人の命の儚さよ・・・
生まれてきた以上死は避けて通れぬ
無常な出来事なり・・・
相棒が新聞記事の訃報欄を眺めていて・・
一緒に入社した
同期の桜が亡くなったと言う・・
彼は真面目で愛妻家・・・
奥さんはいつもご主人の自慢話ばかりを
なさっていた・・・
人当たりが良くて頭の低い笑顔良し・・・
誰からも気さくな人として好かれていた・・・
第一線を退いてからは
保険会社に勤務されて・・・
相棒や私の病気やケガで入院した時の
終身保険も彼のすすめで加入してる・・・
奥さんは専業主婦で常に彼に頼り・・・
彼に守られてお幸せな生涯を送れる
はずだった・・・
相棒は「あんなに元気だったのに、あいつは
癌にでも成ったのだろうか・・・?」
とぽつりと言った・・・
あんたは2回も癌の手術をしていながら
巷ではもうダメダという噂も
飛び交っていたのに・・・
しつこく生き延びてる・・・
あの方は真面目だから
例えどんな病気であっても
先生の指示通りに従って
治療なさっていたと思います・・・
人の寿命だけは計り知ることが出来ない・・・
あんなに仲良し夫婦だったのに・・・
無常にも引き裂かれ・・・
残された奥さんのお気持ちを
お察しいたしますと胸が痛みます・・・
同期の桜さんのご冥福を相棒共々
心からお祈り申し上げます・・・