年子の妹が言う・・・

「一昔前は、公務員が定年退職すると
競って立派な御殿を建てて住むことが
長年の夢だったけど・・・


今そうして建てられた家が、家主不在で
あちこちに残って荒れ果てている・・・


屋根瓦が割れて雨漏りしたり・・
使わないエアコンは壊れるし・・


風を通さないから家の中は湿気だらけで
床や畳もブカブカで、駄目になってる・・・・


家は建てても長年手入れもせず

放りっぱなしでは・・・
住居としては役に立たない・・・」

と言いますので・・・・



「たとえばどこの誰の家・・・?」

と私が質問しますと・・・


私達が、昔学校でお世話になってた

先生方の家も含めて・・・
知ってる方が4.5名いらっしゃいました・・・


「あの方達は退職と同時に
立派な家を新築されたけど・・・


家を建てたと思ったら・・その後しばらくで
みんな順に亡くなってしまわれて・・・


子どもさん達は結婚して故郷を出ているし
いくら立派な家でも
誰もこんな山奥へは帰ってこないわ・・・


奥さんが一人で住んでおられたけど
高齢になって動けなくなると・・・

 

 

同居の家族がいない人は
みんな施設に入っておられる・・・


老後に住む家のために

退職金を全部投げ出して
使ってしまうのは・・・

 


なんだかとても

寂しい気がするねぇ・・・


立派な家も経年劣化すれば

莫大な修繕費用が掛かってくるし・・・

 

 

オマケに自分が動けなくなると

施設の入居費用がさらにかさんでくる・・・



早くなくなる片割れもいれば・・
残った片割れはこれでもかと言うほど
長生きしてる人もいるし・・・・


動けなくなって・・・

施設で長生きした場合の

老後資金も用意しておかないと

大変だしねぇ・・・

 


そう思うと老後は立派な家を建てるより
ほどほどに住める家が
あればよいと思えるし・・・


 

家よりもこれからは

長生きの時代に入っているから・・・

 


身体が不自由になった場合に

お世話になる施設の・・・

 


老後資金を十分蓄えていた方が

誰にも金銭面での迷惑を

掛けなくて済むから

 

 

安心できるしねぇ・・・


という年子の妹の考えに納得し

ふと将来の自分を重ねてみました・・・

 

 


家は・・・家族が揃って元気な時には

幸せを作り出し・・・

 

 

体が不自由になって

住む人が居なくなると・・・

負の財産になったりもします・・・

 


明日の運命は・・・
誰にも分かりません・・・