自分の奥さんとでも気が合わなくて
しょっちゅう口げんかが絶えなかった
ご近所のご夫婦が・・・


年老いた(80歳過ぎ)奥さんのお母さんを
自宅へ引き取り、約10年間ほど一緒に暮して
最後を看取られました・・・・


ご主人は、良く出来た健気な人だ・・
と・・誰もがそんな風に感じていましたが・・・



物事には見た目と実際の内情とは
別のものがありました・・・


もう奥さんのお母さんも
ご主人も亡くなってしまった今・・・


奥さんが過去を振り返り
実母との同居の話と、ご主人の当時の反応を
語ってくださいました・・・


自分の老いた母親を、奥さんの3弟妹のうち
誰が引き取って看るかと言う話が出たときに・・・


妹さんはご主人が亡くなり体の不自由な
息子さんとの二人暮らしで・・・
とても母親の世話までは出来ないと言う事で却下・・



弟さんは転勤族で同じ場所に永住は出来ない
渡り鳥だと言う事で・・・・却下・・



残るは商売が忙しいという
理由だけでは断り切れないのが
長女であるご近所の奥さんでした・・・


お店は同じ敷地内にあっても
自宅とは切り離してありますので・・


一緒に暮すことになった、奥さんのお母さんの
部屋やトイレや洗面所などは
お母さんの持参金で?増築し・・・


お母さんは自分の生活費や食費などは
たっぷり出されたそうで・・・


毎月お母さんから出して貰うお金は
そのまま貯金に回せて・・
ご主人はホクホク顔だったと言います・・・



お母さんはご主人が公務員であったのと
ご自分も長く働いておられて・・・・
受け取る年金額はかなり多かったとか・・・


その年金の管理を実の娘の
奥さんがしておられたので・・・


ただ働きでなかったお母さんのお世話は
チットモ苦にならなかったと言います・・・


それもそのはず・・最後まで歩けて
毎朝奥さんと手を繋いで近所の散歩をし・・


トイレは自分で通い・・

自分の身の回りのことはほとんど

お母さんが最後まで出来て・・・

 

 

奥さんがなさったのは

食事の用意だけ・・・

 


最後は風邪を引いて肺炎になり・・
病院であっという間に亡くなられた
お母さん・・・


こんなことでも、よく分かりましたが・・
年老いても足腰丈夫で、施設に入らず・・・



子ども夫婦と同居となった場合には


受け取る年金は最期を看取ってくれる
子ども夫婦に差し出した方が・・・
円満同居出来るのじゃないかと・・・


ふと思いました・・・?


「地獄の沙汰も金次第」と言いますが
ましてこの世では・・・?

 

 

 

ご近所の奥さんのお話を聞いて

決して他人事ではない

迫り来る老後のあり方を・・・

 

考えさせられました・・・