高齢化の波が我が国を覆いつつあります。
地方の農林漁村では、二人に一人が65歳以上のいわゆる限界集落の地域が多数出現しています。
また、65歳以上の割合が二割程度の自治体の中にも、ほぼ限界集落になった団地等の地区が存在します。
本日は、そのような都市や地方を含めた限界集落にもかかわらず、過疎を推進する人々について述べたいと思います。
なお、限界集落の根本的対策を天下国家のレベルで語ることは横に置き、市井の一般人の話を取り上げます。
◆地域活動という魔物
半世紀ほど前、我が国の高齢化率が低かった頃は、町内会の活動の全盛期でした。
運動会や盆踊りの他、自家用車保有率が低かった時代には海水浴の臨時列車や貸切バスを利用した海水浴ツアーまで実施しておりました。
そのほか、交通安全や防犯等の活動もあり多大な労力を継ぎ込んでおりました。
さて、流通大手の大型店が展開する以前は、各種小売店の全盛期でもありました。
そして小売店の経営者の他、各種事業の経営者が町内会の役員を引き受けておりました。
町内会は彼らの存在があって回ったといっても過言ではありません。
現在、特に地方都市では役員を引き受ける経営者が激減しております。
そもそも、町内会に加入しない人も少なくありません。
町内会事態が絶滅危惧種のようなものです。
しかしながら、かような事態にもかかわらず熱心に町内会に励む人士もいるのです。
◆その熱意が転出者を生む
先の世紀末から近年、私が現役だった頃、定年後は都会のマンション暮らしをして、地域とは無縁に趣味の仲間だけと付き合うという同僚が少なくありませんでした。
近年、後輩たちは都会志向が益々加速したように見受けられます。
実際のところ、高齢化が進む地域での町内会等の活動が円滑に進むわけがないのです。
昔と同じ活動は論外として、現在の活動自体、持続は困難といえます。
にもかかわらず、熱心に旗を振れば逃げ出すほうが道理というものです。
熱意ある彼らには、三人に一人が65歳以上という状況に合わせた対応を切に願いたいものです。
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■過疎を推進する人々 2015-11-04
https://ameblo.jp/ukhg2810/entry-12091793144.html
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