- 伊坂 幸太郎 死神の精度
「俺が仕事をするといつも降るんだ」 クールでちょっとズレてる死神が出会った6つの物語。
音楽を愛する死神の前で繰り広げられる人間模様。
『オール読物』等掲載を単行本化。
・・・・これは・・・・・ちょおおおおおおおっと、
・・・かなりいいです!!!!
基本的に何でもスキスキ言ってしまう自分ですが、久しぶりに心にズキューんと
きました。しばらく余韻にひたっていましたし。
すごくいいです・・・!!!
死ぬ運命にある人間に、死神が一週間人間の格好で接近するんですよ。
そんで、ホントに死ぬに値する人間なのかを見極めて、死神が上にそう報告すれば
一週間後に死ぬし、死ぬに値しないとすれば死なないんです。
こんな大筋で、死神「千葉」が6人の一週間に密着して、その様子が
一話ずつ短編としてつづられてくお話なのです。
死ぬ対象になるのは組のヤクザだったり、人生に希望のないOLだったり、
殺人未遂で追われている青年だったり、年老いた老婆だったりいろいろなのですが
どのお話をとっても、すごくいい!です。なんか、千葉は死神なんだけど、
千葉と出会うことによって、どの人も生きている中での運命や気持ちが変わっているのです。
でも一週間後には死んじゃう・・・それは千葉しか知らない・・・っていう。切ない。
おもしろいです。
この死神・千葉さんがもーーなかなかのクセモノで。
死神だから人間みたいな同情とかそういう気持ちは一切持っていないし
人間界にあるものの中では音楽しか愛していないし、
かなり人間に対して冷たいしぶっきらぼうなんだけど、
だけど、なんか人間みたいで、優しいんです。。
わかりにくくてすいません。
で、伊坂さんが本当にうまいのは、
伏線貼りまくりーの、
最後で解きまくりーの、
かたせりーの、
トツギーノ!!!
なのですよ。
最後おばあさんの話で鳥肌でたもん。
美容師の彼女は絶対幸せになってほしい、あの彼女と彼の間柄は
とにかく幸せな気持ちが流れていて、あんな終わりはイヤ、
絶対彼女は幸せになってくれないと・・・と思っていたので、
こんな伏線の張り方には目からウロコが出る思いでした。
こんだけきづかなかったって言うのもどうなの。すごいよ伊坂さん!!
読んだ人にしかわからない気持ちがぐわぁーっとこみ上げること
間違いなしです。これは、心にきます。
超超超おすすめです。ぜひ。
