せこい性分につくづく
嫌気がさしてきますが・・・


一回病院通いにタクシーを利用しますと
往復約4000円也・・


これは相棒の病院もわたしの病院も
ほぼ同じ距離ですので変わりません・・・


相棒は雪道を自分で運転するより
タクシ-を呼んだ方が安全で確かである・・


と・・・言うことは間違っていませんが・・・
自分が運転すればその10分の1ぐらいの
ガソリン代で済むと思うと


バスやタクシーも通らぬ大雪以外は
運転してしまいます・・・



今更節約するつもりはないのですが
たとえ1万円でも孫達が来ると


自分で欲しいものを買いなさいと
惜しまずに諭吉さんを出してあげられるし・・


この頃は自分でネット注文して
爺婆は買物に付き添わなくても良いと
どの孫も申しますので・・・


せめてタクシー代だけでも
孫貯金しておきましょうとチマチマ・・と
貯めています・・・


先日相棒とK病院の内科へ行ったとき
心臓をえぐられるような場面に
遭遇しました・・・


60代前後のお嫁さんが80代後半の
舅さん夫婦二人を連れて来院されましたが・・


待合室で二人まとめて座らせ
大声で文句を言っていました・・


そのダミ声の大きさは

893の喧嘩かと思ったぐらいで
周りの人達もビックリして・・・


お嫁さんが繰り広げる人生劇場に
見入っていました・・・


「わたしはなにも

あなた方の世話をするために結婚した訳じゃないのに


自分が産んだ子どもがいながら
誰一人親の介護はせず
わたしばかりに押しつける!



我が親の世話をしたくても
あなた方のせいでなにも出来ないなんて
たまったもんじゃないわ~!


いつまでこんな世話をさせるつもり!
もうほどほどにしてよね~!」




と・・・仁王立ちになって老夫婦の前で
怒鳴っています・・・


老夫婦は一言も言葉が出ません・・・


可哀想で見ていられません・・・
相棒とわたしはそっと遠く離れた場所へ
席を移動しました・・・


年老いてから生き長らえることは
そんなに嫁の頭痛の種となり
足かせになるのか・・・?


そう思うと辛いものがあります・・・


体が弱っていく老夫婦には
身に堪える言葉でした・・・


聞いていて涙がこぼれそうになり
あんな惨めな気持ちにさせるような言葉は
口に出すべきじゃない・・・



世間の目はしっかりとあなたを見ているわ・・・
その言葉は・・きっとあなたが今の
舅さん夫婦の年齢になったときに・・・
あなたの身に戻ってくることでしょう・・



病院は人の病を治すばかりでなく・・
人の扱いを学べる場所でも
あるような気がします・・・



旅立つ前の人に発する言葉は
決してトゲある言葉を
使ってはいけないと思いました・・・