか『赤と黒』とか)
欲望のまま突っ走るのは(特に遠征費かかる場合は)控えておこう。



『ムーラン・ルージュ』
またひとつ好きな作品が増えました。