夕食の時、相棒が私に向かって
おかしな事を言いました・・・
「おめぇ～の話してることは
全然意味がワカラン・・・？」
負けずに私も
「私もあんたの質問してることの
意味が全然ワカランわ・・！
一体私の話の
どういうところが
意味がワカランの・・・
私・・・今日あんたと会話するのは
初めてなんですけど・・・？」
と聞き直しますと・・・
「さっきおめぇ～お隣の奥さんと
玄関で話してただろう・・・
目が悪くなって1週間入院して手術して
さらに1ヶ月後再び入院して
もう片方の目を手術をしたと
言ってたけど・・
うらそんな話は初耳や・・
おめぇ～ボケて
夢でも見たんでねぇ～か」
「あんた何・・・
耳が遠くてテレビの音声を
60ぐらいの大音量で聞く人が・・・
私とお隣の奥さんの
遠くで話してる内容が
あんたにまともに聞こえる
はずがないわ・・・
あんたはそのとき、どこに居たのよ・・・？」
「台所のテーブルに座って
新聞を読んでいた・・」と相棒は申します・・・
・・・・あんたの趣味は盗み聞きかいな～・・・
「それじゃぁ国会答弁じゃなかった・・・
あんたの質問に対する・・・
事実を答弁いたしま～す
意味の分からなかった部分は・・・
たぶんそこの箇所が
聞き取れなかったんだと思いますけど・・・
お隣の奥さんが白内障の手術を
されるそうで・・・
心配だと言われるから・・・
うちのお義母さんも
丁度私達の年齢ぐらいの時に・・・
橋向かいのＳ眼科で
片目で1週間ずつ入院して
白内障の手術をされて・・・
私も一緒に泊まり込みで
1週間病院で・・・
付き添ったことを話したの・・
あんたは単身赴任で
県外へ行ってたから・・・
気付かなかったと思うけど・・・
その後お義母さんは
外へ出るときには・・・・
光ってまぶしくて物が見えにくいため・・・
遮光用の色つきの眼鏡を
掛けるようになって・・・
寝るとき以外はテレビを見るときも
眼鏡を外さなかったわ・・
あんたの会社で掛けていた
お義母さんの為の
保険金の請求をしたから・・・
それぐらいはあんたも・・・
頭の片隅に残ってるんじゃない・・」
と申しますと・・・相棒はさすがに
思い出したのか・・・
バツが悪くなって・・・
それ以上は何も申しませんでした・・・
相棒よ・・・！
話ちゅうもんは断片を集めて論じても
無意味なだけよ・・・
長文読解の国語の理解力と同じだわ・・・
全部読まないことには内容が把握できない
のと同じ・・・
もう少しで相棒に・・・
ボケた婆さんが夢の話をまともに信じて
吹聴してると・・
思われるところでしたわ・・
そもそも疑惑の始まりは相棒にあり・・・
人の話を盗み聞きスンナ～！