婿殿のご両親は
娘家族のお隣に住んでおられるので・・・
盆暮れに特にお膳を並べて
息子家族を全員自宅へ呼び寄せ
ご馳走することはないが・・
折に触れしょっちゅう声を掛けて
好きな食事に連れて行って下さるそう・・・
先日も娘家族に
「今日はみんなで 食べに行かない・・？」
とお誘い下さったそう・・・
丁度その日は娘以外の家族が全員出掛けていて
留守だったそうで・・・
娘が・・「申し訳ありませんが
今日は都合が悪いので・・・」
と食事のお誘いをお断りしたそう・・・
するとお義母さんが・・・
「みんなで食べに行きたかったのに
残念です・・・
じゃぁここに、ほんの気持ばかり
入っていますから・・・
あとで美味しい物でも買って
みんなで食べてね・・！」
と言ってＦ銀行の封筒に入ったものを
娘に渡し・・・
お隣の義父母宅へ帰って行かれたそう・・・
娘は預かった封筒の中身を確認することなく
テーブルの上に置きっ放しにしてあったのを・・・
夜 寝る前に気づき・・・
「いくら入ってるのかしら・・・？」と
手渡されて置きっ放しになっていたＦ銀行の
封筒の中身を開けて そっと確認したら・・・
まさか・・いやさか・・乃木坂・・
あり得ない事実と直面・・・
封筒の中身は空っぽでした・・・
娘はどうしたものかと悩んだあげく・・・
娘宅で一番人生を達観してる（と娘が思ってる）
孫娘次女に事実を話し・・・
「ドウしたら良いと思う・・？」と
相談したそう・・・
孫娘次女の回答はこうでした・・・
「ママ・・お隣のおばあちゃんは
いつも私達家族にはよくしてくれてるし・・
今までから十分お金は貰ってる・・・
今回お金を入れ忘れたのも
決してわざとじゃ無いと思う・・・
ありがとうと受け取ったのなら
その気持だけで十分よ・・・
お金が入ってなかったなんて
言ったらダメダよ！」
と教えてくれたと言います・・・
娘がその通りにしておりますと・・・
次の日に・・・
お隣のお義母さんが慌てて
朝早く尋ねてこられ・・・
「Ｙちゃん（娘）私そそっかしくて
本当にごめんなさい・・・
自宅にＦ銀行の封筒に入れたままになってる
現金が見つかり・・・
Ｙちゃんに渡したのは空封筒だと気が付いた！
ボケ婆さんのすることはこんなものよ・・・
大変な迷惑を掛けて許してね！」
とお詫びに来られたそう・・・
「Ｋ（孫娘次女）の言うとおりにして
いらぬことを言いに行かなくて
本当に良かった・・・
」
と娘が言っております・・・
生前の母がよく言っておりました・・・
「言い足りない言葉は後から足せば良いけど
言いすぎた言葉は取り返しが付かないから
くれぐれも自重するように・・・」と・・
孫娘の言葉に亡き母の教訓を
思い出しました・・・