相棒とつまらないことで
揚げ足の取り合いが始まり・・・


相棒が沈黙をしたとき・・・


自分は一体何様のつもりだと
我が身が情け無くなります・・・・


そういうときに目にした
詩人 吉野弘さんの
「祝婚歌」に心が洗われました・・


*******************
    

『 祝 婚 歌 』  吉野 弘    

 

 

 


二人が睦まじくいるためには

愚かでいるほうがいい

立派過ぎないほうがいい

立派過ぎることは

長持ちしないことだと

気づいているほうがいい



完璧をめざさないほうがいい

完璧なんて不自然なことだと

うそぶいているほうがいい



二人のうち どちらかが

ふざけているほうがいい

ずっこけているほうがいい

互いに非難することがあっても

非難できる資格が自分にあったかどうか

あとで疑わしくなるほうがいい



正しいことを言うときは

少しひかえめにするほうがいい

正しいことを言うときは

相手を傷つけやすいものだと

気づいているほうがいい



立派でありたいとか

正しくありたいとかいう

無理な緊張には色目を使わず

ゆったりゆたかに

光を浴びているほうがいい



健康で風に吹かれながら

生きていることのなつかしさに

ふと胸が熱くなる

そんな日があってもいい



そしてなぜ 胸が熱くなるのか

黙っていてもふたりには

わかるのであってほしい



****************


バカなわたし・・・
食べるばかりじゃなく・・・
心にも栄養補給が必要ですね・・・