- 島本 理生
- 生まれる森
大好きだった「サイトウさん」との日々を回想する「わたし」。別れた今でもわたしの心を捉え続けるそれは、堕ちていくとわかっていながら深みにはまっていく森のような恋だった。そんな中、高校の同級生キクちゃんとその兄、雪生に出会い、次第に癒されていく・・・
・・・あぁ内容説明がへたくそだなぁ。
要点をまとめるって難しいね。
- さて、島本理生さんは、年末に「一千一秒の日々」を読んで一気にはまりまして、
- さっそく他の作品も!と思って読んだのがこちらの「生まれる森」です。
- 最初の回想で高校生のわたしが両親に告げる事実は
- なんと「子供ができた」、しかも「相手が誰だかわからない」 ・・・
- 父親は逆上しわたしの髪をむちゃくちゃに切ってしまう。しかし重い話かと思いきや、
- 常に淡々としたペースで物語は進みます。
- 淡々というコトバはこの人のためにあるんじゃないかと思うくらいです。
感想といたしましては、
・・・よかった~!!ホント良かった。
なんか、島本作品は割と字大きめなんですよ。で、分量も少なくとっつきやすくてすぐ読めちゃう感じなんです。けど、読み終えた後にはたくさんの人物の感情や人生や風景が見えてきていて、すごい!と思いながらじっくりとまた読み返したくなるんです。不思議。
ていうかなんかもう、島本作品相当好きみたいで、
まともに感想がかけない(苦笑)
なので、某密林レビューでの話題でも。
「主人公があまりにも怠惰について関心がない、というのは不自然」
・・・うーん、私は絶対あれはサイトウさんの子供であると思うのです。
だから敢えて怠惰についての記述をなくすことによって、わたしが「サイトウさんの子供をおろしてしまった」という罪意識を失くそうとしている・・・。みたいな。
「最後まで自分を抱こうとしなかった」とキクちゃんに言っているのも文中で「サイトウさんではない」とあるのも、
サイトウを守るため+サイトウの子供をおろしてしまった自分を許すために自分に課した呪文のようなもの・・・とか。サイトウと別れる直前体調が悪くなってましたし。
でもそしたら「わたし」は何が何でも子供を産みそうな気がするんですよね。それとも、
それすら「サイトウさん」を守るために子供をおろすほうを選んだとか?うーんどっちにしろサイトウずるいぞ!ちゃんと責任とりなさい!
ホントに父親がゆきずりの人だったなら、サイトウごめんなさい(苦笑)
あとはもう雪生お兄さんステキですよね。さりげなく背中をさするのも、
「幸せにしたいと思うことは、おそらく相手にとっても救いになる。けれども、
幸せにできるはずだと確信するのは、僕は傲慢だと思う」
なんてさりげなく言っちゃうのも、
思わず押し倒してしまってそのあと戸惑ってしまうのも、雪生お兄さんの包容力があってこそです。
なんかもう島本さんは女子が喜ぶ男子像をわかってるよねぇ(苦笑)
島本さん自身もこういう人好きなんでしょうか。年上・めがね・スーツ!みたいな。
- 島本作品は淡々とした文章なのに、一つ一つのコトバが綺麗で 何か心にすーっと入ってくるものがあります。 あぁ島本さんって人は、 心が柔らかくてピュアな人なんだなぁと 文体から全く知らない人柄までも好きになってしまったり。
あぁ、もう相当好きみたい(笑)(〃∇〃)
早く次読もうっと。