独身で老いゆけば

それなりに・・・

いらぬ心配事も出てくる・・・

 

 

父親と暮らしていたときには・・・

自分の給料は全て貯金に回して

 

 

父親の蓄えと、年金でまかない

生活の苦労をしたことが無かった子が・・

 

 

父親の死後約30年あまりが経ち・・

そろそろ親の蓄えも底を突いてくると・・

 

 

今度は自分の蓄えで生活費を

賄っていかねばならない・・・

 

 

親の残した家屋敷はとてつもないほど

広く立派な作りで・・

 

 

固定尾資産税や家の管理費などがついて回り

彼女の年金収入ではとても追いつかず・・

 

 

現役を退いてからも元の勤務先から

お声が掛かり働き続けてはいるものの・・

 

 

この先何時まで・・・

健康で働き続けられるのか・・・?

 

 

 

親の残した金が底を突くと

家の管理費として・・・

 

 

二人の姉から月10万円前後の仕送りを

受けるようになった・・・

 

 

姉達はすでに70歳を超え

老い先短い身となっている・・・

 

 

自分は今まで住み慣れた実家を

手放したくない・・・

 

 

かといって・・二人の姉からの

援助がなくなったら・・・

 

 

自分一人でどう生活をしていけば

良いのだろうか・・・?

 

 

日々考えていたら

その子はとうとう

欝になってしまった・・・

 

 

人はそれぞれ回りからは分からない

悩みを抱えて生きている・・

 

 

人に言えない大きな悩みは

自分の正常な心まで傷つけ

悩み事を拡大させてしまう・・・

 

 

そのうちいつかは家屋敷を

手放すことになるのだろうか・・・?

 

 

 

形有るものはいつかは消えて行く・・・

人も又同じ・・・

 

 

懐かしい人はみんな

逝ってしまったんだから・・・

 

 

見栄とか体裁やプライドにこだわらず・・・

本人の生きやすい方法を

選択して欲しい・・・