近年で麻雀プロの対局は、映像で気軽に観ることができる時代となってきました。
一昔前だとタイトル戦などの決勝戦は映像対局などではなく、雀荘が会場となり牌譜が記され記録として残っていて
当時は、今みたいにネット環境があまり盛んではなかったので気になった対局などは、牌譜を有料で買うか、雑誌などに載った牌譜を見るという方法しかなかった。
ですが、牌譜などで対局をおってみると映像などでは感じることができない激しい熱戦や、数々のドラマがそこで生まれていた。
みなさんは、思い出に残る牌譜などありましたか?
私がプロになる前の研修で牌譜をとる練習なども行っていましたが、今はできるかどうかすごく不安でしかありません。
「麻雀を観る大切さ」
試合は、生き物だよ。
どの競技でもこの言葉を耳にする。
この言葉の意味が全然わからなかったし、ただ麻雀をする方が楽しくて、観るということなんて全くしていなかった。観て勉強したりするのではなく、実戦あるのみでひたすら麻雀をする日々を繰り返した。
プロになり、まずはじめに驚かされたことがあった。
それが、周りの先輩達が自分達の試合が終わったらすぐに他の卓の観戦をはじめていたということ。
今の時代、このご時世だと、希なことですが、
当時はこれが当たり前のように行われていて驚かされたことを思い出します。
対局終了後は、ただでさえ疲れているのに
どうしてこんなことをするのだろうと思っていました。
あるとき、私の対局が終わり、見よう見まねで初めて観戦をさせていただいたときがありました。
全ての対局が終わったあとに別な場所で感想戦がはじまり、「あの時あぁすればよかったかなー?」とかみんなで話し始め振り返り、討論がはじまりまして、私のところにも話を振っていただけのですが、、、、
いざ会話に参加してみると恥ずかしながら全くなんも覚えていないんです。
冗談で「なに観てたの?(笑)」などと突っ込まれたりしたのですが、たしかに言われてみれば
「配牌いいなぁー」
「あ、和了った」
「あ、ロンされた、ツモられた」
「すごーい」
などなど
今考えるとなんともお恥ずかしい限りの薄っぺらさでした。
その時でしたね、麻雀を観るときはこうやって観戦した方が勉強になるよって教えられたのは。
ただ映像として観るのではなくて、実際に自分が打っていたらどういう選択をするかということを考えながら観たり、その方の打牌の意図や、思考をくみ取る。相手の手牌構成や、河、鳴き、リーチなども予想したりしてみる。
点として観るのではなく、線で繋いで対局を観てみる。
こういう風に説明されたけど、実際にやってみると
いきなり全部を覚えることはなかなかできなかったのが正直なところです。
ですが、観る回数を増やしていくと、1つずつ気になった局をピックアップして絞ってみると自然と覚えやすくなってましたね。
あと忘れないうちにすぐ別の場所に行ってメモをとったりしていました。
こんなことを意識して繰り返して見始めると自然と何局も覚えられるようになってきて話しにも積極的に参加できていた気がします。
観る回数を増やしていくと、個人的に気になっている人がどうやって普段打っているかが気になり出して、その人が対局がある度に早く終われば観ていましたね。
個人的におすすめなのが、よく成績を残している人の後ろで観てみることです。
なんでこの人いっつも勝ってるんだろ?って気になったりしないですか?
私は、結構気になっちゃうタイプなので
後ろで観させてもらってその人と自分は、何が違うのか、その人は何が長けているのかっていうのを観てみるとまた新たな発見などができてとっても勉強になったり、気づかされたりするんですよ。
実戦することは、とても大事なことですが
麻雀を観ることも重要です。
映像として観るのではなく
自分も考えながら観てみるとまた新たな発見ができるはずです。
次回のシリーズ③は、今回の話しと合わせたテーマにしたいと思います!