年子の妹が言った・・
「うちのおばあちゃんは誰にでも
優しかったけど・・・
中でも羽ちゃんを
特別可愛がっていたように思える・・・
お菓子を平等に分けて貰っても
私達がなくなっても
羽ちゃんはまだ食べていたから・・・
キッと羽ちゃんの分は
他の子より多めに分け与えて
いたんだと思う・・・?」
と・・
昔から物を分けるとき平等に8等分すると
(祖母と父母と5人姉弟妹)
目ざとく一番大きいのを選んだ年子の妹・・
特に意識したことはなかったけど・・・
年子の妹が体が弱くて入院してたから
生まれてから小学校へ入るまで
私を育ててくれたのが祖母だった・・・
でもね・・年子の妹よ・・
私の後にあんたがすぐ生まれ
病弱だったから・・・
5人姉弟の中で私だけが・・・
母親の母乳知らずの
栄養失調で育ったのよ・・・
あめ玉の一個多いとか少ないとかは
帳消しにしてや~!
今じゃ元を取り過ぎての座敷豚・・・
今思うのは愛情は一人でも競争相手が
少ない方が満足感が増すと言うこと・・・?
母方の実家の祖父母は・・・
伯父、叔母達の孫が総勢16人居たから
母の実家へ行って大事にしてくれても
祖父母の愛情はみんな平等に16分の1・・・
なんか虚しくて寂しくて・・・
愛情は深ければ深いほどいい・・・
これじゃ一夫多妻制の国へは
貰われてもお嫁に行けないわ・・・
誰も貰ってくれないけど・・
そう思うと一緒に暮らしていた父方の祖母は
孫は内孫の5人だけを
特に可愛がってくれていました・・・
その「特にの中の特に」に
私が入って居たなんて年子の妹に教えられて
最高に幸せです・・・
この世の中で好きな人は数あれど・・・
それは現実離れした妄想の中だけのこと・・・
姉が亡くなる寸前に・・苦しさの余り・・・
「お父ちゃんとお母ちゃんの所へ早く逝きたい・・」
と漏らしたそうですが・・・
私なら・・・そのときが来れば
父や母を飛び越して・・
「おばあちゃんの所へ早く逝きたい」と言うかも・・・
だって私を母乳の代わりに
ご飯のオネバで・・・
大きくしてくれた命の恩人ですから・・・・