病気の種類にもよりますが
お年寄りの認知症は・・・
櫛の歯が欠けるように部分的に
忘れたり思い出したり::
今日はさっぱり記憶力はダメで
おかしな事ばかりやっていても・・・
次の日には普段と変わりなく
人と話し受け答えも特に
トンチンカンなこともない・・
それが人によって
脳の損傷してる部分が違うと・・
性格も一変して凶暴性に成り
人格が変わったような
乱暴な言葉を発する人もいます・・・
世話をやってくれている娘に向かって
突然「くそ婆ぁ~!」と叫んでみたり・・・
世話をしてくれている息子に向かって
「クソ爺ぃ~!」と罵詈雑言を浴びせたり・・
そんなときに家族が認知症の母親に対して
「クソ婆ぁとは誰のこと・・・・
実家のおばあちゃんのこと・・?」
と問いただすと
「お前だ~!」と娘の顔を指さしたり・・・
「クソ爺い~とはお母さんの実家の
おじいちゃんのことか?」
と息子が尋ねると「お前だ~!」と
息子の顔を指さしたりします・・・
と言う事は・・頭がだんだん壊れていく中で・・
娘や息子のことが分からなくなっても・・
生まれ育った実家や・・・
自分の父親や母親の事は・・・
ずっと大事な記憶として壊れず
そのまま後生大事に頭の中に
保たれているのでしょうね・・・
ウチの実家の亡き父は亡くなる寸前に
「お婆~!」と呼びました・・・
母のことは年老いてもずっと
名前で呼んでいましたから・・・
きっと亡き祖母が枕元へ
父を迎えに来ていて・・・
祖母のことを呼んだのでしょうねぇ・・
父の上二人の兄が亡くなり三男坊の父が
家の跡取りをやっていて
祖母がとても可愛がっていましたから・・・
いくらボケても子どもは永遠に
親の存在を忘れず・・・
大事に思っているのでしょう・・
それに比べ・・・親は子どもを先に忘れる・・・
亡き義母も実家の母親の事はずっと忘れず
「おっかさん!」と呼び続けていたのに・・・
同居していた
相棒のことが分からなくなっていた・・・
私もキッとボケたら
世話をしてくれてる娘や息子に向かって
「クソ婆ぁ!」とか「クソ爺ぃ!」とか言いそう・・!
それは本心で私が言ってるんじゃない・・・!
病気が言わせた言葉だと・・・
今からしっかり
言い訳をしておきましょう・・・!